こんにちは・・・・本社メンテナンスセンターです。
今回は、前回からの続きでダイニングテーブルの『天板むきとり再塗装修理』
の後半の紹介です。
製品は、ナラ材・巾ハギムクの天板で、サイズが1800×1000のものです。
1986年から2002年ぐらいまで、製造されていました[DG6270MW]
という型番のモデルで約20年ぐらいご使用の製品です。
先回は、塗布した着色剤をきれいに拭き取り、その乾燥が終了した状態でした。
次に行われる作業は、スプレーガンを使って、天板全面に均一に「下塗り」塗料を
吹き付けます。最初の透明塗料が塗布されます。
この作業では、着色剤を押え、塗料の吸い込みを防止して素地調整時の
天板表面ケバを立たせる目的があります。
右側の画像は、左側で塗布された透明塗料の乾燥が終わった状態です。
「下塗り」作業後、乾燥が終了しましたので、今度は塗膜を均一にならす為、
サンドペーパーを使って、下塗りした塗膜面のケバ・ざらつきを研削していきます。
塗装した表面を削っていくわけですが、塗膜面は、一度塗っただけでは
木地のケバが起きたり、また多少の埃が付着していたりしますので、削りすぎるのではなく、
手作業で確認しながら丁寧に行われていきます。
白くパウダー状に見えるのは、塗料がサンドペーパーによって削られたものです。
パウダー状の削りかすを、エアーで飛ばしきれいに清掃したあと、
ペーパー研削されで平滑に馴らされた表面に再度塗装をかけます。
2度目の透明塗料塗布「中塗り」作業です。
目的はさらに塗膜の肉もち感を良くしていき、均一に厚みを増していきます。
そして中塗り塗装後、乾燥が終了しましたら、 ペーパーでもう一度丁寧に
天板を研削していきます。この後最終の上塗り塗装の密着をよくすることが
目的です。
このように塗っては研ぐ繰り返し作業が重要で、天板の平滑さや塗膜の肉持ち感を
より醸しだしていきます。
これで、天板塗装面の凹凸は、ほぼなくなってきますが、永くお使いの間に発生した
深い打痕傷になると、どうしても跡が残ってしまいます。
このあと、最終仕上げ前の作業としまして、木地の色ムラや着色時の色むら等があれば
補色していきます。全体を天板から幕板、さらに裏面まで見落とすことなく確認して、
違和感の無い状態にしていきます。
補色が完了したあと乾燥させ、いよいよ最終の「上塗り」塗装仕上げになります。
ここでは、最終作業として埃りを残したり、艶にムラ出したりできませんので、
熟練した作業者によって、慎重になおかつ丁寧に行われていきます。
修理完了し、梱包作業をしてお届けの準備です。
特に仕上げは、導管を平滑に目止めしたクローズ仕上げでしたので、
天井の照明が反射して映り込んでしまいました。
お預りしてから、お届けまで約1ヶ月ぐらいかかる修理となります。
◆基本の修理費用といたしましては、
天板剝きとり再塗装修理¥57,564(税込)
お預りお届け(往復運賃)¥6,480(税込)
【管轄の弊社営業所100km以内の場合】になります。
◆価格は2014年9月当時のものになります。