2015年7月の記事

こんにちは・・・・メンテナンスセンターです。

 

今回は、約20年程お使いいただいています食堂椅子の全面張替え修理と
脚部ぐらつきの再接着修理のご依頼です。

 

型番はCS3405GDで、主材はナラ材、塗装色はヒッコリーブラウン色です。
当時のオリジナル張地は、鮮やかなブルー地に花柄の布地でした。

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張替え張地は、平織布地(サルーテ)ミラングレー色をお選びになりました。 

 

 

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修理の順番は、まずはシートを外して、背もたれ前後の張地も丁寧に剥がしていきます。
そのあとは画像の通り、ぐらつきのある脚部の接着を全て外してばらばらにします。
ホゾやホゾ孔の接着剤の残りかすや段差があれば、きれいに除去してならして掃除をします。

 

 

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そして各接合部に接着剤を塗布し組み付けていくわけですが、重要な事はここで水平取りを
しっかりとして、圧力をかけて固定することです。今回は荷締めバンドにて締め付けをし固定します。
接着剤のはみ出しがあればここで完全に取り除きます。

24時間固定して再度、接着剤のはみ出しなどがないか、またきちっと接着されがたつきが
無いかを確認し検査して、再接着は完了です。

  

次の順番は、背もたれの張替え工程です。

まず、背もたれの裏面より張り込み作業を始めます。
裏面張地の上には、背もたれ荷重を支え、クッション性を出すため、伸び縮みの少ない
ヘッシャンクロスなどを全面に張り込んでいきます。

さらに、その上には右側画像の表ウレタンを全面に固定していきます。

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あとは、表地の張り込みをして完了ですが、布地によってタテヨコ柄の歪みなどが
発生して柄が斜めにならないように均一な引張り方で注意深く張込んでいきます。
また、前面はふくらみ感を残して、強く張り過ぎないよう背当たり感を重視して
張り込んでいく事がポイントです。

  

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背モタレの張替えが完了して、最後にシート完成品を取り付けです。
シートは、現在でも工場の製造ラインで予め同製品用のシートをご依頼の布地で
作ることが出来るタイプでしたので(※椅子によって確認の必要があります。)
完成品を取付けして最終完了になります。

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◆今回の修理費用につきましては、
1台につき、再接着修理5,200円
背もたれ、シート張替(材料費込み)17,000円
合計22,200円
【以上、税抜き価格になります。】
◆価格2015年7月当時のものになります。

 

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