修理の事例の最近の記事

 

こんにちは・・・・北九州営業所メンテナンス課です。

今回は食堂椅子張替え修理のご紹介です。


依頼品は合成皮革の張材を使用した食堂椅子で、ご購入されて約20年程経過しているものです。

張材の弾力性が劣化して硬化してしまい表面にヒビが入ってしまっています。

座り心地も見た目も悪くなってきています。

  

1.7_1.jpg 

 

この張替え修理を機会に、張材のカラーも変えるオーダーを頂きました。

どのように変わるか個人的にも非常に楽しみです。

 

 

1.7_2.jpg                        

 

 

尚、シートは完成品パーツとして現在も製作手配が可能な為、

今回背もたれのみ張替え修理を行う事になりました。

 

1.7_3.jpg

まずはモタレの玉縁外しから開始します。 

玉縁は後付け仕様となっている為紐状になっています。

玉縁を剥がした後は合皮張材を留めているタッカー針を外す作業となります。

 

1.7_4_2.jpg

タッカー針を外した後は、内部のウレタン材、不織布、背面の合皮張材など

既存の部材を全て取り除いていきます。

 

1.7_4.jpg

既存の部材を全て取り除いた後は、剥がした順番とは逆の手順で新しいパーツを

張り込んでいきます。 新しいウレタンクッション材は真っ白な色をしており、

古いウレタンとの変色具合が画像からもよくわかります。  

合皮張材は画像Ⓐのような裁断形式で入荷されてきます。

 

1.7_5.jpg

モタレ前面の合皮を張る作業です。今回のメイン作業となる為、

いちばん気を付けながらの作業となります。

まずはモタレ上下方向からタッカー工具で留めていきます。

次に左右方向に、シワ、ゆるみなどに注意しながら留めていきます。

 

1.7_6.jpg

タッカー留めが終わったら、タッカー針の留まり具合を確認します。

浮き気味な針は工具を使い打ち込んで修正していきます。

余分な合皮材はカッターで丁寧に除去していきます。

 

1.7_7.jpg

最後に玉縁パーツをはめ込みながら接着していきます。

歪みや浮きが無いように、特に四隅のコーナー部は隙間や浮きが出来やすいので

丁寧に接着をしていきます。

 

1.7_8.jpg

シート完成品パーツを取り付けてすべての作業が完了しました。

 

張り具合に個体差も出ず、表面の仕上げはバッチリです。

玉縁も浮き沈みが無く、きれいにはめ込まれています。

モタレ後ろの張り具合も、合皮表面にシワも無くきれいに仕上がっております。

 

 

今回の修理代金

修復工賃  ¥19,600 (税抜き)

パーツ代金 ¥41,600 (税抜き)  

合計¥61,200(税抜き)

2021年1月現在価格になります

 

192665.jpg

合成皮革材の張り付け作業は技術的に難しく、引っ張り具合を均一にして

張らないと面形状が綺麗に出来ません。

今回はホワイト色の合皮という事もあり、作業中に汚れが付かないよう

配慮も必要で、難易度の高い仕事でしたがうまく対処出来たと思います。

 

これからも大切にご愛用頂けますと幸いです。

こんにちは・・・・東京北営業所メンテナンス課です。

今回はカリモクのロングセラー「コロニアル」シリーズの食堂椅子修理のご紹介です。


「コロニアル」シリーズは1974年(昭和49年)に販売が開始され、現在も継続して
いるシリーズです。修理依頼品は、販売当初にラインナップされていた食堂椅子で

(当時の品番C-75WK)、現存数はかなり少ないと予想されるものです。

購入時期は1980年という事で、40年ご愛用されている品になります。

修理はフレームの緩みによる締め直し修理と、シートを新しい完成品に
交換する内容となります。

20201201.jpg
↑当時の社内報に紹介された同製品

 (昭和49年3月号)

20201203.jpg

↑モタレ後ろに付いているラベルです。

 カタカナ文字は1987年(昭和62年)まで使用。

 現在は英字となっています。

20201202.jpg

↑入荷された食堂椅子です。全部で4脚です。

木部に欠損や割れは無く、個々の木材パーツのコンディションは良好のようです。
 

20201204.jpg

食堂椅子は設置する環境上、調理時の油等の浮遊物、手垢、埃などにより汚れが

付着しがちです。

修理作業に取り掛かる前に、まずは木部フレームの汚れを水で希釈した中性洗剤で

清掃します(スポンジ、ブラシを使用するとよく落ちます)。

上の写真右は汚れが取れた写真です(塗装が剥げたのではありません)。

 

20201205.jpgのサムネイル画像

次に各接合部分に出来た隙間、ぐらついている部位を確認して、外すことのできる

すべての桟を1本ずつ外してバラバラにします。

 

20201206.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像

次に組付け接合部(ホゾ接合)に残った古い接着剤を丁寧に削り落としてきれいに

します。この作業をきちんとしないと、新たに接着剤を付けても綺麗に密着せず

剥離してしまう恐れがあります。

清掃後エポキシ系接着剤をまんべんなく塗布しながら元通りに組付けていきます。

 

20201207.jpgのサムネイル画像

組付け後、ベルトや旗がね、ナイロン紐を使って、時間をかけて圧諦して接着部を

密着させます。また、同時に椅子をガラス板の上に設置して、4本の脚がガタツキ

なく接地して圧諦されているか確認します。

翌日ベルトやナイロン紐を外し接着部分を確認します。もしはみ出ている接着

あればきれいに除去します。

 

20201208.jpg

↑40年経過すると、シートの厚みがこんなに薄くなってしまっています。新しい

 シートに交換後、座り心地が劇的に改善すると思います。

木部フレームの修理が完了しましたら、あとはシート完成品の取付だけです。

この椅子は40年前の製品ですが、正規仕様のシートを取り寄せる事が現在も

可能です!!

但し、当時と同じ布地は製造メーカーさんも現在は生産しておらず入手が出来ません。

その為オリジナル品のようなシート周りのフレンジ仕上げは対応できず、「玉縁仕上げ」

となります。布地はオーダー対応で布柄を選べるものが有り、当社のショールームで

布サンプルをご覧頂けます。

今回は「布地コードA936:ボローニャ・ダークブルー」をお選び頂きました。

 

20201209.jpg

 

シート完成品を取り付け、全体の確認作業を終え 完成です。

修理代は再接着修理工賃¥7,000(税別)/台、

シート完成品交換(シート・工賃込み)¥13,100(税別)/台(配送費別途)となります。

【 2020年12月現在価格となります 】
 

202012010.jpg

 
 

192665.jpgのサムネイル画像

40年前の椅子がこのようにきれいに、緩みもしっかりと直りました。

お客様もきっと満足いただけると思います。

こんにちは・・・・大阪営業所メンテナンス課です。

今回ご紹介する修理は、モタレに使用されている籐の張替えとシート張材の
張替え修理です。モタレの張替えについては、お客様からのご要望で通常品と
異なる籐の編み仕様で張替える事になったものです。
 

近年、籐材を使用した椅子の品数はかなり少なくなってしまいましたが、
張替え修理の依頼は現在も多く、革や布地では得られない透けて見える外観や
材がしなる独特なクッション性などお客様にとって末永くご愛用したいと思わせる
魅力ある素材なのかもしれません。

                            

カリモクでは現在、①「四ツ目編み」、②「籠目編み」の2種類の編み仕様を取り扱っており
 

今回の張替えは通常仕様の「四ツ目編み」ではなく②の「籠目編み」での張替えとなり
 

お客様のこだわりにお応えさせて頂く修理となりました。
201101.jpg
 
201102.jpg
 

今回修理する椅子は、品番WS0585WWモデルです。

1990年~99年まで販売されていたリビングダイニング兼用スタイルの製品で、

アーム付きとアーム無しの2つの設定が有りました。

当時追加でモタレが張り込み仕様の姉妹モデルも設定され、一般ユース(家庭用)の他、

公共施設にも多く納入された人気モデルでした。 

 
201103.jpg
 
シートを外して籐の剥がし、張り付け、塗装という一連の修理作業を経て
仕上げていきます。籠目編みは縦横斜めに籐が編んであり、四ツ目編みより
しなりが少ない為、 通常仕様のような曲面をえがく張りに苦労しました。 
 
 

最後に張り替えたシートを取り付けて

完了です。

201104.jpg
 
201105.jpg

籐の四ツ目と籠目では目の形が明らかに違いますので

椅子自体の印象が少し変わりますが、張りの曲面形状を

自然な張り感になるよう仕上げ、全体として違和感のない

出来栄えとなりました。

ありがとうございました。

 
 

■今回の修理費用
-------------------------------------------------------------

籐張替え      ¥19,800×2台(パーツ代含む)

シート張替え    ¥12,800×4台(パーツ代含む:張地(合成皮革)

合 計        \90,800(税別価格)

--------------------------------------------------------------
お客様持ち込み、引き取りの為配送費はかかりませんでした。 

以上、2020年11月現在価格になります

こんにちは、・・・・多摩営業所のメンテナンス課からの紹介です。

今回は、キャスター付き肘掛椅子(品番:WC0370)のモタレ部分の再塗装修理です。

全4脚キャスターパーツを新しく交換させていただくのに合わせて、背もたれ部分の

再塗装修理を承りました。

4脚のうち1脚だけ、モタレ部分に塗装面の損傷が発生していました。
 
200801.jpg
 

傷は、モタレトップの一番目立つ場所に有り、塗膜が剥離して完全になくなって
しまっています。モタレ後部は木部が削れて塗膜が無くなっています。

この部分は椅子の出し入れの際に手が触れる為、面の仕上げに注意しなければ
いけません。

また、他の3脚ある椅子とセットした際に違和感の出ないよう着色を行う必要も
有るので、各作業工程の中で、確認をしながら進めていきます。


200802.jpg
 

今回の修理は、モタレトップの着色と後部の面を仕上げる研磨作業が、

修理作業上の大きなポイントとなります。
 

特に着色前の研磨作業は、傷が残らないようにする事と、

オリジナルの曲面が崩れないよう研磨する事などが求められるので

慎重かつ丁寧に実行しなければなりません。
 
200803.jpg
 

それでは、作業開始です

200804.jpg
 

①粗目のサンドペーパーを使い平滑に削ってゆきます。

②のモタレ桟部位は今回手を着けなくて良い箇所なので、のちの塗装作業時に

 塗料が着かないよう新聞紙で養生をしておきます。

 
200805.jpg
  

キズ部と塗装面との段差がなくなったところで番手の細かいサンドペーパーを

 全体に当て塗装を落とします。(電動サンダー)

④さらに細かい番手のサンドペーパーを使って手作業で木部全体を削り、同時に表面を

 丁寧に研磨していきます。研磨の仕上げで塗料の着き、見栄えが違ってきます。

 
200806.jpg
 

⑤スプレーガンを使い、規定の着色を下地に施します。コロニアルシリーズ独特の

 色調になってきました。

⑥中塗り工程であるサンディングシーラー剤を塗布し、塗膜層に厚みを持たせ、補色、

 仕上げ剤の乗りと密着性を高めていきます。 

 乾燥後ペーパーで軽く研磨した後、補色。 最後に規定の艶(光沢度)で
 仕上げるフラット剤を塗布して完了です。

  
 
200807.jpg
 
 
200808.bmp
 

お客様は4脚お持ちで、今回木部塗装はこの1脚のみという事で、
他の椅子と違和感が出ないよう注意しながら仕上げました。

キャスターも新しくに交換致しました。

これからも大切にご愛用頂けますと幸いです。

ありがとうございました。

■今回の修理費用は

キャスター×16ヶ所交換含む

部品代\11,520+作業代\37,000

合計\48,520(税込¥53,372

20207月現在価格になります。

 





こんにちは・・・・北九州営業所メンテナンス課です。

今回はお客様相談室窓口にお問い合わせを頂いた座卓の脚破損修理のご紹介です。

 

破損の状況は脚部と天板の接合箇所が折れて脚が外れてしまっています。
 
200501.jpg
 

●まず、接着とともに、ダボ材を補強として取付ける修理を実施しました。

200502.jpg

↑割れた断面にまんべんなく接着剤を塗布します。分離した脚部は
 調整しながら、定位置に納めます。
 
200503.jpg

↑若干、手で圧を掛けてから旗がね工具で圧着し、接着剤を固着させる為
一晩乾燥させます。はみ出した接着剤はきれいに拭き取っておきます。
 
200504.jpg

↑翌日の様子です。接着剤はしっかり固着した状態でした。 

若干はみ出して固まった接着剤は「目立てヤスリ」などで除去します。  

 

「目立てヤスリ」:鋸刃を研ぐ為の道具ですが、裏表がヤスリで断面は菱形になっている為

 平面を均一に研磨しやすく、今回のような作業にも活用しています。  
 
200505.jpg
 

↑欠損した部分(画像矢印)は瞬間接着剤に木粉を混ぜて塗布します。

この対処は接着剤の硬化促進剤を塗布して瞬時に固め、

研磨整形の作業を速やかにできる為です。 

木粉(イメージ画像):混ぜる事で木材の質感に近い感じに固まる事や、この後の研磨作業、

着色作業のため欠損や凹みなどの補填剤として活用しています。  
 

●接着作業は完了したので、次はダボ材を打ち込み補強する作業に取り掛かります。  

 ダボ材のサイズは強度と座卓本体の材の厚みなど考慮して10ミリ径のものを選択します。


200506.jpg
200507.jpg

↑ドリルの径を徐々に大きいサイズに替えながら孔を開けていき、最後は10ミリ径の

ドリルで穴を開けます。貫通させないよう気を付けていきます。

そして、エポキシ接着剤を塗布してダボ材を差し込みます。
 
200508.jpg
 

↑ダボ材は鋸で切った後、平滑に削っていきます。

妻手側(脚内側)は、側面がカーブしているので、その面に合わせてダボ先も削っていきます。

 

ダボ材による補強作業が完了したので・・・
●最後に塗装作業に取り掛かります。

座卓全体の色、艶に違和感が出ないよう補色と艶合わせを行っていきます。

まずは筆を使い補色していきます。 
妻手側のダボ先端部と欠損した部分を補填した箇所も補色していきます。 
ある程度加色ができたら「スプレーガン」に替えて補色作業を続けます。


200509.jpg
 

「スプレーガン」で補色とフラット塗料(艶は10分消し) を塗布。
筆で補色した跡も消え、周辺との艶も違和感なくまとまりました。

塗料を霧状にして吹き付けるため刷毛と異なり凹凸面にもしっかりと

塗装が施せます。

 

●すべての修理作業が完了しました。

200510.jpg

 
 
200511.jpg

脚部の「三方留め継ぎ」部分の破損という事で、組付け部分の仕上げに隙間や色ムラが

出ないよう気をつけて仕上げました。末永くご愛用頂けますと幸いです。

ありがとうございました。

 

今回の修理費用

修理工賃 ¥7,000(税別)

■別途往復運賃が弊社手配の場合必要です。

20204月日現在価格になります。  





 


こんにちは・・・・神戸営業所メンテナンス課です。

今回ご紹介する修理は、セパレートタイプの革張りソファー 

(品番:ZS5858WW) 木製アームトップの剥き取り再塗装修理です。

アーム部分はナラ材無垢仕様で、ナラの木目が映えるボリューム感のある

デザインとなっており、修理できれいに復活が期待できるものです。
 

■今回の修理ご依頼品について
20030201.jpg
 
修理依頼品は右肘付きの一人掛け仕様の椅子で、シートの置きクッションは
外してありました。革部分は傷んでいませんが、アームの塗装状態はかなり
劣化が進んでおり、塗面がペラペラ剥がれ落ちるほどもろくなっています。 
 
20030202.jpg
 

状態をよく見てみると、塗膜層の傷みがひどいくらいで木部の傷、
割れ等のひどい箇所は無いようです。

修理作業の段取りは、椅子本体からアーム部分を外す事から始めます。

それでは、早速作業にかかります。

 
20030203.jpg

まずは、椅子本体を裏替えして、プラスチック脚を外し、

さらに底張り地を外すと、椅子の内部が現れます。

アームは画像のようにボルトで留まっており、スパナを使い外します。

取り外した木製アーム。

革がかぶさっていた部分(矢印部)は塗面がきれいなのがわかります。

 

20030204.jpg

 
20030205.jpg

①サンダー工具を使い塗膜を研磨、除去していきます。

②塗膜を完全に除去したあと、下地塗装を施します。

 ウェス(布巾)を使い、よく擦り込みます。
 
20030206.jpg
 

③次にサンディングシーラー剤を塗布します。サンディングシーラーとは無色透明で、
  吸収性が高い木材に仕上げ塗料が吸い込まないようにする為と、塗料の密着性を 

  良くして美しく仕上げる事が出来るようにする為のものです。

④シーラー剤が乾燥した後、ペーパーで表面を研磨します。

  なお、このシーラーを塗布、研磨する工程は2回行います。

20030207.jpg
 

⑤次に着色剤を吹付け、目的とする色に合わせていきます。

 今回はアメリカンウォールナット色という当時の仕様色を使います

 (現在、同色仕様の現行製品はございません。)

⑥着色が完了しましたら、最終工程の仕上げ剤(ウレタンフラット剤)を

 塗布致します。仕上げ剤は艶度数が色により異なっており、

 今回の指定度数は7部消しです。乾くと落ち着いた艶になります。

 

塗料が完全に乾燥したらアームを取り付け、

金巾張り込み、プラスチック脚取り付けて完成です。
20030208.jpg
 
20030209.jpg

塗装工程の手順通り、一つ一つの工程を着実に修理対応をさせていただきました。

ナラ材の木目もきれいに出て問題なく、仕上がりました。

ありがとうございました。

■今回の修理費用

肘木部再塗修理 9,800(税抜)

別途お預かりお届け往復運賃が必要になります。

--------------------------------------------------------------------------------

20203月現在価格往復運賃¥6000(税抜)となります。

 



こんにちは・・・・多摩営業所のメンテナンス課です。

今回は、約13年~15年程ご使用の食堂椅子で、合成皮革の表面が硬化し、
柔軟性が無くなり破れが発生してしまったので、総張替え修理のご依頼を

4脚承りました。
 
200301.jpg

このモデルは、「人間工学」に基づく座りごこち研究から生まれた椅子として
モタレと座面シートは椅子本体に直接張り込んである為、張替え修理の場合

一旦分解して既存の張材を剥がす事からスタートします。

 
200302.jpg

早速修理作業を開始します。

まずはモタレ張材の剥がしから始めます。

200303.jpg

①モタレ部の左右、下部に取り付けてある玉縁を取り外します。

②玉縁を外すとタッカー針が見えます。目打ち工具で1本づつ針を持ち上げてゆき、
その後ニッパーで取り除きます。 その際に、露出している木部には傷を付けないよう
慎重に針を除去しなければならない最初の難関作業です。

 

シート部も同様に、玉縁を外した後タッカー針を木部に傷を付けないように除去します。
200304.jpg

③モタレ、シート共に表張地を剥がした状態です。
 ウレタンは劣化して黄色く変色しています。

④接着されているウレタンをヘラ状の工具で丁寧に剥がしていきます。

⑤古いウレタン材がきれいに剥がし取れました。

 

次に新しく入荷されてきたパーツを使い、張り付け作業へと移ります。

パーツの点数が比較的多い為、数や内容、取付順序等、間違いが無いか

事前にしっかりと確認をしておきます。
200305.jpg
 

それでは、まずシート部から張込み作業に取り掛かります。
200306.jpg

⑥布バネ(黒色部)を設定されている数値の強さで引っ張り、張り付けます。

⑦ウレタンを乗せ、周囲には別の薄いウレタンを巻き接着します。

⑧角が出ないよう小口部分も含めしっかりと接着します。この部分が剥がれてしまうと、
のちにシートの側面形状が歪んできてしまう恐れがあります。
 
200307.jpg
 

⑨シート用縫製張地を、ウレタンへ的確に位置合わせをしながらかぶせていきます。

⑩縫製張地の周囲を、木部の溝にエアータッカーで留めてゆきます。

 のちに溝に沿って玉縁を装着してシート部の作業は完了です。

 

次にモタレ張替え作業に取り掛かります。
200308.jpg
 

⑪下張りテープとクロスを木枠に位置合わせして、シワが無いように張り付けます。

⑫モタレ専用のウレタンをかぶせ、一部分をタッカーで留め固定させます。

⑬縫製品をかぶせ、エアータッカーで張り付けていきます。
シワ、凹凸が出ないように張り付けるのがかなり難しく、第2の難関作業といえます。 

 

最後に玉縁を装着し・・・・

すべてを組み付けて、作業が完了しました。
200309.jpg
 
 
200310.jpg

かけ心地の良い椅子でよく売れている商品ですが、修理については技術を
要するもので、張りの際にモタレトップ部分にシワが発生しやすく、難しい作業

でしたが全力で取り組ませて頂きました。

ありがとうございました。

修理費用

座面シート・背もたれ総張替え¥32,400×4脚

往復運賃¥10,000

合計¥139,600(税別)

以上、20203月現在価格になります。  





こんにちは・・・・中部メンテナンスセンターです。

今回は、ロココ調ダイニングテーブルの天板ムキトリ再塗装修理をご紹介します。

こちらの修理は工程が多いため前編・後編と2回に分けてご案内させていただきます。
 

お預かりした製品は、当社ハイグレードブランド「ドマーニ ルイXVコレクション」の
ダイニングテーブルです。このテーブルは天板面がウォールナット材の突板張りで、
塗装はラッカー塗料が使用されています。
 

突板仕様のテーブルは天板面の劣化などにより修理が行えない場合がある為、
画像や得た情報を吟味し修理の可否判断をするのですが、頂いた画像から
天板面に大きな欠損箇所が無い事や、製品の生産量が非常に少なく大変貴重な品
という事も有り、かなり難航する修理になると思いますが実施させて頂く事に致しました。
 
20010201.jpg
 

お預かり致しましたドマーニ・ルイ「DLR510WF」ダイニングテーブルです。
20010202.jpg
 

先ずは、実際に製品の状態を確認しながら修理の手順などを検討していきます。

予め画像で見た時の印象と同様で大きなダメージを受けた箇所は無く、全体的な

コンディションも良いように思われます。しかし、細部を確認してみると突板の割れや
框(かまち)部位に傷みが有りました。削れや凹みなど至るところに付いています。
 
20010203.jpg

 

本体の傷み具合を内容ごとにチェックし、それに伴う修理手法や段取り等を進めていきます。

突板の割れは再塗装で修復する事が出来ない為、別途見積補修が必要となります。)

先ずは、脚部と天板部の取り外しを行い、框部分のムキトリから始めます。

 
20010204.jpg

溶剤を使い、塗膜を溶かしながらスチールウールで中塗りの塗膜の層まで剥がします。
このテーブルは上塗りがラッカー仕上げの為、溶解させながら塗膜を剥がして
いく事が出来ます。
 



20010205.jpg
 

剥がしてみると凹みが多数あることが確認できます 。
この程度の凹凸は220番のペーパーで研磨して平滑にします。
 凹凸やキズの無い部分は、より目が細かい320番のペーパーで平滑に調整します。


 
20010206.jpg
 

次に、天板表面のムキトリ作業を行います。
  

ストロークサンダーを使用してムキトリ作業を行います 。
突板材は0.数ミリしか厚みがありませんので慎重に塗膜を削っていきます。
上塗、中下塗の層を確認しながら、サンドペーパーを120番、150番、180番と
徐々に目の細かいものに替えてムキトリ作業を進めていきます。
 
20010207.jpg

 20010208.jpg
 

塗膜が全て剥がれたら、220番のペーパーで研磨して調整を行います。
調整完了後、塗装の事前準備である養生作業(作業箇所の周囲を保護する事)をします。
 
20010209.jpg

 

まずは、框部分の養生作業を行います。框部分はすべて養生テープを貼り付けていきます。

これで前半のムキトリ調整は完了です。

 

以上、前編の終了です。

次回後編は、塗装編として修理完成までの流れを紹介をさせていただきます。


有難うございました。



こんにちは・・・・西宮営業所メンテナンス課からのご紹介です。

今回は、布張りソファーの張替え修理をご紹介します。

 

お預かりしました椅子の状態は、座面シート側面が左右とも張地が破れて、
ウレタンクッションが見えてしまっています。 また、クッション自体も
ヘタリがきており、椅子張地の外観も弱々しい印象となってしまっていました。
 
120201.jpg
 

今回のモデルは、背モタレ部は2個一組の置きクッション仕様。

座面シート部は木のフレームにネジ固定された張込み仕様となっています。
 

背モタレクッションは工場より完成品で予め新規手配が出来ますが、

座面シート部はすべて剥がして新しいものに張り替える修理となります。

 

今回は張替えに伴い、張地のカラーも変わりますので

修理完了後、雰囲気がどう変わるのか楽しみです。
 
 
120202.jpg
 

まず、座面シートの一体部分をフレームから外して、張地をすべて剥がしました。

張地を剥がすと内部のウレタンクッションはかなり劣化していました。

120203.jpg 
 

ベースとなるウレタンと、バネ材が内蔵されているウレタンを分離したところです。

 
120204.jpg
 

このシートはポケットコイルバネが内蔵されており、バネの一つ一つを袋に包みこんで

独立させ、着座の際に体圧が分散され身体に負荷がかかりにくいものになっています。

 
 

新しいウレタンに緩衝材の「テトロン綿」を均等に広げ装着していきます。

次に、張替え用の表張地縫製品を用意します。

 
120205.jpg
 

用意した縫製品の裏側中央部にはひもが付けて有り、専用の工具を使ってひもを

ウレタンクッションの中央部で差し込んで裏まで貫通させておきます。

 
120206.jpg
 

縫製品には張り位置を示したカットがされており、フレーム部の目印に合わせながら
全体にかぶせ、
位置が整ったらタッカー工具で張り付けていきます。

 
120207.jpg

次に、貫通させておいたひもを仮結びしたリボンで引っ張りながら、シート表面の
くぼみ具合を
調整していきます。完成イメージとしては・・・

「■イメージ①」のような仕上げになります。

 
120208.jpg
 

最後にシーの裏張りを張り込んでいきます。座面シートとフレームは「案内ダボ」を介して
ネジで取り付ける為、前後左右の位置ズレは起こりません。

 
120209.jpg
 

シートの取付も完了。モタレ完成品も添えて修理作業は完了しました!

 
120210.jpg
 
120211.jpg

シンプルな形のシートだったので、力まずに素直に張り込むことを心掛け作業を進めました。

ウレタンクッションを交換した事で、シンプルですっきりとした和風のたたずまいが復活しました。

張地の色も変わり、新たなイメージに生まれ変わった感じがします。

ありがとうございました!
 

■今回の修理費用は

  座面シート縫製パーツ一式     ¥41,500

  座面シート張替え工賃        ¥17,600

  背モタレクッションの完成品     ¥43,300

  合計 102,400円(税別)

  201912月現在価格になります。



 



こんにちは、福岡営業所メンテナンス課です。
 

今回は、当社「お客様相談室」のインターネット修理見積りにお申し込みを頂き、

3年前の熊本地震の際に姿見が壁から落下し倒れ、鏡周辺の木枠部分が折れて外れて
しまっているが修理は可能でしょうか? というお問い合わせ内容でした。 

 

送付いただきました画像を確認しましたが破損状況や、この製品の修理事例も無い事など

から、実物の状態を拝見して修理が可能なのか判断をする事となりました。

 
120101.jpg
 

ご訪問して実物を確認したところ、鏡と木部の境目部分が激しく壊れており、表面は木材の

一部が欠損してしまっています。

無垢材を多く使った構造体の為、各部材はそれなりに重く、折れた箇所は接着修理レベルで

形が保てるか不安です。

 

欠損した部分】【は木の厚みが薄い箇所に長い幅で発生しており、復元補修はかなり
困難な感じがします。

 120102.jpg


 120103.jpg
 

今回、お客様のお気持ちに察するところも有り、その場でお預かりして修理を行う判断を

取らせて頂きました。

本体と無垢木部分は専用の金具で組付固定されており、一部を除き金具に破損は無く

そのまま元に戻せる状態でした。
 

鏡も目立つヒビや割れも無く、また、接着固定ではなくハメ込み式となっていたので簡単に

外すことが出来ました。
 
120104.jpg
 
 120105.jpg
 

本体下部の割れた部分は部材が無垢のため重く、画像のように台に乗せると
折れ曲がってしまいます。

割れ目に接着剤を塗布するだけでは形を保てないと判断し、合板に加工を施して
裏面に接着固定する手段を取りました。

 

合板材を適度な大きさにカット。

既存の固定金具を差し込む孔位置に合わせて、孔加工も施しました。

裏面は見えない場所ですが、同系色に塗装を施し接着固定します。

 120106.jpg

壁に設置した際に、横から合板材が見えないよう工夫して
両サイドは斜めにカットしました。
120107.jpg


  

長い幅で木部が欠損している部分は、幅5ミリ、厚み3ミリ、長さ70センチ程の
無垢材料を探して使用。 パテ、瞬間接着剤などを使用して造形補修しました。

120108.jpg
 

一連の作業に加え、本体全体に空砥ぎ後補色補修とウレタンフラット塗装を施し、
色艶感を補正しました。

120109.jpg
 


接着剤が固着したのを確認後組付け、鏡を磨くなどの清掃を行い完了しました。
 

120110.jpg
 
 

-----------------------------------------------------------------

■今回の修理修理費用

木部破損修理/補色フラット塗装修理

¥22,500  出張費¥5000

計 ¥27,500(税別価格)

2019年12月現在価格になります。

------------------------------------------------------------------

 

120111.jpg

お客様より、この姿見はご結婚の記念にと購入された大切な品との事でした。熊本地震で

ほとんどの家具が壊れて破棄をされた中、この姿見だけはどうしても捨てらず震災から

3年間壊れたまま保管されていたとの事。

お客様のお気持ちになんとかお応えしたいという気持ちと、販売期間が2年と短く
出会う機会の少ないを修理させて頂ける良い機会を頂けたと思い、
修理をさせて頂きました。

ありがとうございました。

 



2021年1月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

リンク