こんにちは・・・・神戸営業所メンテナンス課です。

今回ご紹介する修理は、セパレートタイプの革張りソファー 

(品番:ZS5858WW) 木製アームトップの剥き取り再塗装修理です。

アーム部分はナラ材無垢仕様で、ナラの木目が映えるボリューム感のある

デザインとなっており、修理できれいに復活が期待できるものです。
 

■今回の修理ご依頼品について
20030201.jpg
 
修理依頼品は右肘付きの一人掛け仕様の椅子で、シートの置きクッションは
外してありました。革部分は傷んでいませんが、アームの塗装状態はかなり
劣化が進んでおり、塗面がペラペラ剥がれ落ちるほどもろくなっています。 
 
20030202.jpg
 

状態をよく見てみると、塗膜層の傷みがひどいくらいで木部の傷、
割れ等のひどい箇所は無いようです。

修理作業の段取りは、椅子本体からアーム部分を外す事から始めます。

それでは、早速作業にかかります。

 
20030203.jpg

まずは、椅子本体を裏替えして、プラスチック脚を外し、

さらに底張り地を外すと、椅子の内部が現れます。

アームは画像のようにボルトで留まっており、スパナを使い外します。

取り外した木製アーム。

革がかぶさっていた部分(矢印部)は塗面がきれいなのがわかります。

 

20030204.jpg

 
20030205.jpg

①サンダー工具を使い塗膜を研磨、除去していきます。

②塗膜を完全に除去したあと、下地塗装を施します。

 ウェス(布巾)を使い、よく擦り込みます。
 
20030206.jpg
 

③次にサンディングシーラー剤を塗布します。サンディングシーラーとは無色透明で、
  吸収性が高い木材に仕上げ塗料が吸い込まないようにする為と、塗料の密着性を 

  良くして美しく仕上げる事が出来るようにする為のものです。

④シーラー剤が乾燥した後、ペーパーで表面を研磨します。

  なお、このシーラーを塗布、研磨する工程は2回行います。

20030207.jpg
 

⑤次に着色剤を吹付け、目的とする色に合わせていきます。

 今回はアメリカンウォールナット色という当時の仕様色を使います

 (現在、同色仕様の現行製品はございません。)

⑥着色が完了しましたら、最終工程の仕上げ剤(ウレタンフラット剤)を

 塗布致します。仕上げ剤は艶度数が色により異なっており、

 今回の指定度数は7部消しです。乾くと落ち着いた艶になります。

 

塗料が完全に乾燥したらアームを取り付け、

金巾張り込み、プラスチック脚取り付けて完成です。
20030208.jpg
 
20030209.jpg

塗装工程の手順通り、一つ一つの工程を着実に修理対応をさせていただきました。

ナラ材の木目もきれいに出て問題なく、仕上がりました。

ありがとうございました。

■今回の修理費用

肘木部再塗修理 9,800(税抜)

別途お預かりお届け往復運賃が必要になります。

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20203月現在価格往復運賃¥6000(税抜)となります。

 



こんにちは・・・・多摩営業所のメンテナンス課です。

今回は、約13年~15年程ご使用の食堂椅子で、合成皮革の表面が硬化し、
柔軟性が無くなり破れが発生してしまったので、総張替え修理のご依頼を

4脚承りました。
 
200301.jpg

このモデルは、「人間工学」に基づく座りごこち研究から生まれた椅子として
モタレと座面シートは椅子本体に直接張り込んである為、張替え修理の場合

一旦分解して既存の張材を剥がす事からスタートします。

 
200302.jpg

早速修理作業を開始します。

まずはモタレ張材の剥がしから始めます。

200303.jpg

①モタレ部の左右、下部に取り付けてある玉縁を取り外します。

②玉縁を外すとタッカー針が見えます。目打ち工具で1本づつ針を持ち上げてゆき、
その後ニッパーで取り除きます。 その際に、露出している木部には傷を付けないよう
慎重に針を除去しなければならない最初の難関作業です。

 

シート部も同様に、玉縁を外した後タッカー針を木部に傷を付けないように除去します。
200304.jpg

③モタレ、シート共に表張地を剥がした状態です。
 ウレタンは劣化して黄色く変色しています。

④接着されているウレタンをヘラ状の工具で丁寧に剥がしていきます。

⑤古いウレタン材がきれいに剥がし取れました。

 

次に新しく入荷されてきたパーツを使い、張り付け作業へと移ります。

パーツの点数が比較的多い為、数や内容、取付順序等、間違いが無いか

事前にしっかりと確認をしておきます。
200305.jpg
 

それでは、まずシート部から張込み作業に取り掛かります。
200306.jpg

⑥布バネ(黒色部)を設定されている数値の強さで引っ張り、張り付けます。

⑦ウレタンを乗せ、周囲には別の薄いウレタンを巻き接着します。

⑧角が出ないよう小口部分も含めしっかりと接着します。この部分が剥がれてしまうと、
のちにシートの側面形状が歪んできてしまう恐れがあります。
 
200307.jpg
 

⑨シート用縫製張地を、ウレタンへ的確に位置合わせをしながらかぶせていきます。

⑩縫製張地の周囲を、木部の溝にエアータッカーで留めてゆきます。

 のちに溝に沿って玉縁を装着してシート部の作業は完了です。

 

次にモタレ張替え作業に取り掛かります。
200308.jpg
 

⑪下張りテープとクロスを木枠に位置合わせして、シワが無いように張り付けます。

⑫モタレ専用のウレタンをかぶせ、一部分をタッカーで留め固定させます。

⑬縫製品をかぶせ、エアータッカーで張り付けていきます。
シワ、凹凸が出ないように張り付けるのがかなり難しく、第2の難関作業といえます。 

 

最後に玉縁を装着し・・・・

すべてを組み付けて、作業が完了しました。
200309.jpg
 
 
200310.jpg

かけ心地の良い椅子でよく売れている商品ですが、修理については技術を
要するもので、張りの際にモタレトップ部分にシワが発生しやすく、難しい作業

でしたが全力で取り組ませて頂きました。

ありがとうございました。

修理費用

座面シート・背もたれ総張替え¥32,400×4脚

往復運賃¥10,000

合計¥139,600(税別)

以上、20203月現在価格になります。  





こんにちは・・・・中部メンテナンスセンターです。

今回は、ロココ調ダイニングテーブル、天板ムキトリ再塗装修理「後編」のご紹介です。
 

先回は木地をペーパーで研磨、調整を施した後、框(かまち)部分に養生を施すところ
までをご紹介しました。
 
200201.jpg
 

いよいよここから塗装工程に入ります。

先ずは、突板部分に着色目止めを行います。
目止めとは、塗料材が綺麗に均質に着色できるようにする為の下地処理です。

 
木の表面は水分の通り道である「導管」や「細胞間隔」など無数の穴状のものがあり、
そのままの状態で塗料を付着させても、その穴から内部へと浸透してしまう為、
きれいな塗面が作れません。 

 
200202.jpg

スプレーガンで塗料を塗布しワイピング(拭き取り)を行います。 

塗料は目止剤の他、着色剤も配合してあり、木目に摺り込むようにして
作業を行います。

200203.jpg

しっかりと塗料が摺り込むと、このように木目が浮き立つような感じに着色できます。


 

次に框の養生テープを剥がして着色を行います。
200204.jpg

框(かまち)部分と天板の突板部分では樹種が違うので色差が出ます。
これを補正するように赤みのある着色剤に変えて塗布します。
◆(框部分に養生を施した理由は、この工程を行う事にあります。)
また、凹凸や削れの補修で白くなってしまったところもこの工程で補正を行います。
 

 

次に、「サンディングシーラー」による下塗り、中空研ぎ工程を行います。
200205.jpg
 

「サンディングシーラー」とは塗装の下塗り用材で、これも吸収性が良い木材に
塗料が吸い込みすぎないように施すものです。乾燥後、表面を研磨して調整する事で
仕上げの塗料を美しくかつ密着を良くする役割を持つものです。

 

薄く塗布することで木地の毛羽を立ち上げて硬化することができます。

その状態から研磨すると、より滑らかな下地づくりが行えます

 

次に中塗工程に移ります。
200206.jpg

少し乾いてサンディングシーラーが沈んだところで再度塗布する、という事を繰り返します。
目安として、木の導管部分が埋まり塗面が平滑な仕上がりになるまで行います。
その為、塗布する量と乾いた状態を見極めながら進めていかなければなりません。

 

 

サンディングシーラー 2回目塗布
200207.jpg
 

ひと晩乾燥させて完全に塗料が沈んだ状態です。

導管も埋まり、きれいなクローズ状態に仕上がりました。

これで中塗工程は完了です。

200208.jpg
 

次に空研ぎの作業に移ります
200209.jpg

天板部は320番400番のペーパー以外に、スチールウールを使用して
平滑作業を行います。のちのグレージング(ぼかし)を行う塗装に備え、
より平滑に空研ぎが施されていないと拭き取りムラが残ってしまうので
気が抜けません。


 

次に「刷毛目跡」(はけめあと)が残る風合いを出す作業です。
200210.jpg
 

グレージング塗料を拭き付け、ウエスで若干荒く拭き取ったあと、
刷毛を使って埃を払ったかのような跡を付ける作業を行います。
このような「刷毛目跡」が残るような風合いを出す為、塗料の乾くタイミングを
計りながら慎重に実施する必要があります。
 

 

グレージング後にハイライトぼかしを行います。 
200211.jpg

ハイライトぼかしは、框の凸部分をスチールウールでうすく剥がすことで
アンチークな風合を創り出します。

 

次に全体を補色して色調を整えていきます。
200212.jpg
 

また、補色の際に天板の框周辺はボカシ塗装を施しています
最後に光沢度が低めの消しの上塗り塗装を行い、すべての修理工程が

完了致しました。
 

天板部と脚部を組み付けて完成です
200213.jpg
 

200214.jpg

突板仕様の天板ムキトリ再塗装修理は、突板の厚みが薄いため、1回が限界です。 

そのため細部の注意を払いながら慎重に作業をする必要があります。
 

尚、今回の修理依頼品は仕上げも特殊で、クオリティの高い修復技術が求められる

ものでしたが最善を尽くし取り組ませて頂きました。

ありがとうございました。

 

■今回の修理費用は

作業代¥67,500+お預かり費用往復運賃¥9,000

=合計¥76,500(税込別価格)

2020月現在価格になります。




こんにちは・・・・中部メンテナンスセンターです。

今回は、ロココ調ダイニングテーブルの天板ムキトリ再塗装修理をご紹介します。

こちらの修理は工程が多いため前編・後編と2回に分けてご案内させていただきます。
 

お預かりした製品は、当社ハイグレードブランド「ドマーニ ルイXVコレクション」の
ダイニングテーブルです。このテーブルは天板面がウォールナット材の突板張りで、
塗装はラッカー塗料が使用されています。
 

突板仕様のテーブルは天板面の劣化などにより修理が行えない場合がある為、
画像や得た情報を吟味し修理の可否判断をするのですが、頂いた画像から
天板面に大きな欠損箇所が無い事や、製品の生産量が非常に少なく大変貴重な品
という事も有り、かなり難航する修理になると思いますが実施させて頂く事に致しました。
 
20010201.jpg
 

お預かり致しましたドマーニ・ルイ「DLR510WF」ダイニングテーブルです。
20010202.jpg
 

先ずは、実際に製品の状態を確認しながら修理の手順などを検討していきます。

予め画像で見た時の印象と同様で大きなダメージを受けた箇所は無く、全体的な

コンディションも良いように思われます。しかし、細部を確認してみると突板の割れや
框(かまち)部位に傷みが有りました。削れや凹みなど至るところに付いています。
 
20010203.jpg

 

本体の傷み具合を内容ごとにチェックし、それに伴う修理手法や段取り等を進めていきます。

突板の割れは再塗装で修復する事が出来ない為、別途見積補修が必要となります。)

先ずは、脚部と天板部の取り外しを行い、框部分のムキトリから始めます。

 
20010204.jpg

溶剤を使い、塗膜を溶かしながらスチールウールで中塗りの塗膜の層まで剥がします。
このテーブルは上塗りがラッカー仕上げの為、溶解させながら塗膜を剥がして
いく事が出来ます。
 



20010205.jpg
 

剥がしてみると凹みが多数あることが確認できます 。
この程度の凹凸は220番のペーパーで研磨して平滑にします。
 凹凸やキズの無い部分は、より目が細かい320番のペーパーで平滑に調整します。


 
20010206.jpg
 

次に、天板表面のムキトリ作業を行います。
  

ストロークサンダーを使用してムキトリ作業を行います 。
突板材は0.数ミリしか厚みがありませんので慎重に塗膜を削っていきます。
上塗、中下塗の層を確認しながら、サンドペーパーを120番、150番、180番と
徐々に目の細かいものに替えてムキトリ作業を進めていきます。
 
20010207.jpg

 20010208.jpg
 

塗膜が全て剥がれたら、220番のペーパーで研磨して調整を行います。
調整完了後、塗装の事前準備である養生作業(作業箇所の周囲を保護する事)をします。
 
20010209.jpg

 

まずは、框部分の養生作業を行います。框部分はすべて養生テープを貼り付けていきます。

これで前半のムキトリ調整は完了です。

 

以上、前編の終了です。

次回後編は、塗装編として修理完成までの流れを紹介をさせていただきます。


有難うございました。



こんにちは、横浜営業所メンテナンス課です。
 

今回ご紹介する修理は、キュリオケース(品番:HN2000HN)の
傷修理です。お客様相談室にご相談が有り、ガラス製の棚板を誤って
落としてしまい傷を付けてしまったので修理出来ますか、というものでした。
 

≪当時のカタログ画像より≫
200101.jpg
 

まずは、

お客様より送信頂いた画像を基に、修理方法、大まかな見積の作成を行います

傷が付いた部位はキュリオケース内部の地板はフラッシュ構造」仕様になっており、

内部の芯材が無い場所に棚板が落下して、穴が開いた傷が出来てしまったようです。

 200102.jpg
 
200103.jpg
 

ご訪問して、改めて傷の確認をします。傷穴周辺に若干の陥没傷があります。

また、製品の色はナチュラル系の為、使用するパテ剤は色味の近い

ものを使う事にします。
 
200104.jpg
 
200105.jpg
 

近似色のパテ剤を適度な量に付けて穴を塞ぎます。造形作業に時間を要する事に
なるので、付けすぎに注意しながら行います。
 
200106.jpg
 

パテ表面の調整処理後、筆などを使い補色。木目の色、柄を利用しながら

修理痕を出来る限り分かりにくいように補色していきます。

作業時間約60分ほどで、修理完了いたしました!

 200107.jpg

パテ表面の調整処理後、筆などを使い補色。木目の色、柄を利用しながら

修理痕を出来る限り分かりにくいように補色していきます。

作業時間約60分ほどで、修理完了いたしました!


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今回の修理費用は、

修復工賃¥8,400  現地出張費¥6,000  

合計¥14,400(税抜き)

20201月価格になります。

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こんにちは・・・・西宮営業所メンテナンス課からのご紹介です。

今回は、布張りソファーの張替え修理をご紹介します。

 

お預かりしました椅子の状態は、座面シート側面が左右とも張地が破れて、
ウレタンクッションが見えてしまっています。 また、クッション自体も
ヘタリがきており、椅子張地の外観も弱々しい印象となってしまっていました。
 
120201.jpg
 

今回のモデルは、背モタレ部は2個一組の置きクッション仕様。

座面シート部は木のフレームにネジ固定された張込み仕様となっています。
 

背モタレクッションは工場より完成品で予め新規手配が出来ますが、

座面シート部はすべて剥がして新しいものに張り替える修理となります。

 

今回は張替えに伴い、張地のカラーも変わりますので

修理完了後、雰囲気がどう変わるのか楽しみです。
 
 
120202.jpg
 

まず、座面シートの一体部分をフレームから外して、張地をすべて剥がしました。

張地を剥がすと内部のウレタンクッションはかなり劣化していました。

120203.jpg 
 

ベースとなるウレタンと、バネ材が内蔵されているウレタンを分離したところです。

 
120204.jpg
 

このシートはポケットコイルバネが内蔵されており、バネの一つ一つを袋に包みこんで

独立させ、着座の際に体圧が分散され身体に負荷がかかりにくいものになっています。

 
 

新しいウレタンに緩衝材の「テトロン綿」を均等に広げ装着していきます。

次に、張替え用の表張地縫製品を用意します。

 
120205.jpg
 

用意した縫製品の裏側中央部にはひもが付けて有り、専用の工具を使ってひもを

ウレタンクッションの中央部で差し込んで裏まで貫通させておきます。

 
120206.jpg
 

縫製品には張り位置を示したカットがされており、フレーム部の目印に合わせながら
全体にかぶせ、
位置が整ったらタッカー工具で張り付けていきます。

 
120207.jpg

次に、貫通させておいたひもを仮結びしたリボンで引っ張りながら、シート表面の
くぼみ具合を
調整していきます。完成イメージとしては・・・

「■イメージ①」のような仕上げになります。

 
120208.jpg
 

最後にシーの裏張りを張り込んでいきます。座面シートとフレームは「案内ダボ」を介して
ネジで取り付ける為、前後左右の位置ズレは起こりません。

 
120209.jpg
 

シートの取付も完了。モタレ完成品も添えて修理作業は完了しました!

 
120210.jpg
 
120211.jpg

シンプルな形のシートだったので、力まずに素直に張り込むことを心掛け作業を進めました。

ウレタンクッションを交換した事で、シンプルですっきりとした和風のたたずまいが復活しました。

張地の色も変わり、新たなイメージに生まれ変わった感じがします。

ありがとうございました!
 

■今回の修理費用は

  座面シート縫製パーツ一式     ¥41,500

  座面シート張替え工賃        ¥17,600

  背モタレクッションの完成品     ¥43,300

  合計 102,400円(税別)

  201912月現在価格になります。



 



こんにちは、福岡営業所メンテナンス課です。
 

今回は、当社「お客様相談室」のインターネット修理見積りにお申し込みを頂き、

3年前の熊本地震の際に姿見が壁から落下し倒れ、鏡周辺の木枠部分が折れて外れて
しまっているが修理は可能でしょうか? というお問い合わせ内容でした。 

 

送付いただきました画像を確認しましたが破損状況や、この製品の修理事例も無い事など

から、実物の状態を拝見して修理が可能なのか判断をする事となりました。

 
120101.jpg
 

ご訪問して実物を確認したところ、鏡と木部の境目部分が激しく壊れており、表面は木材の

一部が欠損してしまっています。

無垢材を多く使った構造体の為、各部材はそれなりに重く、折れた箇所は接着修理レベルで

形が保てるか不安です。

 

欠損した部分】【は木の厚みが薄い箇所に長い幅で発生しており、復元補修はかなり
困難な感じがします。

 120102.jpg


 120103.jpg
 

今回、お客様のお気持ちに察するところも有り、その場でお預かりして修理を行う判断を

取らせて頂きました。

本体と無垢木部分は専用の金具で組付固定されており、一部を除き金具に破損は無く

そのまま元に戻せる状態でした。
 

鏡も目立つヒビや割れも無く、また、接着固定ではなくハメ込み式となっていたので簡単に

外すことが出来ました。
 
120104.jpg
 
 120105.jpg
 

本体下部の割れた部分は部材が無垢のため重く、画像のように台に乗せると
折れ曲がってしまいます。

割れ目に接着剤を塗布するだけでは形を保てないと判断し、合板に加工を施して
裏面に接着固定する手段を取りました。

 

合板材を適度な大きさにカット。

既存の固定金具を差し込む孔位置に合わせて、孔加工も施しました。

裏面は見えない場所ですが、同系色に塗装を施し接着固定します。

 120106.jpg

壁に設置した際に、横から合板材が見えないよう工夫して
両サイドは斜めにカットしました。
120107.jpg


  

長い幅で木部が欠損している部分は、幅5ミリ、厚み3ミリ、長さ70センチ程の
無垢材料を探して使用。 パテ、瞬間接着剤などを使用して造形補修しました。

120108.jpg
 

一連の作業に加え、本体全体に空砥ぎ後補色補修とウレタンフラット塗装を施し、
色艶感を補正しました。

120109.jpg
 


接着剤が固着したのを確認後組付け、鏡を磨くなどの清掃を行い完了しました。
 

120110.jpg
 
 

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■今回の修理修理費用

木部破損修理/補色フラット塗装修理

¥22,500  出張費¥5000

計 ¥27,500(税別価格)

2019年12月現在価格になります。

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120111.jpg

お客様より、この姿見はご結婚の記念にと購入された大切な品との事でした。熊本地震で

ほとんどの家具が壊れて破棄をされた中、この姿見だけはどうしても捨てらず震災から

3年間壊れたまま保管されていたとの事。

お客様のお気持ちになんとかお応えしたいという気持ちと、販売期間が2年と短く
出会う機会の少ないを修理させて頂ける良い機会を頂けたと思い、
修理をさせて頂きました。

ありがとうございました。

 



こんにちは・・・・東京南営業所のメンテナンス課です。
 

今回は、30年近くご愛用されている応接セットの肘掛椅子2脚で
底張り布の傷みが大きい為、張替え修理のご依頼を頂きました。

 

当初は、お預かりしての修理を予定しておりましたが、事前に送付
して頂いたお写真から、手持ちの修理工具で現場作業が出来ると
判断しましたので、お宅へ訪問して修理作業を行うことになりました。
 
19110201.jpg
 

ご訪問して椅子を裏返した状態です。

底張りの金巾が経年劣化して、裂けて破れてしまっています。

新しい金巾に張替える為、古い金巾に留めてあるタッカー針を
取り除き剥がしていきます。
 
 

修理依頼品は、ロココ様式の「ネオクラシックシリーズ品番がUP8650GF

というモデルです。(1980-99年製造登録)

木部は手彫りの彫刻が施してあり、塗装はグレージングで仕上げアンティーク調に
仕立ててあります。張地は金華山織りで、当時グリーンとアイボリーが(柄が異なります)
用意されていました。

 19110202.jpg
 
 

金巾を剥がした状態です。コイル式のバネが見えています。
 

最近の製品にはあまり使用されていない形態のバネです。

荷重の際の安定性、クッション性に優れているのが特徴で、
1970年代初期の頃に使われ始めた構造体です。

このような機会がないと、目にする事が少なくなりました。

 
19110203.jpg

バネやクッション材に目立った傷みは無いようです。内部もしっかり

造り込まれています。

 
19110204.jpg
 

新しい金巾に張替えました。
尚、金巾張りは四カ所の脚周りの張り込み方
が難しいのですが、
綺麗に仕上げる事ができました。  

失敗すると金巾全体にシワが浮き出たり、隙間が出来て内部が見えて
しまったりする場合があります。

 

すべての張替え作業が終了しました。

椅子を元の状態に配置して完了致しました。

19110205.jpg
 
19110206.jpg
 

今回はお客様に貴重なお時間をいただいて、お宅で修理作業をさせて
頂きました。ありがとうございました。
 
 

■今回の修理費用は、価格改定前のものになります。

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張替工賃¥6,000  現地出張費¥3,000  

合計¥9,000(税抜き)

(10月1日より新価格となっておりますので予めご確認ください。)

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19110208.jpg

 

こんにちは・・・・東京北営業所のメンテナンス課からの紹介です。
 

今回は、サイドボードの移動作業中に何かにぶつかって
傷がついてしまい、その部分の修理してほしいというご依頼でした。
 

傷の状態や対象品が大型家具という事で、お客様のお宅に訪問して
の補修修理を行う事にしました。

 

ご依頼品は、ドマーニシリーズのクイーンズライフコレクションの
サイドボードで品番が「HPQ607ME」になります。

191101.jpg

傷の状態は本体側面の突板がめくれ、剥がれてしまっています。

巾1センチ、長さ4センチぐらいありますので、目立っています。
 
191102.jpg
 
 

幸い、剥がれてしまった突板の破片は、お客様が保管されていましたので、
パズルのように貼り付け、足りない部分は木粉と接着材でパテ埋めします。

 
191103.jpg
 
 

パテ埋めした部分を平滑(ヤスリ等使用)にし、木目に合わせて色を付けていきます。

上手く色が木目調に付きました。最後にスプレー缶フラット剤(無色透明)を塗布し
艶を合わせて完成です。

 
191104.jpg
 
191105.jpg
 

破損部分の破片は、出来る限り取っていただいていると本当にありがたいです。

今回も、保管しておいていただけたので、きれいに復元する事ができました。

大変喜んでいただけました。
有難うございました。


■今回の修理費用は

側板傷補修修理 ¥5,60040分作業)

訪問出張費    ¥5,000

合計         10,600(税別)

【201911月現在価格になります。

 
191106.jpg

 



 

こんにちは、多摩営業所メンテナンス課からの紹介です。
 

受付致しましたのは、食器棚「ハニーブレッドシリーズ」で品番が
(EC2770NS)の台枠の傷修理になります。

傷の原因はお客様宅のワンちゃんが噛んで出来たものだそうです。
 
≪当時の製品画像より≫
190901.jpg
 
 

食器棚は上下分割構造の為、傷がある下置き部分のみをお預かりして
修理作業を行います。画像のように角部分が噛んで削れてしまっている為、
パテ(欠損部分を埋めて修復する為の材料です)を使って修復する方法を
執ることにします。

 
190902.jpg
 
 

①研磨しながら整形をする為、少し大きめにパテを盛り付けます。

                    ↓

②パテが完全に乾いたら、まずは番手の荒いヤスリで研磨していきます。

                    ↓

③大まかな形に整ったら、番手の細かいヤスリで面形状を整えていきます。

190903.jpg


 

④整形が出来たら、筆を使い着色していきます。木材の柄を表現する為
 面相筆を使いながら補色していきます。
 経年変化に伴う色のくすみ具合なども考えながら補色作業を進めます。

                    ↓

⑤仕上げに、画像では分かりづらいですが艶合わせのスプレーを
 塗布して完成です。

190904.jpg
 

完成です。
190905.jpg
 


お客様ご自身で取っ手の交換をされており、中央部に取り付けられていた
木製ツマミの穴を埋め補修いたしました。

↓引き出し前板の穴補修も行いました。
190906.jpg

 
190907.jpg

今回の修理はお預かりしての作業が必要な為、お客様にご不便を

お掛けする事となってしまいましたが快くご了承を頂けましたので、

慌てる事なく作業を行わせていただく事が出来ました。

ご理解ご協力を頂き、ありがとうございました。

■今回の修理費用は

作業代¥13,000+お預かり費用往復運賃¥6,000

=合計¥19,000(税込別価格)

2019年9月現在価格になります。




2020年3月

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