こんにちは・・・・大阪営業所メンテナンス課です。
今回ご紹介する修理は、モタレに使用されている籐の張替えとシート張材の
張替え修理です。モタレの張替えについては、お客様からのご要望で通常品と
異なる籐の編み仕様で張替える事になったものです。
近年、籐材を使用した椅子の品数はかなり少なくなってしまいましたが、
張替え修理の依頼は現在も多く、革や布地では得られない透けて見える外観や
材がしなる独特なクッション性などお客様にとって末永くご愛用したいと思わせる
魅力ある素材なのかもしれません。
カリモクでは現在、①「四ツ目編み」、②「籠目編み」の2種類の編み仕様を取り扱っており
今回の張替えは通常仕様の「四ツ目編み」ではなく②の「籠目編み」での張替えとなり
今回修理する椅子は、品番WS0585WWモデルです。
1990年~99年まで販売されていたリビングダイニング兼用スタイルの製品で、
アーム付きとアーム無しの2つの設定が有りました。
当時追加でモタレが張り込み仕様の姉妹モデルも設定され、一般ユース(家庭用)の他、
公共施設にも多く納入された人気モデルでした。
シートを外して籐の剥がし、張り付け、塗装という一連の修理作業を経て
仕上げていきます。籠目編みは縦横斜めに籐が編んであり、四ツ目編みより
しなりが少ない為、 通常仕様のような曲面をえがく張りに苦労しました。
最後に張り替えたシートを取り付けて
籐の四ツ目と籠目では目の形が明らかに違いますので
椅子自体の印象が少し変わりますが、張りの曲面形状を
自然な張り感になるよう仕上げ、全体として違和感のない
出来栄えとなりました。
ありがとうございました。
■今回の修理費用
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籐張替え ¥19,800×2台(パーツ代含む)
シート張替え ¥12,800×4台(パーツ代含む:張地(合成皮革)
合 計 \90,800(税別価格)
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お客様持ち込み、引き取りの為配送費はかかりませんでした。
以上、2020年11月現在価格になります。