2022年7月の記事

こんにちは・・・・横浜営業所メンテナンス課です。

今回の修理は、お客様宅で実施したデスク天板欠け修理のご紹介です。


原因は不明ですが天板の一部が欠けてしまったとの事で、このままの状態では

使いづらい事や見た目も悪い為、何とかならないだろうかとのご相談を、当社

お客様相談室に寄せられたものです。


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依頼品は、デスク(品番:ST3578UL 樹種:ブラックチェリー材)で、

天板前面の角が約6cm程の長さで欠けており、取れた破片は無くなっている為、

欠損した部分に充填剤を使い、造形の再生修理を試みます。 

 

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充填剤は木の粉と接着剤を混ぜ合わせた自作のものを活用します。 

木材料を使うので木製品との相性が良いのと、接着剤は硬化促進剤を塗布する事で

硬化後すぐに整形研磨が出来るので、短時間で修理に取り掛かる事が出来ます。

 

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充填剤が硬化後、形作りを行います。

①ヘラ(ノミの代わり)で粗削りをします。 

②目立てヤスリで形つくりを行います。

③カッターの刃を使い更に平滑に仕上げていきます。

 

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造形処理完了後、次は色合わせを行います。

自前の塗料を調合して色を作り、面相筆で木目を描くように色付けを行います。

色付け後、エアゾール式の上塗り剤を塗布して艶合わせをします。

   

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滞在時間、約1時間にてすべての作業が完了しました!

 

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現地での修理作業という事で、事前に行ったイメージやアイデアを活かし

敏速かつ丁寧に完了させる事ができました。

ありがとうございました。

 

 

修理代は

修理技術料金  ¥6,600

出張費       ¥5,500

合計          ¥12,100(税込み)

※2022年7月現在価格です

こんにちは多摩営業所メンテナンス課です。

今回ご紹介する修理は、25年間ご愛用されている食堂椅子の組み直し、木部の再塗装、 

表張材の張替えという、フルコースでの修理です。

 

修理は作業途中に支障が出ないよう、

本体の再接着修理 ➡ 木部の再塗装 ➡ 張替え修理 の順番で修理プランをすすめます。 

 

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お預かりした椅子の状態は、本体にぐらつきが発生しているのと塗膜の劣化や擦り傷などで、

それなりの傷みが生じていますが、割れや欠損といった箇所は無く、既存の部材そのままで

修理再生が可能な状態です。  

しかし革製の張材は深い傷が付き破れてしまっている為、張替える事になります。 

 

本体の再接合修理】 

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①全体を中性洗剤で洗浄後、座面とモタレの張り材を木部に傷をつけないように剥がします。

②新しい接着剤を塗布する為、一旦バラバラに分解します(古く残った接着剤は除去します)。

③再組付け時に接着剤をしっかりと塗布しバンドで絞めて圧着して、一日乾燥させます。

 

木部の再塗装

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④翌日木部にペーパーヤスリで空研ぎし塗装表面の下地を整えます。

⑤ペーパーヤスリによる空研ぎは画像のように木部全体に施します。

⑥つぎにウエスを使い、剥げている部分に塗料を刷り込んで着色します。 

 

⑦深い傷部分は筆で色をさします。

⑧スプレーガンを使い、サンディング~補色~フラットの工程を経て再塗装修理は完了です。

 

張替え修理

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⑨⑩張材は新たに工場で製作されたもの。裁断品、不織布ウレタンクッション材、縫製品

   決められた順序でタッカー工具を使い、モタレ部分に張り着けていきます。

⑪シート部は完成品仕様の為、ビスで取り付けます。  

 

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これで全ての修理が完了しました!

なお、張材はお手入れが楽な合成皮革仕様となっています(シート面のステッチが無くなり

ます)。

 

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しっかりした作り込みと厳選された高品位の素材を使い作った製品なので、今回のような

フルコースでの修理が可能だと思います。

これからも末永くご愛用頂けますと幸いです。

 

今回の修理代金は、

部品代\10,400+作業代\30,700=合計\41,100(税別)

お預かり期間 3週間


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