2024年5月の記事

こんにちは。

今回ご紹介する修理は引越業者様からの依頼で、移送中に長椅子のアーム部分やモタレの

先端などに打ち傷がついてしまった為、修理の要請が入ったものです。

発生箇所は5カ所におよび、その状態もさまざまなものとなっており、サービススタッフの技量が

求められる修理となります。

 

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↑修理工房に入荷されてきた長椅子(品番W15612K367)。 

  置きクッション仕様なので、クッションを外した状態で入荷されてきました。  

  本来の姿は右画像のようになります。

 

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キズ5カ所中、もっとも目立つ箇所についた木肘の先端部分の補修から着手します。

キズは木の一部が欠損しており、形状を復元させる為充填剤として瞬間接着剤を塗布します。 

 

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①スプレー式のプライマー(接着剤の硬化促進剤)を塗布して瞬間的に硬化させます。

②硬化後、目立てヤスリで丁寧に研磨しながら元の形状に近づけていきます。 

 

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③仕上げにスチールウールで磨き補色前の処置を施します。

④形状の復元とキズ周辺の磨き処置が完了したので、補色の作業に移ります。 

 

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⑤補色は面相筆を使用します。色付け作業はなかなか難しいものがあり、仕上がりに大きく影響してくる

 重要な作業です。色の濃淡や木独特の柄など、不自然さが出ないよう気を付けながら補色していきます。

⑥仕上げに、ツヤ合わせと塗膜形成の目的でエアゾール式のフラットスプレーを吹き付け、作業は完了です。 

 

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木肘の先端部はいちばん目立つ部分ですが、きれいに修復できました。

他の4か所のキズも以下のように修復いたしました。 

 

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モタレトップの打ちキズ  

 

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前脚下の角 木部欠け   

 

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モタレトップ 木部欠け 

 

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モタレトップ後方 打ちキズ  

 

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引っ越し業者様の移送中に起きたキズの補修依頼はたまにありますが、カリモク製品は

厳選した素材、しっかりとした作り込みなので大方の修理は可能です。修理でお困りの際は

お気軽にご相談ください。 

 

修理費用

技術料金 キズ1か所 \5,500×5カ所  ¥27,500 

配送経費 ※引っ越し業者様持ち込みの為発生しません

合計        ¥27,500(税別) ※金額は24年5月現在のもの

 

 

 

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