2021年1月の記事

こんにちは、横浜営業所メンテナンス課です。

 

今回ご紹介する修理は、ベッドの脚を指定された数値にカットして高さを低くするという

ものです。ベッド製品の脚カット修理というものは、あまり例が無いのですが当社お客様

相談室へお客様よりお問い合わせを頂き、お話しをうかがいました。

 

今回購入したベッドを半年ほど使用していますが、寝床の高さが高すぎるように感じて

いるとの事。以前使用していたベッドの高さが低かった事も感覚として影響しているかも

しれませんが、ベッドの脚を短くカットして低く加工出来ないかとのご相談でした。

 

尚、カットする数値は自動掃除機が入るくらいの高さまで、という条件のご提示が有り、

掃除機の機種をお伺いして100ミリのカットを行う事でご了承を頂きました。

 

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■ご愛用頂いているベッド(NU73モデル) 画像はカタログより抜粋

 

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修理作業については、べッドは毎日の暮らしに必要なものなので、お客様の

生活に支障が出ないよう現場で作業を実施する事と、作業には一定の作業

スペースが必要な事や木くず等のゴミが発生する事、それらの条件をクリア

する為に今回はメンテナンスカーを使用する事に致しました。

 

メンテナンスカーには、大容量のバッテリーが搭載されている点(電動工具が

出先で使用できる)や、車内で作業ができるよう装備も整っており、出先での

現場作業には心強いパートナーです。

 

 

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ご訪問当日、お客様宅でベッドのヘッドボードとフットボードを取り外して、

メンテナンスカーへ移動。 「毛引き」工具(カット部分に平行に線を付ける)を使い、

100ミリの位置にマーキングを付けます。

 

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マーキングしたラインに沿ってノコギリでカットしていきます。

カット自体は手動で行いました。

  

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カットした面の切り口は、形状が鋭利なので削って面取り処理を行います。

処理後、面取り部分が白く目立たないように色刺し(色付け)を行い、見た目に

配慮致しました。

 

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ヘッドボード、フットボードを元通りに組付け、作業は完了致しました。

今回はメンテナンスカーによる作業環境が整っていた事も有り、1名で行えました。

 

 

今回の修理代金: 工賃、現地出張費含め ¥13,400(税別)

※2021年1月現在の工賃価格です

 

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カット作業自体は難しいことではございませんが、お客様の生活に支障が

出ないようにする事を最優先に、作業手段、段取りなど事前準備が全て、

という内容の修理物件でした。

 

支障無く完了する事が出来ました。ありがとうございました。

 

こんにちは・・・・北九州営業所メンテナンス課です。

今回は食堂椅子張替え修理のご紹介です。


依頼品は合成皮革の張材を使用した食堂椅子で、ご購入されて約20年程経過しているものです。

張材の弾力性が劣化して硬化してしまい表面にヒビが入ってしまっています。

座り心地も見た目も悪くなってきています。

  

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この張替え修理を機会に、張材のカラーも変えるオーダーを頂きました。

どのように変わるか個人的にも非常に楽しみです。

 

 

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尚、シートは完成品パーツとして現在も製作手配が可能な為、

今回背もたれのみ張替え修理を行う事になりました。

 

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まずはモタレの玉縁外しから開始します。 

玉縁は後付け仕様となっている為紐状になっています。

玉縁を剥がした後は合皮張材を留めているタッカー針を外す作業となります。

 

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タッカー針を外した後は、内部のウレタン材、不織布、背面の合皮張材など

既存の部材を全て取り除いていきます。

 

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既存の部材を全て取り除いた後は、剥がした順番とは逆の手順で新しいパーツを

張り込んでいきます。 新しいウレタンクッション材は真っ白な色をしており、

古いウレタンとの変色具合が画像からもよくわかります。  

合皮張材は画像Ⓐのような裁断形式で入荷されてきます。

 

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モタレ前面の合皮を張る作業です。今回のメイン作業となる為、

いちばん気を付けながらの作業となります。

まずはモタレ上下方向からタッカー工具で留めていきます。

次に左右方向に、シワ、ゆるみなどに注意しながら留めていきます。

 

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タッカー留めが終わったら、タッカー針の留まり具合を確認します。

浮き気味な針は工具を使い打ち込んで修正していきます。

余分な合皮材はカッターで丁寧に除去していきます。

 

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最後に玉縁パーツをはめ込みながら接着していきます。

歪みや浮きが無いように、特に四隅のコーナー部は隙間や浮きが出来やすいので

丁寧に接着をしていきます。

 

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シート完成品パーツを取り付けてすべての作業が完了しました。

 

張り具合に個体差も出ず、表面の仕上げはバッチリです。

玉縁も浮き沈みが無く、きれいにはめ込まれています。

モタレ後ろの張り具合も、合皮表面にシワも無くきれいに仕上がっております。

 

 

今回の修理代金

修復工賃  ¥19,600 (税抜き)

パーツ代金 ¥41,600 (税抜き)  

合計¥61,200(税抜き)

2021年1月現在価格になります

 

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合成皮革材の張り付け作業は技術的に難しく、引っ張り具合を均一にして

張らないと面形状が綺麗に出来ません。

今回はホワイト色の合皮という事もあり、作業中に汚れが付かないよう

配慮も必要で、難易度の高い仕事でしたがうまく対処出来たと思います。

 

これからも大切にご愛用頂けますと幸いです。

こんにちは・・・・横浜営業所のメンテナンス課です。

昨年7月、長椅子の張替え修理を頂いたお客様より、椅子のモタレに施してある彫りの

一部が欠けてしまったという事で、修復する事が出来ないかご相談を頂きました。

 

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欠けた場所はモタレ中央部の彫刻部分で、欠損した破片は無くなってしまったそうです。

しかし、欠損部は比較的小さいのと、残っている木部をベースに「パテ」などの充填材を

使えば、造形の修復は可能と判断。 また、一旦預かって工房で修理を行うと運搬に

伴う費用や日数も要する為、現場で修理を行う事にしました。

 

但し、欠損部分はモタレ中央の一番目立つ場所である事や、装飾部はすべて手彫りに

よるもので、欠けた部位の木の厚みは薄く、きれいに仕上げる為には高い修復技術が

要求されます。

 

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* 今回の修理依頼品は、木部の曲線が魅力的な(品番:UP8803 販売終了)ネオクラシックシリーズの

長椅子です。カブリオール(猫脚)といわれる伝統家具様式を精密に再現した脚部。彫刻部の凹みには

グレージング、凸部にはハイライティング塗装が施してあり、クラシカルで優雅な仕上げが印象的です。

当時は金華山織りの他、本革張り仕様のモデルも用意されていました。

  

 

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↑エポキシパテを適当な量で充填    ↑粗削り、調整

 

現地での修理は、お客様の時間を束縛してしまう事と修理作業上ある程度の

制限が出る為、その時の状況を十分理解した上でベストな修理方法を思案し

選択しなければなりません。

 

今回は速乾タイプの「エポキシパテ」を充填材に使用します。 

これは粘土のように盛り付けが出来るのと硬化が早い為、短時間で造形作業に

取り掛かる事が出来ます。

 

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↑ペーパーで丁寧に研磨し曲面を造形  ↑ラッカー塗料による補色、艶合わせ。

 

彫刻は手彫りの為、きれいになりすぎないよう刃物で彫ったような表面感を

出す感じで研磨していきます。 塗装は筆による補色でグレージング、ハイ

ライティングを施します。

 

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最後に艶合わせのフラット剤を塗布して完了です!

所要時間は約60分ほどで完了しました。

 

 

今回の修理代金

修復工賃¥6,300  現地出張費¥5,000  

合計¥11,300(税抜き) 

2021年1月現在価格

 

 

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今回はお客様の貴重なお時間を頂く事となりましたが、現地での修理を選択して

使用する資材、作業方法、所要時間など、イメージ通りに行わせて頂く事ができました。

ありがとうございました!

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