2017年3月の記事


こんにちは・・・
・中部メンテナンス課からの紹介です。

 

今回の修理は、約30年ほど前に発売していました電話台で、カリモクの

中では比較的珍しいペールグリーンとライトグレー色で塗装されたカラー系

のアクセサリー家具です。
 

1980年代中盤、パステルカラーからモノトーンカラーに流行色が移行する
時期で、この
ようなカラーリングの製品がラインナップされていたようです。
 

カリモクの発売期間は、1986~1988年ぐらいでした。
 
17030201.jpg
 

永年大切にお使いいただいてますが、ライトグレー色部分全体には、
どうしても若干の
黄変が見られます。また脚ベース板やペールグリーンの
天板には、小傷が大きくあります。
 

下周りは塗膜剥がれや打ち傷などが有ります。また、ライトグレー色なので
付着した汚れも
見受けられます。


17030202.jpg 

ライトグレー色やペールグリーン色等の塗りつぶし塗装は、通常の天然の
木目を際立たせる
透明の塗装と比較して形状の歪みなどが目立ち易いため、
傷補修面の形づくりには、より精度
の高い技術が要求されます。
 

作業は天板のキズの修理や脚ベースのキズの修理をまず実施し、黄変のあった
ライトグレー色部分を塗装して、別にペールグリーン色の塗装をしました。
  
17030203.jpg
 

再塗装修理後の画像です。ホワイトは当時の発色によみがえり、
像からも判るほどきれいになりました。
天板横のキズはきれいに修復されています。

 

今回の修理作業で注意した事は、ベースカラーがホワイトとパステル調の淡い

グリーン色なので僅かな汚れも付着すると目立ってしまいます。

そのため、補色作業に用いるスプレーガンなどの修理器材をきれいに
清掃しなければ
ならない点でした。

 

通常、茶系の塗料を使用する事が多い為、スプレーガンには少なからず塗料が
付着して
いる場合が多く、これをきれいに清掃する事に細心の注意を払う必要が
ありました。

 

また、補色後の研磨も同様にサンドペーパーの汚れが付着してしまうことから
新しいサンドペーパーを使うよう気をつけなくてはなりません。

17030204.jpg

 

作業工程ごとに汚れが付かないよう注意を払いながら無事修理完了です。

当時のカラーリングが美しくよみがえりました!
時を思い出すような仕上がりになったと思います。
ありがとうございました。

  

今回の全体再塗装修理費用は

■18,200円(税別)
■往復運賃・通常別途5,000円(税別)

■合計23,200円(税別)

※2017年3月当時の価格になります。



こんにちは・・・・今回は、東京南営業所のメンテナンス課からの紹介です。

ドマーニブランドモーガントンシリーズの飾り棚の色付け修理を2件

ご紹介いたします。

この修理は、現地で塗料溶剤などを使用しますので、お客様のご了解を

いただいての作業となります。
 

≪ご注意事項としまして≫

==================================================================

お客様宅での色付け修理は、全国一律ではなく特定エリアのみ対象となります。

大変申訳ございませんが、ご依頼につきましては、必ず事前のご相談をお願い

申し上げます。

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170301.jpg

 
 

1件目の修理品は、飾り棚(EHA310MD)の前面角部分の塗膜が

剥がれ木地が出てしまっているものです。

 170302.jpg
 
 

ご覧のように前面の角全体に色が無くなってしまっている為、色を調整し

塗布する事が必要となります。

作業はガラス面や塗膜が剥がれていない(色を付けなくてもいいところ)

色が付かないよう新聞紙などで養生していきます。

 170303.jpg
 

主に筆を使って色を塗布していきますが、長年お使い頂いている間に日光や

照明による色焼けで若干変色しているので、慎重に色の調整を行います。

着色は筆の他、エアゾール式塗料を使用し、仕上げはクリアーで艶合わせを

して修理は完了です。

 
 170304.jpg
 
 170305.jpg
 

飾り棚は3連で並べられたものですが、違和感も無くきれいに仕上がりました。

最後に養生紙などを外してお客様に確認を頂き、喜んでいただきました。

ありがとうございました。



 

■修理費用は

色塗り作業(角面)13,000円×3台

出張費(2名)3,000円×

合計45,000円(税別)

※2017年2月当時の価格となります。
 
 
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2件目のお客様は、1件目と同様に角の色が剥がれている箇所のほか、

下台扉の下側に水平方向に付いた傷やお客様がご自身で補修をされた

痕がある状態のものです。

修理は1件目と同様の工程で作業を行なっていきます。

 
170306.jpg

水平方向に付いた扉の傷は木目の方向と異なる為、木目の柄や色の濃淡など、
全体の色柄に違和感が無いよう着色を進めなければならないので、難易度の

高い修理作業となります。
 
 
170307.jpg
 

かなり難しい作業でしたが、分からないようになりました。

 
170308.jpg
 
170309.jpg
 

他の箇所も同様に修理を実施し、ご覧のようにきれいに仕上がりました。

 
 
170310.jpg
 
 

家具は、お客様一人ひとりお使い方や住環境が違います。 

また、お買い上げ頂いた新品時から色や状態も変わっていきます。

今回ご紹介したような現場での色付け修理は難しい作業でしたが、

お客様にご満足していただき、無事完了する事ができました。

ありがとうございました。



 

■修理費用は

色塗り作業(角面)13,000円×2台

色塗り作業(扉)6,500円×2台

出張費(2名)3,000円×

合計45,000円(税別)

2017年2月現在価格となります。






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