2016年4月の記事

こんにちは・・・・大阪営業所のメンテナンス課からの紹介です。
 
今回は、コロニアルシリーズで2001~2008年まで発売しましたダイニング椅子
■WC2125モデル(長椅子)WC2105モデル(一人掛椅子)の張替え修理の
ご紹介です。
 
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長椅子                     一人掛け椅子
 

一人掛椅子2台、長椅子1台の総張替え修理です。
 
作業のポイントは、背モタレにボタン留めが施されている仕様で
通常の張り替えのみと違い、ボタン一つ一つを取り替える為
非常に手間がかかる修理となります。
(ボタンは、今回は全部で36箇所)
 
 
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布張地は、カリモク『カスタムオーダー』のカントリースタイル
A270(マリーローズ)ベージュにてご依頼をいただきました。
 
 
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表張材と共に内部のウレタンクッション材も新しいものに
交換する為、既存の部分は全て剥ぎ取ります。
(画像は剥ぎ取った後の状態です。)
 
 
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剥がしてみるとシートのバネが折れていたのでバネ交換の作業も追加となりました。
 
お客様より、今回で2回目の張替えをするとの事でしたが、
1回目の張替えは他の業者様の方で張替えをなされたようです。
 

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張替え完了です。
今回は総張替え以外に、バネの破損が見つかった為、バネ交換の
修理が加わったので、想定以上の時間を要する修理となりましたが、
椅子は美しく生まれ変わり、お客様にも喜んで頂ける仕上がりに
なったと思います。
 
 

今回修理費用は、
■一人掛椅子(総張替え)27,000円×2台=54,000円
■長椅子(総張替え・バネ交換) 61,900円
■合計 115,900円(税別)
■運送費用別途
以上、2016年4月当時の価格になります。


 

こんにちは・・・・横浜営業所のメンテナンスセンターです。
 

今回は、私たち職人が使用しているたくさんの道具の一部をクイズ形式でご紹介いたします。
 

では、早速ですが下の写真に写っている道具はどんな時に使う道具でしょうか?
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ヒントは、ご覧のような籐張り椅子の籐部分を張替える時に使う道具なのですが・・・・・・・
お分かりになりましたでしょうか?
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正解は、籐張替え修理の際に古くて破れてしまった籐を剥がす時に使う道具でした。
 
使い方は、まず剥がす籐のふちにカッターで切れ目を入れふちの籐芯を取り、
その中に打ってあるタッカーの針を一本一本丁寧に抜き古い籐を剥した後、
最後に溝の中の籐くずなどを綺麗に取り除く為に使用します。
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実は、この剥しの作業が中々大変な作業で品物によっては作業時間が1台で
1時間以上かかってしまう物もあり そんな大変な作業にこの道具は大活躍してくれます。
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最後にこんな大活躍の道具ですが、もともとは六角レンチという別な用途で使う道具を自分で
持ち手を付け先を尖らせて加工して手作りした物なのです。
 
これからも私たち職人はこのような道具たちを使いお客様からお預かりした想い出深い大切な
家具をひとつひとつ丁寧に修理していきたいと思っています。
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こんにちは・・・・中部のメンテナンス課からの紹介です。

今回は、お客様相談室に、ご依頼を頂きました約50年ほど大切にご使用されている椅子修理の紹介です。
当時のカリモクロゴシールも大切に保管していただいていました。

かなり昔の椅子ということもあり、お客様よりデザインの特徴や色、張地の仕様の確認など詳しく
お伺いしながら商品を調べていきました。


(修理前)椅子のお写真
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当時の資料より、1人掛椅子が#700、2人掛椅子が#720という品番で、張地は赤色の布仕様でした。
色が違うのは、お客様のお母様が張り替えをされたそうです。現存している資料から(当時の画像です)
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◆ご希望の修理内容は・・・・・・・・
① まず、摩耗により剥げが進んでいる【木部分の再塗装】
② そして接合部のぐらつきの【再接着修理】
③ さらに座面シート部の【総張替え修理】でした。

最初の作業は、シート部の取り外しを行い、本体の清掃、そしてボルト接合の箇所はすべて
フレームを分解してのちの作業を行ないやすくします。
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次に、分解されたフレームの一つ一つを手作業で表面の塗膜を剥ぎ取っていきます。
木地までしっかりとむきとり、接合部の緩みは、この段階で確認して、同時に接着作業
を確実に行っておきます。
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そして塗装です。社内基準に沿って、下地着色の工程から、順に行います。
■着色→目止め下塗り→空研ぎ→中塗り→補色→上塗りと行い、当時の黒色を再現します。
艶は7分艶消しくらいで、少し艶が感じられるぐらいの仕上がりです。
 
塗装が乾燥してから、木部のボルト接合をしっかりと決めフレーム部の完成になります。
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最後に、予め外してバネ・ウレタン交換・張地張替え作業を終えたシート部を取付けて完了です。
張地は、平織布地のシャームミックスピンクをお選びいただきました。
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無事お客様宅に納品が完了致しました。
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≪お客様よりのお話≫
この椅子は、お客様のお母様の嫁入り道具で、兄弟や従妹が飛び跳ねて遊んでいた
思い出の椅子なので、修理代は高いかなと思いましたけど修理をお願いすることにしました。
シートは一度母が自分で張り替えました。そのときにカリモクのロゴシールをシートの裏に
貼っていたのを思い出し、カリモクに依頼することにしました。
 
お届けした後、半世紀も前の椅子をここまで綺麗にして頂けるとは、うれしく思っています。
今回修理をして下さった方々はもちろんのこと、50年前の御社の職人の方が良いお仕事を
して下さったからこそ、デザインを含めて今も充分に使い続けられるお品なんだと思います。

初めに担当して頂いたお客様担当の方や、修理担当の方々にもよろしくお伝え下さいと
ありがたいお言葉も頂きました。
 
今回修理費用は、再塗装/接着/張替えで
■1人掛け椅子 60,000円×2台=120,000円
■2人掛け椅子 110,000円
■預かり配送料 14,000円   合計244,000円(税別)
以上、2016年4月当時の価格になります。

     

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