こんにちは・・・・本社メンテナンスセンターです。
今回は、ダイニングチェアの背もたれ籐の張替え修理の紹介です。
製品は、木部ナラ素材で座面は本革一枚張りのものです。
背もたれは、全面が『四ツ目編み』の籐張りの製品です。
1986年から2002年ぐらいまで、製造されていました[CG5305WS]
という型番のモデルで約20年ぐらいご使用の製品です。
背もたれの籐の破れは、多少にかかわらず部分的に修復はできないため
全面張替えになります。したがってまず全面剥がし作業から始まります。
傷んだ籐でも無理やり剥がすことはできませんので、まず周囲の籐芯部分を
細いノミなどを使ってはがし取っていきます。籐芯を取り除いた後には
木枠に止めつけてあるタッカー針がみえてきます。そのタッカー針を
メウチなどで起こしながら引き抜いていきます。これで溝の部分が
はっきりと見えてきました。付着した接着剤などの塊があれば、きれいに
除去していきます。
以上で、きれいに籐が取り除くことができました。
同時に、新たに張込む籐の編み込んだものを、水につけて柔らかくしておきます。
水分を含んだ籐は、張り込んだ後、乾燥させることでピンと張った状態になります 。
十分にやわらかくなった籐を、まず木枠の溝に沿ってローラーなどを使って
押し込んでいき、さらに固定のため溝の部分でタッカー止めをしていきます。
このあと、周囲の余分な籐の部分は、溝内からはみ出ないように
きれいに切断していきます。
この後、新しい籐芯を取付ます。溝の部分に接着剤を塗付して籐芯を
軽く打ち込みながら固定していきます。
籐の張込み作業は、以上で終了です。
そしてしっかりと乾燥させることで全体がピンと張った状態になります。
最後に周囲の木枠色に色合わせしながら表面の塗装を施すことになります。
『ダイニングチェア背もたれ籐張の替え修理』は、以上で完了です。
台数によっても違いがありますが、お預りしてから途中の籐乾燥時間なども入れて、
約2週間~3週間ぐらい必要になります。
◆基本費用といたしましては、前方留めタイプですので、籐張替え修理=1脚¥14,580(税込み)になります。
【別途運賃が必要となります。】
◆価格は2014年10月当時のものになります。