2021年3月の記事

こんにちは、多摩営業所メンテナンス課です。

 

今回ご紹介する修理は、椅子フレーム傷補修と革張りシート交換修理です。

 

修理依頼品は、品番CS3115WBというモデルで製造ロットが0010月の刻印があり、

ご購入後約20年程使用されているものでした。

今回お引越しをきっかけに、椅子のリフォームと修理が出来ないか当社お客様相談室へ

お問い合わせ頂きご対処させて頂く事となりました。

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修理内容については、飼っているワンちゃんが脚部分をかじってしまい

傷が付いてしまったものを直して欲しいというもの。

 

後日修理工房に入荷されてきた椅子の状態を確認したところ、かじり取られ

表面に凹み傷が多数付いている状態でした。

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この椅子の塗装仕様は艶消し黒色で、材料はブナを使っているのですが

表面に木目柄が出ていない仕上げとなっており、充填剤(パテ)による

凹み傷の整形処置、および加色再塗装で噛み傷痕を消す修理方法で行う

事に致しました。

※木目柄を活かした仕上げで同様の修理を行う場合傷痕は残ります。

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①深い傷は木工用パテⒶを盛ります。 浅い傷や牙による深い穴状の傷にはⒷ黒色パテを

  塗布し平滑にしていきます。

②パテ類の乾燥後、ざっと全体をペーパーで研磨平滑にします。

③平滑整形処置後、スプレーによる黒色加色、フラット剤での艶合わせで仕上げます。

  

また、モタレ部分にも軽くペーパー(#400)を当て、フラット剤塗布で艶調整を施しました。

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修理後の脚周りです。ご覧のように噛み傷や凹みが消え、奇麗に復元出来ました。

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今回シートは工場にて製作された完成品での対応が出来ました。 あとはボルトで

固定してすべての作業が完了しました!

革色はグレー色をチョイスされ、モダンな印象に変わりました。

職人のひと言.jpg

動物による噛み傷痕は、かじり痕による凹みや牙による穴状の傷、広い範囲に

浅く付く傷など損傷状態が多種な為、修理方法や用材の選択にかなり神経を

使いましたがベストを尽くし対処させて頂きました。

 

ありがとうございました。

 

■今回の修理費用は、 

シートパーツ・取付工賃 115,200円(19,200×6脚)

脚傷補修工賃 60,000円(10,000×6脚)

配送代 15,000

合計190,200円(税別)

2021年3月現在価格になります。

2021年9月

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