2020年8月の記事

こんにちは、・・・・多摩営業所のメンテナンス課からの紹介です。

今回は、キャスター付き肘掛椅子(品番:WC0370)のモタレ部分の再塗装修理です。

全4脚キャスターパーツを新しく交換させていただくのに合わせて、背もたれ部分の

再塗装修理を承りました。

4脚のうち1脚だけ、モタレ部分に塗装面の損傷が発生していました。
 
200801.jpg
 

傷は、モタレトップの一番目立つ場所に有り、塗膜が剥離して完全になくなって
しまっています。モタレ後部は木部が削れて塗膜が無くなっています。

この部分は椅子の出し入れの際に手が触れる為、面の仕上げに注意しなければ
いけません。

また、他の3脚ある椅子とセットした際に違和感の出ないよう着色を行う必要も
有るので、各作業工程の中で、確認をしながら進めていきます。


200802.jpg
 

今回の修理は、モタレトップの着色と後部の面を仕上げる研磨作業が、

修理作業上の大きなポイントとなります。
 

特に着色前の研磨作業は、傷が残らないようにする事と、

オリジナルの曲面が崩れないよう研磨する事などが求められるので

慎重かつ丁寧に実行しなければなりません。
 
200803.jpg
 

それでは、作業開始です

200804.jpg
 

①粗目のサンドペーパーを使い平滑に削ってゆきます。

②のモタレ桟部位は今回手を着けなくて良い箇所なので、のちの塗装作業時に

 塗料が着かないよう新聞紙で養生をしておきます。

 
200805.jpg
  

キズ部と塗装面との段差がなくなったところで番手の細かいサンドペーパーを

 全体に当て塗装を落とします。(電動サンダー)

④さらに細かい番手のサンドペーパーを使って手作業で木部全体を削り、同時に表面を

 丁寧に研磨していきます。研磨の仕上げで塗料の着き、見栄えが違ってきます。

 
200806.jpg
 

⑤スプレーガンを使い、規定の着色を下地に施します。コロニアルシリーズ独特の

 色調になってきました。

⑥中塗り工程であるサンディングシーラー剤を塗布し、塗膜層に厚みを持たせ、補色、

 仕上げ剤の乗りと密着性を高めていきます。 

 乾燥後ペーパーで軽く研磨した後、補色。 最後に規定の艶(光沢度)で
 仕上げるフラット剤を塗布して完了です。

  
 
200807.jpg
 
 
200808.bmp
 

お客様は4脚お持ちで、今回木部塗装はこの1脚のみという事で、
他の椅子と違和感が出ないよう注意しながら仕上げました。

キャスターも新しくに交換致しました。

これからも大切にご愛用頂けますと幸いです。

ありがとうございました。

■今回の修理費用は

キャスター×16ヶ所交換含む

部品代\11,520+作業代\37,000

合計\48,520(税込¥53,372

20207月現在価格になります。

 





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