修理の事例の最近の記事

こんにちは、・・・・多摩営業所のメンテナンス課からの紹介です。

今回は、キャスター付き肘掛椅子(品番:WC0370)のモタレ部分の再塗装修理です。

全4脚キャスターパーツを新しく交換させていただくのに合わせて、背もたれ部分の

再塗装修理を承りました。

4脚のうち1脚だけ、モタレ部分に塗装面の損傷が発生していました。
 
200801.jpg
 

傷は、モタレトップの一番目立つ場所に有り、塗膜が剥離して完全になくなって
しまっています。モタレ後部は木部が削れて塗膜が無くなっています。

この部分は椅子の出し入れの際に手が触れる為、面の仕上げに注意しなければ
いけません。

また、他の3脚ある椅子とセットした際に違和感の出ないよう着色を行う必要も
有るので、各作業工程の中で、確認をしながら進めていきます。


200802.jpg
 

今回の修理は、モタレトップの着色と後部の面を仕上げる研磨作業が、

修理作業上の大きなポイントとなります。
 

特に着色前の研磨作業は、傷が残らないようにする事と、

オリジナルの曲面が崩れないよう研磨する事などが求められるので

慎重かつ丁寧に実行しなければなりません。
 
200803.jpg
 

それでは、作業開始です

200804.jpg
 

①粗目のサンドペーパーを使い平滑に削ってゆきます。

②のモタレ桟部位は今回手を着けなくて良い箇所なので、のちの塗装作業時に

 塗料が着かないよう新聞紙で養生をしておきます。

 
200805.jpg
  

キズ部と塗装面との段差がなくなったところで番手の細かいサンドペーパーを

 全体に当て塗装を落とします。(電動サンダー)

④さらに細かい番手のサンドペーパーを使って手作業で木部全体を削り、同時に表面を

 丁寧に研磨していきます。研磨の仕上げで塗料の着き、見栄えが違ってきます。

 
200806.jpg
 

⑤スプレーガンを使い、規定の着色を下地に施します。コロニアルシリーズ独特の

 色調になってきました。

⑥中塗り工程であるサンディングシーラー剤を塗布し、塗膜層に厚みを持たせ、補色、

 仕上げ剤の乗りと密着性を高めていきます。 

 乾燥後ペーパーで軽く研磨した後、補色。 最後に規定の艶(光沢度)で
 仕上げるフラット剤を塗布して完了です。

  
 
200807.jpg
 
 
200808.bmp
 

お客様は4脚お持ちで、今回木部塗装はこの1脚のみという事で、
他の椅子と違和感が出ないよう注意しながら仕上げました。

キャスターも新しくに交換致しました。

これからも大切にご愛用頂けますと幸いです。

ありがとうございました。

■今回の修理費用は

キャスター×16ヶ所交換含む

部品代\11,520+作業代\37,000

合計\48,520(税込¥53,372

20207月現在価格になります。

 





こんにちは・・・・北九州営業所メンテナンス課です。

今回はお客様相談室窓口にお問い合わせを頂いた座卓の脚破損修理のご紹介です。

 

破損の状況は脚部と天板の接合箇所が折れて脚が外れてしまっています。
 
200501.jpg
 

●まず、接着とともに、ダボ材を補強として取付ける修理を実施しました。

200502.jpg

↑割れた断面にまんべんなく接着剤を塗布します。分離した脚部は
 調整しながら、定位置に納めます。
 
200503.jpg

↑若干、手で圧を掛けてから旗がね工具で圧着し、接着剤を固着させる為
一晩乾燥させます。はみ出した接着剤はきれいに拭き取っておきます。
 
200504.jpg

↑翌日の様子です。接着剤はしっかり固着した状態でした。 

若干はみ出して固まった接着剤は「目立てヤスリ」などで除去します。  

 

「目立てヤスリ」:鋸刃を研ぐ為の道具ですが、裏表がヤスリで断面は菱形になっている為

 平面を均一に研磨しやすく、今回のような作業にも活用しています。  
 
200505.jpg
 

↑欠損した部分(画像矢印)は瞬間接着剤に木粉を混ぜて塗布します。

この対処は接着剤の硬化促進剤を塗布して瞬時に固め、

研磨整形の作業を速やかにできる為です。 

木粉(イメージ画像):混ぜる事で木材の質感に近い感じに固まる事や、この後の研磨作業、

着色作業のため欠損や凹みなどの補填剤として活用しています。  
 

●接着作業は完了したので、次はダボ材を打ち込み補強する作業に取り掛かります。  

 ダボ材のサイズは強度と座卓本体の材の厚みなど考慮して10ミリ径のものを選択します。


200506.jpg
200507.jpg

↑ドリルの径を徐々に大きいサイズに替えながら孔を開けていき、最後は10ミリ径の

ドリルで穴を開けます。貫通させないよう気を付けていきます。

そして、エポキシ接着剤を塗布してダボ材を差し込みます。
 
200508.jpg
 

↑ダボ材は鋸で切った後、平滑に削っていきます。

妻手側(脚内側)は、側面がカーブしているので、その面に合わせてダボ先も削っていきます。

 

ダボ材による補強作業が完了したので・・・
●最後に塗装作業に取り掛かります。

座卓全体の色、艶に違和感が出ないよう補色と艶合わせを行っていきます。

まずは筆を使い補色していきます。 
妻手側のダボ先端部と欠損した部分を補填した箇所も補色していきます。 
ある程度加色ができたら「スプレーガン」に替えて補色作業を続けます。


200509.jpg
 

「スプレーガン」で補色とフラット塗料(艶は10分消し) を塗布。
筆で補色した跡も消え、周辺との艶も違和感なくまとまりました。

塗料を霧状にして吹き付けるため刷毛と異なり凹凸面にもしっかりと

塗装が施せます。

 

●すべての修理作業が完了しました。

200510.jpg

 
 
200511.jpg

脚部の「三方留め継ぎ」部分の破損という事で、組付け部分の仕上げに隙間や色ムラが

出ないよう気をつけて仕上げました。末永くご愛用頂けますと幸いです。

ありがとうございました。

 

今回の修理費用

修理工賃 ¥7,000(税別)

■別途往復運賃が弊社手配の場合必要です。

20204月日現在価格になります。  





 


こんにちは・・・・神戸営業所メンテナンス課です。

今回ご紹介する修理は、セパレートタイプの革張りソファー 

(品番:ZS5858WW) 木製アームトップの剥き取り再塗装修理です。

アーム部分はナラ材無垢仕様で、ナラの木目が映えるボリューム感のある

デザインとなっており、修理できれいに復活が期待できるものです。
 

■今回の修理ご依頼品について
20030201.jpg
 
修理依頼品は右肘付きの一人掛け仕様の椅子で、シートの置きクッションは
外してありました。革部分は傷んでいませんが、アームの塗装状態はかなり
劣化が進んでおり、塗面がペラペラ剥がれ落ちるほどもろくなっています。 
 
20030202.jpg
 

状態をよく見てみると、塗膜層の傷みがひどいくらいで木部の傷、
割れ等のひどい箇所は無いようです。

修理作業の段取りは、椅子本体からアーム部分を外す事から始めます。

それでは、早速作業にかかります。

 
20030203.jpg

まずは、椅子本体を裏替えして、プラスチック脚を外し、

さらに底張り地を外すと、椅子の内部が現れます。

アームは画像のようにボルトで留まっており、スパナを使い外します。

取り外した木製アーム。

革がかぶさっていた部分(矢印部)は塗面がきれいなのがわかります。

 

20030204.jpg

 
20030205.jpg

①サンダー工具を使い塗膜を研磨、除去していきます。

②塗膜を完全に除去したあと、下地塗装を施します。

 ウェス(布巾)を使い、よく擦り込みます。
 
20030206.jpg
 

③次にサンディングシーラー剤を塗布します。サンディングシーラーとは無色透明で、
  吸収性が高い木材に仕上げ塗料が吸い込まないようにする為と、塗料の密着性を 

  良くして美しく仕上げる事が出来るようにする為のものです。

④シーラー剤が乾燥した後、ペーパーで表面を研磨します。

  なお、このシーラーを塗布、研磨する工程は2回行います。

20030207.jpg
 

⑤次に着色剤を吹付け、目的とする色に合わせていきます。

 今回はアメリカンウォールナット色という当時の仕様色を使います

 (現在、同色仕様の現行製品はございません。)

⑥着色が完了しましたら、最終工程の仕上げ剤(ウレタンフラット剤)を

 塗布致します。仕上げ剤は艶度数が色により異なっており、

 今回の指定度数は7部消しです。乾くと落ち着いた艶になります。

 

塗料が完全に乾燥したらアームを取り付け、

金巾張り込み、プラスチック脚取り付けて完成です。
20030208.jpg
 
20030209.jpg

塗装工程の手順通り、一つ一つの工程を着実に修理対応をさせていただきました。

ナラ材の木目もきれいに出て問題なく、仕上がりました。

ありがとうございました。

■今回の修理費用

肘木部再塗修理 9,800(税抜)

別途お預かりお届け往復運賃が必要になります。

--------------------------------------------------------------------------------

20203月現在価格往復運賃¥6000(税抜)となります。

 



こんにちは・・・・多摩営業所のメンテナンス課です。

今回は、約13年~15年程ご使用の食堂椅子で、合成皮革の表面が硬化し、
柔軟性が無くなり破れが発生してしまったので、総張替え修理のご依頼を

4脚承りました。
 
200301.jpg

このモデルは、「人間工学」に基づく座りごこち研究から生まれた椅子として
モタレと座面シートは椅子本体に直接張り込んである為、張替え修理の場合

一旦分解して既存の張材を剥がす事からスタートします。

 
200302.jpg

早速修理作業を開始します。

まずはモタレ張材の剥がしから始めます。

200303.jpg

①モタレ部の左右、下部に取り付けてある玉縁を取り外します。

②玉縁を外すとタッカー針が見えます。目打ち工具で1本づつ針を持ち上げてゆき、
その後ニッパーで取り除きます。 その際に、露出している木部には傷を付けないよう
慎重に針を除去しなければならない最初の難関作業です。

 

シート部も同様に、玉縁を外した後タッカー針を木部に傷を付けないように除去します。
200304.jpg

③モタレ、シート共に表張地を剥がした状態です。
 ウレタンは劣化して黄色く変色しています。

④接着されているウレタンをヘラ状の工具で丁寧に剥がしていきます。

⑤古いウレタン材がきれいに剥がし取れました。

 

次に新しく入荷されてきたパーツを使い、張り付け作業へと移ります。

パーツの点数が比較的多い為、数や内容、取付順序等、間違いが無いか

事前にしっかりと確認をしておきます。
200305.jpg
 

それでは、まずシート部から張込み作業に取り掛かります。
200306.jpg

⑥布バネ(黒色部)を設定されている数値の強さで引っ張り、張り付けます。

⑦ウレタンを乗せ、周囲には別の薄いウレタンを巻き接着します。

⑧角が出ないよう小口部分も含めしっかりと接着します。この部分が剥がれてしまうと、
のちにシートの側面形状が歪んできてしまう恐れがあります。
 
200307.jpg
 

⑨シート用縫製張地を、ウレタンへ的確に位置合わせをしながらかぶせていきます。

⑩縫製張地の周囲を、木部の溝にエアータッカーで留めてゆきます。

 のちに溝に沿って玉縁を装着してシート部の作業は完了です。

 

次にモタレ張替え作業に取り掛かります。
200308.jpg
 

⑪下張りテープとクロスを木枠に位置合わせして、シワが無いように張り付けます。

⑫モタレ専用のウレタンをかぶせ、一部分をタッカーで留め固定させます。

⑬縫製品をかぶせ、エアータッカーで張り付けていきます。
シワ、凹凸が出ないように張り付けるのがかなり難しく、第2の難関作業といえます。 

 

最後に玉縁を装着し・・・・

すべてを組み付けて、作業が完了しました。
200309.jpg
 
 
200310.jpg

かけ心地の良い椅子でよく売れている商品ですが、修理については技術を
要するもので、張りの際にモタレトップ部分にシワが発生しやすく、難しい作業

でしたが全力で取り組ませて頂きました。

ありがとうございました。

修理費用

座面シート・背もたれ総張替え¥32,400×4脚

往復運賃¥10,000

合計¥139,600(税別)

以上、20203月現在価格になります。  





こんにちは・・・・中部メンテナンスセンターです。

今回は、ロココ調ダイニングテーブルの天板ムキトリ再塗装修理をご紹介します。

こちらの修理は工程が多いため前編・後編と2回に分けてご案内させていただきます。
 

お預かりした製品は、当社ハイグレードブランド「ドマーニ ルイXVコレクション」の
ダイニングテーブルです。このテーブルは天板面がウォールナット材の突板張りで、
塗装はラッカー塗料が使用されています。
 

突板仕様のテーブルは天板面の劣化などにより修理が行えない場合がある為、
画像や得た情報を吟味し修理の可否判断をするのですが、頂いた画像から
天板面に大きな欠損箇所が無い事や、製品の生産量が非常に少なく大変貴重な品
という事も有り、かなり難航する修理になると思いますが実施させて頂く事に致しました。
 
20010201.jpg
 

お預かり致しましたドマーニ・ルイ「DLR510WF」ダイニングテーブルです。
20010202.jpg
 

先ずは、実際に製品の状態を確認しながら修理の手順などを検討していきます。

予め画像で見た時の印象と同様で大きなダメージを受けた箇所は無く、全体的な

コンディションも良いように思われます。しかし、細部を確認してみると突板の割れや
框(かまち)部位に傷みが有りました。削れや凹みなど至るところに付いています。
 
20010203.jpg

 

本体の傷み具合を内容ごとにチェックし、それに伴う修理手法や段取り等を進めていきます。

突板の割れは再塗装で修復する事が出来ない為、別途見積補修が必要となります。)

先ずは、脚部と天板部の取り外しを行い、框部分のムキトリから始めます。

 
20010204.jpg

溶剤を使い、塗膜を溶かしながらスチールウールで中塗りの塗膜の層まで剥がします。
このテーブルは上塗りがラッカー仕上げの為、溶解させながら塗膜を剥がして
いく事が出来ます。
 



20010205.jpg
 

剥がしてみると凹みが多数あることが確認できます 。
この程度の凹凸は220番のペーパーで研磨して平滑にします。
 凹凸やキズの無い部分は、より目が細かい320番のペーパーで平滑に調整します。


 
20010206.jpg
 

次に、天板表面のムキトリ作業を行います。
  

ストロークサンダーを使用してムキトリ作業を行います 。
突板材は0.数ミリしか厚みがありませんので慎重に塗膜を削っていきます。
上塗、中下塗の層を確認しながら、サンドペーパーを120番、150番、180番と
徐々に目の細かいものに替えてムキトリ作業を進めていきます。
 
20010207.jpg

 20010208.jpg
 

塗膜が全て剥がれたら、220番のペーパーで研磨して調整を行います。
調整完了後、塗装の事前準備である養生作業(作業箇所の周囲を保護する事)をします。
 
20010209.jpg

 

まずは、框部分の養生作業を行います。框部分はすべて養生テープを貼り付けていきます。

これで前半のムキトリ調整は完了です。

 

以上、前編の終了です。

次回後編は、塗装編として修理完成までの流れを紹介をさせていただきます。


有難うございました。



こんにちは・・・・西宮営業所メンテナンス課からのご紹介です。

今回は、布張りソファーの張替え修理をご紹介します。

 

お預かりしました椅子の状態は、座面シート側面が左右とも張地が破れて、
ウレタンクッションが見えてしまっています。 また、クッション自体も
ヘタリがきており、椅子張地の外観も弱々しい印象となってしまっていました。
 
120201.jpg
 

今回のモデルは、背モタレ部は2個一組の置きクッション仕様。

座面シート部は木のフレームにネジ固定された張込み仕様となっています。
 

背モタレクッションは工場より完成品で予め新規手配が出来ますが、

座面シート部はすべて剥がして新しいものに張り替える修理となります。

 

今回は張替えに伴い、張地のカラーも変わりますので

修理完了後、雰囲気がどう変わるのか楽しみです。
 
 
120202.jpg
 

まず、座面シートの一体部分をフレームから外して、張地をすべて剥がしました。

張地を剥がすと内部のウレタンクッションはかなり劣化していました。

120203.jpg 
 

ベースとなるウレタンと、バネ材が内蔵されているウレタンを分離したところです。

 
120204.jpg
 

このシートはポケットコイルバネが内蔵されており、バネの一つ一つを袋に包みこんで

独立させ、着座の際に体圧が分散され身体に負荷がかかりにくいものになっています。

 
 

新しいウレタンに緩衝材の「テトロン綿」を均等に広げ装着していきます。

次に、張替え用の表張地縫製品を用意します。

 
120205.jpg
 

用意した縫製品の裏側中央部にはひもが付けて有り、専用の工具を使ってひもを

ウレタンクッションの中央部で差し込んで裏まで貫通させておきます。

 
120206.jpg
 

縫製品には張り位置を示したカットがされており、フレーム部の目印に合わせながら
全体にかぶせ、
位置が整ったらタッカー工具で張り付けていきます。

 
120207.jpg

次に、貫通させておいたひもを仮結びしたリボンで引っ張りながら、シート表面の
くぼみ具合を
調整していきます。完成イメージとしては・・・

「■イメージ①」のような仕上げになります。

 
120208.jpg
 

最後にシーの裏張りを張り込んでいきます。座面シートとフレームは「案内ダボ」を介して
ネジで取り付ける為、前後左右の位置ズレは起こりません。

 
120209.jpg
 

シートの取付も完了。モタレ完成品も添えて修理作業は完了しました!

 
120210.jpg
 
120211.jpg

シンプルな形のシートだったので、力まずに素直に張り込むことを心掛け作業を進めました。

ウレタンクッションを交換した事で、シンプルですっきりとした和風のたたずまいが復活しました。

張地の色も変わり、新たなイメージに生まれ変わった感じがします。

ありがとうございました!
 

■今回の修理費用は

  座面シート縫製パーツ一式     ¥41,500

  座面シート張替え工賃        ¥17,600

  背モタレクッションの完成品     ¥43,300

  合計 102,400円(税別)

  201912月現在価格になります。



 



こんにちは、福岡営業所メンテナンス課です。
 

今回は、当社「お客様相談室」のインターネット修理見積りにお申し込みを頂き、

3年前の熊本地震の際に姿見が壁から落下し倒れ、鏡周辺の木枠部分が折れて外れて
しまっているが修理は可能でしょうか? というお問い合わせ内容でした。 

 

送付いただきました画像を確認しましたが破損状況や、この製品の修理事例も無い事など

から、実物の状態を拝見して修理が可能なのか判断をする事となりました。

 
120101.jpg
 

ご訪問して実物を確認したところ、鏡と木部の境目部分が激しく壊れており、表面は木材の

一部が欠損してしまっています。

無垢材を多く使った構造体の為、各部材はそれなりに重く、折れた箇所は接着修理レベルで

形が保てるか不安です。

 

欠損した部分】【は木の厚みが薄い箇所に長い幅で発生しており、復元補修はかなり
困難な感じがします。

 120102.jpg


 120103.jpg
 

今回、お客様のお気持ちに察するところも有り、その場でお預かりして修理を行う判断を

取らせて頂きました。

本体と無垢木部分は専用の金具で組付固定されており、一部を除き金具に破損は無く

そのまま元に戻せる状態でした。
 

鏡も目立つヒビや割れも無く、また、接着固定ではなくハメ込み式となっていたので簡単に

外すことが出来ました。
 
120104.jpg
 
 120105.jpg
 

本体下部の割れた部分は部材が無垢のため重く、画像のように台に乗せると
折れ曲がってしまいます。

割れ目に接着剤を塗布するだけでは形を保てないと判断し、合板に加工を施して
裏面に接着固定する手段を取りました。

 

合板材を適度な大きさにカット。

既存の固定金具を差し込む孔位置に合わせて、孔加工も施しました。

裏面は見えない場所ですが、同系色に塗装を施し接着固定します。

 120106.jpg

壁に設置した際に、横から合板材が見えないよう工夫して
両サイドは斜めにカットしました。
120107.jpg


  

長い幅で木部が欠損している部分は、幅5ミリ、厚み3ミリ、長さ70センチ程の
無垢材料を探して使用。 パテ、瞬間接着剤などを使用して造形補修しました。

120108.jpg
 

一連の作業に加え、本体全体に空砥ぎ後補色補修とウレタンフラット塗装を施し、
色艶感を補正しました。

120109.jpg
 


接着剤が固着したのを確認後組付け、鏡を磨くなどの清掃を行い完了しました。
 

120110.jpg
 
 

-----------------------------------------------------------------

■今回の修理修理費用

木部破損修理/補色フラット塗装修理

¥22,500  出張費¥5000

計 ¥27,500(税別価格)

2019年12月現在価格になります。

------------------------------------------------------------------

 

120111.jpg

お客様より、この姿見はご結婚の記念にと購入された大切な品との事でした。熊本地震で

ほとんどの家具が壊れて破棄をされた中、この姿見だけはどうしても捨てらず震災から

3年間壊れたまま保管されていたとの事。

お客様のお気持ちになんとかお応えしたいという気持ちと、販売期間が2年と短く
出会う機会の少ないを修理させて頂ける良い機会を頂けたと思い、
修理をさせて頂きました。

ありがとうございました。

 



こんにちは、多摩営業所メンテナンス課からの紹介です。
 

受付致しましたのは、食器棚「ハニーブレッドシリーズ」で品番が
(EC2770NS)の台枠の傷修理になります。

傷の原因はお客様宅のワンちゃんが噛んで出来たものだそうです。
 
≪当時の製品画像より≫
190901.jpg
 
 

食器棚は上下分割構造の為、傷がある下置き部分のみをお預かりして
修理作業を行います。画像のように角部分が噛んで削れてしまっている為、
パテ(欠損部分を埋めて修復する為の材料です)を使って修復する方法を
執ることにします。

 
190902.jpg
 
 

①研磨しながら整形をする為、少し大きめにパテを盛り付けます。

                    ↓

②パテが完全に乾いたら、まずは番手の荒いヤスリで研磨していきます。

                    ↓

③大まかな形に整ったら、番手の細かいヤスリで面形状を整えていきます。

190903.jpg


 

④整形が出来たら、筆を使い着色していきます。木材の柄を表現する為
 面相筆を使いながら補色していきます。
 経年変化に伴う色のくすみ具合なども考えながら補色作業を進めます。

                    ↓

⑤仕上げに、画像では分かりづらいですが艶合わせのスプレーを
 塗布して完成です。

190904.jpg
 

完成です。
190905.jpg
 


お客様ご自身で取っ手の交換をされており、中央部に取り付けられていた
木製ツマミの穴を埋め補修いたしました。

↓引き出し前板の穴補修も行いました。
190906.jpg

 
190907.jpg

今回の修理はお預かりしての作業が必要な為、お客様にご不便を

お掛けする事となってしまいましたが快くご了承を頂けましたので、

慌てる事なく作業を行わせていただく事が出来ました。

ご理解ご協力を頂き、ありがとうございました。

■今回の修理費用は

作業代¥13,000+お預かり費用往復運賃¥6,000

=合計¥19,000(税込別価格)

2019年9月現在価格になります。




こんにちは・・・・大阪営業所メンテナンス課からのご紹介です。

 

今回は、食堂椅子(品番:C5155AIK)のクリーニングメンテナンスのご紹介です。

クリーニングメンテナンスは過去何度かご紹介しておりますが、今回修理のご依頼

をいただきました椅子は、無地柄の布地にジュース類の汚れが付着したもので、
くっきりとした明解な汚れとなっている状態です。

どのくらいきれいに仕上がるかは分かりませんが、出来る限りの対応をしたいと思います。
 
 

座面シートにジュースか何かをこぼしたような汚れが付着しています。
19080201.jpg
 

=============================================================================

≪クリーニングについての注意事項≫

◆対象布地

対応可能な布地は、化学繊維の平織り布地の製品のみになります。
対応できない布地については、天然繊維(シルク・ウール・綿など)が

50%以上の素材及びモケット織・金華山織・人工スエードなどで、
変色や縮み、或は立毛が寝てしまったり、毛抜けが発生する危険性があるためです。

◆仕上がり

油性のマジック・ボールペン・しつこい油汚れなどは完全に除去することが出来ず、
痕が残ることがございます。また、ウレタン内部の汚れや臭いに付きましても、
除去することはできませんのでので、予めご承知おき下さいますようお願い申し上げます。

ご注意
布地表面の擦り切れが進んでいる場合は、対応できない場合がありますので、
事前に画像 などの
送付をお願い申し上げます。

====================================================================
 

まずシートの目立つ汚れ部分に、シミ汚れ前処理専用剤スプレー塗布したのち、

オレンジ抽出油と酵素を配合した100%自然分解性の洗剤をシート、モタレ全体に

洗剤をスプレー塗布します。
19080203.jpg
 

次にブラシで洗剤を丁寧になじませていきながら、ブラッシングをしていきます。

次にスチームマシンを使い汚れを浮かす処置を施します。
 
19080204.jpg

 
 

汚れの染みつきがひどい部分は念入りにスチーム処置しておきます。
スチームは殺菌やダニなどの駆除、消臭の効果にもつながります。
 
19080205.jpg
 

そしてリンスクリーナーで水を噴射させるのと同時に、布地に染み込んだ汚れを
含んだ洗剤ごと吸い込む処置をします。
 
19080206.jpg
 

今回はリンスクリーナーの合間にも、再度ブラッシングをして、より汚れを浮かせて
取り除けるようにしてみました。
 
19080207.jpg
 

吸い込んだ水はマシンのタンクに溜まりますので、汚れ度合いが確認できます。

かなり汚れた色の水がタンク内に溜まってきています。
 
19080208.jpg
 

一晩置いて乾燥後の状態です。

 シートの染みつき汚れもきれいになり、全体的にホコリが被ったような汚れも除去され

 張地が明るくなったような印象になりました。
 
19080209.jpg
 

19080210.jpg
 
 
19080211.jpg

 

スチーム工程を通して行いますので、完全ではありませんが、殺菌や消臭などの

効果もあると思われます。また汚れは、ダニ増殖の原因にもなりますので、早めに
除去される事をお勧めいたします。

今回は、部分的に色素成分の濃い色の汚れが残っていましたが、クリーニングの
効果があり、
大変きれいに除去することができました。ありがとうございました。

 
 

■今回の修理費用は

食堂椅子座面シート・背モタレ

クリーニング修理¥4,400(税別)

お預かりお届け運賃別途

2019年8月現在価格になります





 




こんにちは・・・・神戸営業所のメンテナンス課からの紹介です。

今回は、リビングダイニング兼用でコンパクトサイズが特徴の2人掛け椅子
(品番WC2125IK)のシート、モタレ張替え修理のご紹介です。
 

190818.jpg
 

お預かりしました修理依頼品は約15年ぐらいお使いとのことで、張地に目立った
傷みは
ありませんでしたが、座面の弾力性がかなり弱っており内部のウレタンが
ヘタってきていました。
また、モタレの一部に上部が変形してしまっている部分が
ありま
した

190802.jpg

 

今回お選びいただきました張地で予め縫製加工したパーツです。
座面、背モタレの表張地の他、白く見えるものがウレタンクッションです。
左の画像は背モタレ用の共布のくるみボタンのパーツです。


190803.jpg
 

今までの張地(ボローニャダークブルー)から
(マリーローズベージュ)をお選びいただきました。

190804.jpg
 

まず、座面シートと背もたれの一体構造の部分を取り外します。


左右で6カ所ある木栓を割れないよう丁寧に取った後、取付てあるボルトを
外していきます。
すべてのボルトを外して座面シートと背モタレ部のみとなりました。

ここからいよいよ張替えの作業がスタートです。
 

190805.jpg


 

①最初に座面シート裏の不織布を剥がします。
190806.jpg
 
 

②背もたれ裏の張り地を剥がし、背モタレのウレタンクッションや
 チップボール(グレー硬質厚紙)を剥がします。
190807.jpg


 

チップボール取り除くと、背裏のボタン留めが現れます。
それをすべて外して前面からボタンを外します。
190808.jpg


 
④これで前面の張地とウレタンクッションをすべて剥がすことができます。
190809.jpg
 
 

⑤あとは黒い不織布を剥がして、木枠フレームとバネだけになります。
190810.jpg

これで剥がし作業が終了します。次はいよいよ張り込み作業になります。

 
 

⑥木枠に不織布をタッカーで打ち付けていきます。
  ウレタンに亀裂が入っていたモタレ上部はチップウレタンで
型崩れしにくいよう入念に接着していきます。
190811.jpg
 
 

⑦全体にウレタン材を装着。 
次にシート部より表張り材をシワや歪みが出ないよう
張り込みます。
190812.jpg
 
 

⑧モタレの縫製品をかぶせ、ボタン取付の準備をします。
190813.jpg

ボタンは千枚通しのような工具の先を加工したものにボタンのヒモを掛け、
布地に差し込みます。布地を通り抜けたヒモにボタンを取付ます。
 
 

⑨モタレ22カ所に位置がずれないよう丁寧に一刺し一刺しボタンを取付けていきます。
右画像はモタレ後ろから見たもので、ヒモが下がって見えるのが分かります。

190814.jpg
 
 

⑩各箇所のヒモは均等の強さに引っ張り、厚手の布地に結び固定させます。

 チップボール(グレーの硬質厚紙)、ウレタンを貼込み、モタレ裏側の布張りを装着して
 座面シート・背もたれ部の張替えが完了です。

190815.jpg
 
 

⑪最後に座面シート裏の不織布、左右のアームと前下補強桟を取り付けて完成です。

190816.jpg
 
 
190817.jpg 

ボタン締めの多いこのタイプは、一刺し一刺しで、徐々に完成に近づいていき

大変やりがいがありました。また、柄、色の違う張地をお選びいただき、

これまでと違った雰囲気を楽しんでいただけると思います。

ありがとうございました。
 
 

■今回の修理価格は

張替部品代 \34,200+技術料\15,800

合計\50,000(税別価格)

20198現在価格になります。

 



 



2020年8月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

リンク