こんにちは、今回は静岡営業所のメンテナンス課からの紹介です。
2組のお客様から、同時期にお預かり致しました食堂椅子の修理の紹介です。
①は、約40年ほどお使いの大切な思い出のある椅子とのことでご依頼があり、
ぐらつきと張地の張替えを4脚承りました。
品番が、CD0265GNというモデルで1975年ぐらいから80年まで
発売していました。
②は、34年ほど前に、ご結婚のとき買い求められた椅子で、今は2人なので
まだ大切に使っていきたいとのことで、張地の張替え修理を4脚承りました。
品番が、CS1635WRAでというモデルで1982年-85年ぐらいまで
発売していました。
①は、ぐらつきと張地の張替えですが、まず古いシート部を外して、木枠フレーム
の緩んでいる接合部をすべてバラバラにして、それぞれ、外した桟の接合部の
ホゾやホゾ孔を 一ヶ所づつ確認して接着剤のカタマリや段差などを取り除き、
一旦きれいに清掃していきます。
次は、接着剤を塗布して再接着していくわけですが、重要なことは、組付け接着後は、
「ハタガネや紐」を使って接合部に圧力を加えて均等に締め付けていくことです。
水平取りをしてがたつきに注意しながら作業は、実施していきます。
下記の画像はその接着時のものですが、水平を保つため専用の15mmガラスの
上にセットしています。
全体に接着修理が必要だったのでエポキシで接着して24時間固定しました。
張地は価格ランクがU52のB547(プルートダークネィビー)をお選び頂き、
大変落ち着いた感じに全体が仕上がりました。
次に②の座面シートの張地の張替え修理です。
裏面にすると、かつてのロット番号『8075』がありました。
これは後ろから読んで、昭和57年8月に生産工場で刻印された
ものであるという証拠で、まさに1982年製になります。
張地は、平織布地ブルーノブラウン(B463)で木部塗装色ワインローズ色
に似合う同系色の上品な感じになりました。
■今回の修理費用は
①
座面張替え修理@¥7,600×4脚=¥30,400
ぐらつき接着費@¥5,200×4脚=¥20,800
預かり配送費¥6,000、合計¥57,200(税別)
②
座面張替え修理@¥6,700×4脚=¥26,800
預かり配送費¥6,000、合計¥32,800(税別)
■2016年12月当時の価格になります。