こんにちは、大津営業所メンテナンス課です。
ご紹介する修理は、テレビボードの傷補修と抽斗取手の交換修理です。
今回はお客様のお宅で修理作業を実施しました。
修理依頼品は品番QC3108NKというモデルで、1993年から2003年まで
販売していた商品です。傷は現場で補修が出来る範囲の内容で実施します。
取手は新しいパーツの入手が可能な為、新品を取り寄せて交換する事となりました。
訪問して破損状況を確認したところ傷は天板前面の角の塗膜が剥がれ、所々に
打ち傷などの凹みも確認できました。引き出しの取手は、それ自体が割れて欠損
しており、ぶら下がるようになってしまって前板に擦り傷がついてしまっています。
まずは天板の傷補修から行います。
天板は角面の塗膜が部分的に剥がれ、大小打ち傷が多数付いている状態なので、
サンドペーパーで打ち傷の凹凸が目立たなくなるまで削ります。
ペーパーで削った後、スチールウールを使い素地調整をして、表面の小傷や
面造形を整えていきます。
次に面相筆を使い下色を丁寧に着色していきます。 尚、この工程は素地調整を
綺麗に仕上げておく事と丁寧に色付けをしないと、色ムラや上塗り剤の発色が
悪くなり綺麗に仕上がりません。
補色と上塗り剤を塗布し艶調整をして完了です。
破損していた引き出しの取っ手は新しいパーツと交換。傷も補色を施し、
目立たなくなりました。
修理完了後に奥様から
「一番目立つ天板の前部分の傷がきれいになって、引き出しの取っ手も元通りに
使えるようになったから また愛着もって使えるようになって嬉しいです。」
と 喜んでいただけました。
■今回の修理費用は
天板、引き出し傷補修 13,860円
引き出し取っ手交換(パーツ込み) ⒈650円
出張費 5,500円 合計21,010円(税込)
※2021年4月現在価格となります。