お宅訪問の最近の記事

こんにちは、横浜メンテナンスセンターです。

今回ご紹介する修理は、サイドボードの地板割れ修理です。

お客様より、ボードの扉を開けた際に地板が割れている事に気が付き修理を依頼する事にしたとの事。

なお、破損個所が部分的な事もあり、預かっての修理ではなく現地訪問して修理する事に致しました。

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修理依頼品は 品番:HS6147MW サイドボードで、1988年~1998年まで製造販売されていました。

中央部はガラス扉仕様で、内部に間接照明を配して装飾品が映えるよう仕上げられています。

左右部は収納を主として使えるよう、内部が見えない板扉にして実用性も兼ね備えたモデルでした。

 

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破損個所は、向かって左側の地板という箇所です。

①側板側に何某かの負荷がかかり、地板が横方向に裂けてしまっています。

②本来見える事が無い、接合部材のダボが見える位の隙間が出来てしまっています。

 

作業は接着剤を用いて、時間を掛け固着するまで圧締めを行います。 その為、お客様に了解を得て

一晩圧締め状態にして、翌日に工具類の撤収、微調整等行う事になりました。

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③割れた部分に接着剤を流し込み、クランプで挟み込み圧締めします。

④⑤隙間ができた側板と地板を接着させるため、ラチェットバンドで引き込み固定します。

1日目の作業はここまで。 

翌日、接着確認と工具機材の撤去、修理箇所の微調整を終えて完了しました。

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一部の破損で廃棄するにはもったいないくらい他には目立った傷もなく状態は良いものでした。

最近、あまり見かけないサイドボードですが、これからも永くお使いいただければと思い、

なるべく傷跡が残らないよう修理させていただきました。

  

今回の修理代金は、

出張費¥6,000+作業代¥10,000=合計¥16,000(税別)

※当時の価格です

こんにちは・・・・西宮営業所メンテナンス課です。

今回の修理は、お客様宅で実施した食堂テーブルの幕板部分をのささくれ、補色修理を

ご紹介致します。

 

修理箇所はテーブル本体の「幕板」というもので、天板下の脚と脚との間に配置されている

長い板状の部分です。  この部材の役割としては、テーブル本体の補強や反りの防止、

デザイン性などが挙げられますが、

 

今回の傷みの原因として、経年劣化や出入りの際に膝などが接触するなどして塗膜が剥がれ

たり、角面にささくれなどが生じてきたようです。


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修理の手順としては、まず速乾性の充填剤を塗布してささくれ部分を固めていきます。

充填剤が固着後、「目立てヤスリ」で凹凸した面を引っ掛かりが感じなくなるまでしっかりと

研磨していきます。


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幕板の角面全体が平滑に出来たら、下処理の仕上げにスチールウールで表面を軽く研磨して

ならしておきます。 次に面相筆を使い、色が剥げた部分に補色していきます。

補色が完了しましたら、エアゾール式の着色スプレーで色合いが自然な感じになるよう軽く

塗布しておきます。

 

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塗装の仕上げは、ラッカーフラット(透明の上塗り剤)を幕板全面に吹き付け、艶合わせを

施してすべての修理作業が完了しました。

 

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仕上がり確認を頂いたお客様から、いままで来客がある度にささくれで洋服を傷つけないかと

心配でしたが、これで安心してテーブルが使えるようになりました、と喜んでいただけました。

ありがとうございました。

  

 

修理代は

幕板修理技術料金 ¥7,700

出張費         ¥5,500

合計          ¥13,200(税込み)

※技術料金は当時の見積価格です。見積額は破損状態により異なります。

こんにちは・・・・横浜営業所メンテナンス課です。

今回の修理は、お客様宅で実施したデスク天板欠け修理のご紹介です。


原因は不明ですが天板の一部が欠けてしまったとの事で、このままの状態では

使いづらい事や見た目も悪い為、何とかならないだろうかとのご相談を、当社

お客様相談室に寄せられたものです。


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依頼品は、デスク(品番:ST3578UL 樹種:ブラックチェリー材)で、

天板前面の角が約6cm程の長さで欠けており、取れた破片は無くなっている為、

欠損した部分に充填剤を使い、造形の再生修理を試みます。 

 

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充填剤は木の粉と接着剤を混ぜ合わせた自作のものを活用します。 

木材料を使うので木製品との相性が良いのと、接着剤は硬化促進剤を塗布する事で

硬化後すぐに整形研磨が出来るので、短時間で修理に取り掛かる事が出来ます。

 

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充填剤が硬化後、形作りを行います。

①ヘラ(ノミの代わり)で粗削りをします。 

②目立てヤスリで形つくりを行います。

③カッターの刃を使い更に平滑に仕上げていきます。

 

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造形処理完了後、次は色合わせを行います。

自前の塗料を調合して色を作り、面相筆で木目を描くように色付けを行います。

色付け後、エアゾール式の上塗り剤を塗布して艶合わせをします。

   

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滞在時間、約1時間にてすべての作業が完了しました!

 

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現地での修理作業という事で、事前に行ったイメージやアイデアを活かし

敏速かつ丁寧に完了させる事ができました。

ありがとうございました。

 

 

修理代は

修理技術料金  ¥6,600

出張費       ¥5,500

合計          ¥12,100(税込み)

※2022年7月現在価格です

こんにちは、大津営業所メンテナンス課です。

 

ご紹介する修理は、テレビボードの傷補修と抽斗取手の交換修理です。

今回はお客様のお宅で修理作業を実施しました。

 

修理依頼品は品番QC3108NKというモデルで、1993年から2003年まで

販売していた商品です。傷は現場で補修が出来る範囲の内容で実施します。

取手は新しいパーツの入手が可能な為、新品を取り寄せて交換する事となりました。

 

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訪問して破損状況を確認したところ傷は天板前面の角の塗膜が剥がれ、所々に

打ち傷などの凹みも確認できました。引き出しの取手は、それ自体が割れて欠損

しており、ぶら下がるようになってしまって前板に擦り傷がついてしまっています。

 

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まずは天板の傷補修から行います。

天板は角面の塗膜が部分的に剥がれ、大小打ち傷が多数付いている状態なので、

サンドペーパーで打ち傷の凹凸が目立たなくなるまで削ります。

 

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ペーパーで削った後、スチールウールを使い素地調整をして、表面の小傷や

面造形を整えていきます

 

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次に面相筆を使い下色を丁寧に着色していきます。 尚、この工程は素地調整を

綺麗に仕上げておく事と丁寧に色付けをしないと、色ムラや上塗り剤の発色が

悪くなり綺麗に仕上がりません。

 

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補色と上塗り剤を塗布し艶調整をして完了です。

 

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破損していた引き出しの取っ手は新しいパーツと交換。傷も補色を施し、

目立たなくなりました。

 

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修理完了後に奥様から

「一番目立つ天板の前部分の傷がきれいになって、引き出しの取っ手も元通りに

使えるようになったから また愛着もって使えるようになって嬉しいです。」

と 喜んでいただけました。

      

 

 

■今回の修理費用は 

天板、引き出し傷補修 13,860円 

引き出し取っ手交換(パーツ込み) ⒈650

出張費 5,500円   合計21,010円(税込)

   

※20214月現在価格となります。

こんにちは・・・・大阪営業所メンテナンス課です。

今回ご紹介する修理は、お客様宅で実施した食堂テーブルの脚を30ミリカットする作業です。

 

このような依頼の修理は意外と多く、主な内容としては使用中の食堂椅子との高さの相性が

良くなく、テーブルの高さを低くしてほしい、座敷テーブルに用途を変えたいのでカットして

欲しいなどが多いようです。

 

今回は、椅子との兼ね合いで30ミリ低くしたいというご要請で現場で対処する事に

なりました。

 

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テーブル 逆さ.jpg 

現地修理の対応については、お客様にどのような作業を行うのか、また、その際にお願いを

させて頂く事などが多いので、事前のご連絡やご相談はとても大切です。

今回は現場(室内)での作業となりますので、作業する場所の確保(他の家具の移動)を

お願いさせて頂きました。

お客様の大切なテーブルに傷、汚れがつかないよう綺麗な布団でしっかりと養生をして、

作業環境を整え作業開始です。

 

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↑「毛引き」 の刃部を30ミリ伸ばし設定             ↑刃部を脚周辺に当てながら印付け

まずは、カットする部分に目印をつける作業を行います。

「毛引き(けびき)」という道具を使い、脚の底面から30ミリの位置に平行に線を付け、カットする

部分の印付けをします。

 

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↑目印としてマスキングテープ貼り付け             ↑手引きノコギリでカットしていきます

カットは手引きのノコギリで行います。毛引きで印付けした線に沿って、マスキングテープを

貼り付けていきます。これはカットラインの目印と作業の際に木が欠けてしまうのを防止する

為です。 作業はマスキングテープのラインから外れないよう、全集中で切っていきます。

  

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↑ヤスリで研削                             ↑面取り加工

ノコギリでカットしたあとマスキングテープをはがし、角張った切断面をヤスリで研削します。

仕上げに紙やすりでざらつきの無いよう研磨し仕上げます。

この作業を「面取り加工」といいます。 脚断面の周辺を面取りする事で、使用中脚に割れ、欠けが

起らないようにするのと、床に傷を付けにくくする為のもの。

 

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↑筆による色付け                            ↑フェルト装着

面取り加工後、木地の塗装がなくなった角に塗料で色付けし、見た目の配慮を施します。

なお、あえて底面に色付けしないのは床材に塗料を付着させない為と、床材に使用している

塗料と化学反応(変化)を起こし、表面を傷めてしまう場合がある為です。

一般的な保護処置として、フェルト(緩衝材)を脚裏に張り付けて床への不具合を防止します。 

  

残り3本の脚パーツも同様に加工して完了です。

 

 

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お客様より「今までは何となくテーブルの圧迫感があったが、30ミリ低くなったことで

落ち着いた感じでリラックス感が増したような感じですね。」と大変喜んでいただけました。

 

テーブルの高さは690ミリから660ミリへと30ミリダウンしたわけですが、食堂椅子の

シートの高さとの兼ね合いと、お客様の身長等々の兼ね合いでリラックスできるテーブルの

高さ加減は決まるのだなと感じました。

 

 

■今回の修理費用は、

カット工賃 ¥7,000

出張費   ¥5,000

合計     ¥12,000(税別)

2021年8月現在価格になります。

こんにちは、横浜営業所メンテナンス課です。

 

今回ご紹介する修理は、ベッドの脚を指定された数値にカットして高さを低くするという

ものです。ベッド製品の脚カット修理というものは、あまり例が無いのですが当社お客様

相談室へお客様よりお問い合わせを頂き、お話しをうかがいました。

 

今回購入したベッドを半年ほど使用していますが、寝床の高さが高すぎるように感じて

いるとの事。以前使用していたベッドの高さが低かった事も感覚として影響しているかも

しれませんが、ベッドの脚を短くカットして低く加工出来ないかとのご相談でした。

 

尚、カットする数値は自動掃除機が入るくらいの高さまで、という条件のご提示が有り、

掃除機の機種をお伺いして100ミリのカットを行う事でご了承を頂きました。

 

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■ご愛用頂いているベッド(NU73モデル) 画像はカタログより抜粋

 

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修理作業については、べッドは毎日の暮らしに必要なものなので、お客様の

生活に支障が出ないよう現場で作業を実施する事と、作業には一定の作業

スペースが必要な事や木くず等のゴミが発生する事、それらの条件をクリア

する為に今回はメンテナンスカーを使用する事に致しました。

 

メンテナンスカーには、大容量のバッテリーが搭載されている点(電動工具が

出先で使用できる)や、車内で作業ができるよう装備も整っており、出先での

現場作業には心強いパートナーです。

 

 

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ご訪問当日、お客様宅でベッドのヘッドボードとフットボードを取り外して、

メンテナンスカーへ移動。 「毛引き」工具(カット部分に平行に線を付ける)を使い、

100ミリの位置にマーキングを付けます。

 

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マーキングしたラインに沿ってノコギリでカットしていきます。

カット自体は手動で行いました。

  

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カットした面の切り口は、形状が鋭利なので削って面取り処理を行います。

処理後、面取り部分が白く目立たないように色刺し(色付け)を行い、見た目に

配慮致しました。

 

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ヘッドボード、フットボードを元通りに組付け、作業は完了致しました。

今回はメンテナンスカーによる作業環境が整っていた事も有り、1名で行えました。

 

 

今回の修理代金: 工賃、現地出張費含め ¥13,400(税別)

※2021年1月現在の工賃価格です

 

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カット作業自体は難しいことではございませんが、お客様の生活に支障が

出ないようにする事を最優先に、作業手段、段取りなど事前準備が全て、

という内容の修理物件でした。

 

支障無く完了する事が出来ました。ありがとうございました。

 

こんにちは、大阪営業所メンテナンス課です。

今回は、メンテナンスカーを使い現地で修理対応を行いました、パソコンチェスト

抽斗修理のご紹介です。 

 

修理の内容は、抽斗前板の裏側(内箱)の一部が割れてしまっており、

このままでは抽斗が使えないという事で修理のご要請がございました。

事前に頂いた画像から、場所や損傷度合いを確認して対処方法を検討します。

 

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今回は、収納物の出し入れ時に一番負荷が掛かる部位という事もあり、

接着修理では強度上もたないと判断。内箱完成品パーツを手配して、

既存の前板を取り付ける修理方法を選択しました。

 

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パソコンチェスト:品番AT9317HP(生産終了品)

 

 

今回の修理依頼品は、97年~01年まで販売されていたパソコン専用デスクと

組み合わせて、プリンターの設置やコピー用紙、CD-ROM等の収納機能を

備えた製品でした。(画像右側の製品)

 

■幅450×奥行500×高さ729

■当時の販売価格 ¥38,000(税別)

 

 

作業の段取りは、修理依頼品自体がプリンター等の機材や収納物を入れて

使用中という事もあり、預かっての修理は行わずメンテナンスカーを使い

現地で対処する事にしました。

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↑メンテナンスカー。後部スペース内で

  軽作業が可能です。

 

 

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↑上が新しい抽斗の内箱 下が破損している抽斗。木の色がかなり違いますね。 

 

 

修理手順は、

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①抽斗の前板と内箱接合位置をマスキングテープで印を付けておきます

(そのまま取り外してしまうと取付位置が分からなくなってしまう為)。

 

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②抽斗前板と内箱は木ネジ4カ所で固定されていますが、新しく取り寄せた

内箱には穴加工がされていない為、取り外した内箱に施されているネジ穴を

利用して位置決めし、ドリルで貫通穴をあけます。

 

 

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前板と新しい内箱を取付け、すべての作業が完了しました。

抽斗の出し入れも異常なく、お客様に大変喜んで頂けました。

 

今回の修理費用は以下の通りでした。

■内箱部品代 ¥3,800

■修理工賃  ¥1,400

■出張費   ¥5,000

-------------------------------

合計       ¥10,200(税別)

【2020年12月現在の価格となります】

 

こんにちは、今回は東京北営業所 メンテナンス課からのご紹介です。

今回の修理内容は、当社のロングセラーコロニアルシリーズのサイドボード

(品番:HC6050NK)です。

依頼品は、やはり35年の長きにわたりご愛用いただいており、今回は修理箇所として
ガラス扉木枠の接着切れ、本体幕板部のキズ、抽斗取手金具破損などを承りました。

 

接着を要する扉は一旦預かっての修理対応をさせていただき、

他の修理は、お客様宅にて行う事に致しました。
 
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お預かりしたガラス扉は修理工房で木枠を分解します。

接合部に付着した古い接着剤はヤスリで除去します。
 
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エポキシ系の強力な接着剤をはみ出さないよう丁寧に塗り込み、組直してハタガネ工具
で圧着、1日硬化させます。(接合部に段差や隙間ができないように慎重に組付けます)

後日固着しているのを確認して扉修理はこれで完了です。
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後日修理が完了した扉を持参して再訪問。 
先ずは現場で抽斗の取手金具の交換から始めます。

 

家具も他の工業製品と一緒で、年次改良、規格改定を実施しています。
この製品の取手金具も製造年度により、仕様が若干違います。

事前に品番や使用年月などの情報を頂いていたので、サイズの合うビスを
用意できました。


 
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本体の下部幕板に付いたキズの修理です。

何か物が当たって木部が凹み、塗装が剥がれてしまっています。

木の粉と接着剤を混ぜ合わせ、パテ埋めのように平滑整形したのち、
面相筆を使い補色を行います。

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取手金具の交換、傷の修理が完了しました。

ご覧のように傷痕は、ほとんど分からなくなりました。
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ガラス扉を取付て修理が完了しました!他の扉も緩みがないか点検して、

すべての作業が終了しました。

 
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 扉に隙間が生じた時は、開閉時の衝撃で、ガラスが外れるようなことがあると
危険です
ので、早めの修理をお勧めいたします。

お預かり修理となりますが、きれいに組直し接着修理ができます。

ありがとうございました。

 

 

【今回の修理費用】

扉組直し \7,000

取手交換 \2,160(取手パーツ含む)

キズ補修 \4,200

出張費+お預かり費 \5,000×2回

合計    \23,360(税別)

-----------------------------------

以上、2020年6月現在価格となります。



こんにちは・・・・横浜営業所メンテナンス課です。

今回の修理は、新横浜ショールームへお問い合わせを頂きご対応した
サイドテーブル天板修理のご紹介です。

 

依頼内容は、購入されて5年程のサイドテーブル(品番:TU1752MK)に

誤って除光液をこぼしてしまい、塗膜が傷んでしまったというものです。

除光液とは、主にマニキュアを落とす際に使われる溶剤ですが、特定のプラスチック

を溶かすものもあり注意が必要です。

このテーブルも、多くの家具に使用されている [ウレタン樹脂塗装] を施しており、
石油を原料にした合成樹脂(プラスチックに属します)塗料なので、
塗面が溶けてしまったようです。
 
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今回は出来うる限りのご要望にお応えしたく、敏速に、かつ低コストでの修理

方法で行う事に致しました。

その為、若干の溶け痕が残ってしまいますが、補修レベルでの対応で

お客様にご了承を頂きました。

なお、塗装関連の現地修理は作業環境や使用する道具など、限られた条件下で
完結させなければならない為スタッフは技術的にも高いレベルが要求されてくる

ものになります。

 
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修理は主に※面相筆を使い補色しますが、作業は設置する部屋内で見る方向や
角度を注視しながら補色をしていきます。

(※日本画用の絵筆で眉毛 や鼻の輪郭など細い線を描くのに用い穂先の極めて細長い筆)

理由は木材は細胞構造上微細な凹凸や繊維の方向が有り、光が当たると反射が散乱し
見る角度や位置により色の濃淡、光沢感が異なって見えるのです。

そうした理由から、いかに違和感なく自然な感じに仕上げるかに注力するためです。






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↑ポイントは一度に加色せず薄めに色を重ねるイメージで行います。

①木目の方向に沿って、濃淡部分のラインを利用しながら描いていきます。

②周辺と色調が取れたら、フラット剤を塗布して艶合わせを行います。

 
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これですべての作業が完了です

所要時間、約30分ほどで終了しました。

今回の修理費用は以下の通りでした。

■修理工賃  ¥5,000

■出張費   ¥5,000

-------------------------------

合計     ¥10,000(税別)

2020年4月現在価格になります。


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今回は出来るだけ早く、訪問修理で対応させていただきました。

ありがとうございました。

これからもカリモク家具をご愛顧のほど宜しくお願い致します

こんにちは・・・・東京北営業所のメンテナンス課からの紹介です。
 

今回は、サイドボードの移動作業中に何かにぶつかって
傷がついてしまい、その部分の修理してほしいというご依頼でした。
 

傷の状態や対象品が大型家具という事で、お客様のお宅に訪問して
の補修修理を行う事にしました。

 

ご依頼品は、ドマーニシリーズのクイーンズライフコレクションの
サイドボードで品番が「HPQ607ME」になります。

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傷の状態は本体側面の突板がめくれ、剥がれてしまっています。

巾1センチ、長さ4センチぐらいありますので、目立っています。
 
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幸い、剥がれてしまった突板の破片は、お客様が保管されていましたので、
パズルのように貼り付け、足りない部分は木粉と接着材でパテ埋めします。

 
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パテ埋めした部分を平滑(ヤスリ等使用)にし、木目に合わせて色を付けていきます。

上手く色が木目調に付きました。最後にスプレー缶フラット剤(無色透明)を塗布し
艶を合わせて完成です。

 
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破損部分の破片は、出来る限り取っていただいていると本当にありがたいです。

今回も、保管しておいていただけたので、きれいに復元する事ができました。

大変喜んでいただけました。
有難うございました。


■今回の修理費用は

側板傷補修修理 ¥5,60040分作業)

訪問出張費    ¥5,000

合計         10,600(税別)

【201911月現在価格になります。

 
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