リクライナー クリーニング

こんにちは・・・・東京北営業所メンテナンス課です。 

 

今回のご紹介は、リクライニングチェア、オットマンのリーニングです。

※スエード調の人工皮革を張ったリクライナーのクリーニングが出来ないか、というご相談が

当社お客様相談室に寄せられ、ご対応する事になったものです。

 

クリーニングは高圧洗浄と吸水洗浄を行う為、織りや品質感が独特な人工スエードは

クリーニング実施後生地を傷めたり風合いが変わってしまう恐れが有り、お客様へは

その点のご理解とご了承をいただき今回実施する運びとなりました。

 

◎弊社ホームページのクリーニングに関する注意事項では、以下の通り明記させていただいています。 

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 お預かりした椅子の状態は汚れが染み状に変色しており、リクライニングチェアはアーム、

 シート部が特に汚れている状態。 オットマンは若干汚れは薄い状態ですが表面全体に

 染みついた状態です。 

  

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 同色の張地サンプルで色の違いを確認しておきます。クリーニング後も確認し、色合いの

 目安とします。クリーニングには以下の機器を使います。

 ①スチームクリーナー: 高温の蒸気を当て汚れを分解。殺菌消臭も期待できます。

 ②リンスクリーナー : 洗剤で落ちた汚れを水ですすぎ、その水の吸水もします。 

  

 【クリーニング作業】

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 ①まずは、専用の洗剤を全体に噴霧していきます。

 ②ブラッシングをして洗剤を浸透、汚れを浮かせていきます。

 ③スチームクリーナーを使い、高温のスチームで繊維の奥まで洗浄します。 

  

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 ④リンスクリーナーで水を噴射して汚れを洗い出しながら、バキュームで汚水を吸い込んで 

  いきます。

 ⑤吸い込んだ汚水はリンスクリーナーに設けてあるバケツに流れ込む仕掛けになっており、

  ご覧のようにかなりの汚れが吸い出されたのが確認できます。

 ⑥同色のサンプルで再確認。濡れているので色調の濃淡差有りますが、乾けばかなり近い

  色調になりそうです。 

 

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 オットマンで約60分の作業時間を要しました。リクライナーも同様の手順で作業を実施し、

 約2時間半ほど要し、合計3時間半掛けこの日の作業は終了しました。

 一旦乾燥時間を設け、後日最終洗浄(濯ぎ作業)を実施します。

 

 【最終洗浄後】 

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 後日2回目となる作業を実施。 薄茶色の汚れが消え、清潔感のあるライトブルーが復活

 しました。 作業後約1週間程乾燥させたのち、ブラッシングで表面をならし完了しました。

 張地サンプルとの色差もほぼ無くなりました。 

 

 1-16職人のひと言.jpgのサムネイル画像

 人工スエードの張材は生地の特性上、洗浄後に表面にスジが入ったり風合いが変わって

 しまう恐れも有りましたが、その点を意識しながら丁寧に時間を掛け作業させて頂きました。

 張地に大きなダメージも無く終える事が出来、良かったと思います。 

 

 

 今回の修理代金は、

 作業工賃¥16,800(税別) ・ 配送費¥7,500(税別)

 合計 ¥24,300(税別)

 ※お預かり期間 3週間

2023年1月

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