2016年6月の記事

こんにちは・・・・新潟営業所のメンテナンス課からの紹介です。
 

今回は、約30年程ご使用いただいています飾棚(3面ハッチ)で、奥行面の片扉の
木枠外れ修理をさせていただきましたので、ご紹介させていただきます。
下記のカタログ画像の製品で、お部屋の間仕切りにもなり食器棚として使用でき、
様々なシリーズでモデル化された商品でした。
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御客様のお話では、扉のガラスは幸い割れずに、向って右木枠を本体蝶番に残した状態で、
上下接着とも完全に外れてしまったとのことです。
お客様のご了解をいただき、外れた扉を一旦お預かりしての修理とさせていただきました。
 
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作業は、まずお預りした扉のガラスを取り外して行ないます。
接着が外れているのは、向って右木枠の上下2箇所だけでしたが、
その他でゆるんでいる箇所もあり、接合部を全て外して同様の作業を実施していきます。
外した接合部に残っている接着剤などを、まずはきれいに除去して清掃していきます。

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次に接着剤を塗布して接着し、同時に ハタガネや荷締めベルトで圧締していきます。
 
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※ハタガネ(旗金):日本古来の木工締め具。
今回は接着剤が乾燥するまで一時的に材料を押えておくのに使用しています。
 

最低、丸一日以上完全に接着が完了するまで圧締します。
その後、外していたガラスを取付けて完了です。
 
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後日お客様宅にお伺いして、本体に扉を取り付けてました。

また、他の扉も点検を行いまして、異常がないことをお客様に伝えて作業を完了しました。

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■今回の費用は、
扉再接着修理¥5200(税別)
お預りお届け費用¥5000(税別)
合計¥10200(税別)
以上、2016年6月当時の価格になります。

こんにちは・・・・横浜営業所のメンテナンス課からの紹介です。
 
今回は、肘掛椅子の接合部分の接着が外れ、このままでは、座った際に破損してしまう
恐れがある為、再接着修理のご依頼をいただきました。
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椅子を拝見したところ、シートは別の業者様で張替えがなされておりましたが、
木部には傷や塗膜の剥げ等傷んだ部分があり、同時に再塗装修理が可能なもの
でしたが、お客様より40年使用している大変思い出深い椅子なので、今回は再塗装
せずそのままにしておいてほしいという事でした。
 


 

当時のカタログを確認しましたところ、ナラ材をふんだんに使った「北欧民芸スタイル」
のモデルで、当初はゴブラン織りの布地が張られていました。
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接着が外れている箇所は、背もたれの下桟と左右の後脚との接合部でした。
 
それぞれ、ゆるんでいる桟は、一旦完全に外しての接合部のホゾやホゾ孔を
一ヶ所づつ確認して接着剤のカタマリや段差などを取り除き清掃していきます。
そして接着剤を塗布して再接着し組付けていきます。組付け後は圧力を加えて、
ベルトなどで均等に締め付けていき、水平取りをしてがたつきに注意しながら
接着作業を実施していきます。
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肘の部分は多数の傷、塗膜の剥げがありましたが、お客様からは「昔を語れる」とのことで、
長きに渡り使い込まれた風合いはかなりいい感じで印象深い品でした。
 

お預かりして接合部を確認したところ、接着は外れていますが割れによる木部の欠落やヒビは無く、
再度の接着剤塗布で修理は完了することができました。
 
これで、また永く使えるようになりました!

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※修理完了後、お届けしてお部屋にセッティングされた様子です。
新築マンションにお引越しをされたとの事で、新しい空間に40年前の椅子がある風景は
ぬくもりが感じられる落ち着いた雰囲気となり、大変素敵ですね。
 
今回の費用は、
再接着修理5200円×2台=10400円(税別)
往復運賃5000円 (税別)
合計15400円(税別)
以上、2016年5月当時の価格になります。

こんにちは・・・今回は福岡営業所メンテナンス課からの紹介です。
内容は、食器棚の高さを21ミリほど低くしてほしいという台輪カットのご依頼でした。
(高さ1941ミリ→1920ミリへ変更)
 
 

台輪カットによる高さ変更は、新規ご注文時に特注扱いで工場にて生産対応する
ことが通例すが、お客様のお引越しやお部屋内での配置変え等の理由で、
ご依頼を頂く事があります。
 
台輪(だいわ:家具を支える枠組の台木のことです)カットで注意する点は、
カット寸は台輪本体の半分ぐらいまでしかできません。
(構造上、初期本体荷重を支える事が出来なくなってしまう為です。)
 
また、カットそのものが出来ないものもありますので、必ず事前確認が必要となります。
 

 

今回のご依頼製品は、下記のEC3080NKというモデルで、台輪はカットができる構造で、
カット寸も台輪本体の半分に満たない為、問題がありませんでした。
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作業は、まず台輪部分の床に接する面から21ミリの位置にマスキングテープで
マーキングをしていくことかからはじめます。
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カットは鋸(のこぎり)を使い行ないます。
まずは台輪の角(4箇所)に鋸で切れ込みをいれていきます。
角部分は鋸の刃を動かす際に跳ねて他の場所を傷つける恐れがある為、
慎重に刃を掛けて動かしていきます。
 

次に、角に入れた切れ込みと切れ込みの間部分をカットしていきます。
この作業工程はマーキングしたラインからずれないよう神経を使うのと、
カットする距離が長いので体力を要します。
 
今回は食器棚の本体幅が約90センチという事なので、比較的やさしい
作業となりましたが、製品によっては今回の倍の大きさのものもありますので、
なかなか大変な作業といえます。
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鋸でのカット作業が完了したら、鉋(カンナ)を使いカット面をきれいに削って整えていきます。
仕上げにペーパー#280をかけて床にキズにならないように滑らかにしました。
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最近では珍しい台輪カットの作業でしたが、無事に完了致しました。
作業終了後はきれいに清掃したのち、お客様のところへお届けいたしました。
 
 
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今回の費用は、
■3尺サイズ 台輪カット工賃 6,000円(税別)

■運搬費8,000円(税別)

■合計14,000円(税別)
※工賃は製品の大きさにより異なります。
以上、2016年5月当時の価格になります。

こんにちは・・・・カリモクではご愛用頂いている家具について、末永くお使いいただけるよう
「アフターサービス」網を全国で展開しています。 今回は関西地区大阪営業所にある
メンテナンス施設、及びメンテナンスの作業風景をご紹介いたします。
 
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場所は、大阪府茨木市横江の『カリモクアウトレット展示場』と同じ敷地内にあり、
関西地区メンテナンス課は、資格を有したスタッフを含む総勢5名体制で
関西地区をカバーしています。
 
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カリモク大阪営業所敷地内に併設されているメンテナンス専用棟です。
施設内は修理作業に適した設備、環境が整っており、建物正面にある大型ドアの前に
直接トラックを乗付けて、修理依頼品を荷受する事ができます。 
ドアを開けるとリフトが装備されており、食器棚やソファー等の大型家具類を効率よく
荷降ろしする事が出来ます。

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左の画像は、修理お預り品の保管スペースで、丁寧に保管と管理が出来るように
十分なスペースを確保しています。
右の画像は、修理作業のスペースです。中央にあるのが塗装ブースで、噴霧された塗料の
余分な粉末物や、埃などを吸い込むダクトが設置されています。
 
 

次に、作業風景の一コマを紹介を致します。
 
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画像は、肘付のリヒングチェアの木部の再塗装修理中です。
塗装作業に適した換気設備を備えていますので、高い品質で塗装修理ができます。
 
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こちらは、ダイニングチェアの背もたれの籐の張替え修理です。
現在のカリモク製品では数が少なくなりましたが、修理依頼の件数はかなり多く、
修理内容としては手慣れた部類のものです。
 
画像は、破れている籐の剥がし作業を行なっている様子です。
専用の工具などを使って丁寧に籐を剥がしていきます。
その後、残った接着材やゴミなどをきれいに除去して、新しい籐を張り込んでいきます。
 
 
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こちらは、食堂椅子の木部に付いたキズの修理風景です。
木部のキズ(打ち傷)を分からなくなるように修理しています。
へこみの深い打ち傷には、木工用のパテなどを使い表面を成形、研削して仕上げていきます。
※傷の状態によっては跡が残ることがあります。
 
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修理完了後の家具は、ホコリ等がかからないよう保管いたします。
椅子の脚先にもきちんと養生して、お客様宅で取り外すよう配慮しております。
 

以上、カリモク大阪営業所メンテナンス課からの紹介です。
 
茨木アウトレット展示場にご来館時にも、ご遠慮なく修理の見積もりの
ご相談をいただければと思います。
 
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■修理、アフターサービスを受けられる場合は、お買い上げの販売店、又は下記の
連絡先にご相談ください。
 
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