2018年5月の記事

こんにちは、横浜営業所 メンテナンス課からのご紹介です。

 

今回は、食堂椅子のシート裏張り地「不織布:ふしょくふ」が傷み始めたという事で

張替え修理のご依頼をいただき、お客様宅にメンテナンスカーで訪問し対応させて

いただきました。


 
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普段あまり気にしないシートの裏張地ですが、使用している張り材は「不織布:ふしょくふ」
という文字通り
多種の繊維素材を織ったり編んだりしないで、機械的化学作用を通して

接着して絡み合わせた布で、方向性がなく防縮性、通気性、保温性に優れています。

 

また、強度もあり、シワになりにくい等の特徴があり用途も幅広く椅子類の底張り地の他にも
衣料の芯地をはじめ様々な工業製品に使われている素材です。
 
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修理依頼品は、約20年ほどご愛用されているもので品番がCC0705DKという、
当社の人気ロングセラーモデルです。

今回はメンテナンスカー車内での作業が可能と判断し、現地に出動することにしました。


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メンテナンス内での作業

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①まずは既存の「不織布」を留めているタッカー針を、ニッパーを使い
1本1本外していきます。
 

②シート表張り材はそのまま使う為、きれいに拭き取り掃除をします。
     


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③次に「不織布」を必要な大きさにカットし、シート裏に張り込んでいきます。
 尚、使用するタッカー針は塗装していないので金属色なのですが、
 留めた箇所が目立たないように、黒色に塗装したタッカー針をつくり使用します。

 

④張り付け完了です。目にする事が少ない箇所ですが、シート形状に沿って
 丁寧に整えながらシワが出ないレベルで張り込んでいます。
 

完成です。

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今回3脚の底張りを取替えさせていただきました。
最後に張替えしたシートを椅子本体に取り付けて、全ての作業が完了しました!
 

今回のような修理内容はシートパーツのみ外し、メンテナンスカーに持ち込んで
お客様宅の近くで作業する事ができるので、短時間で作業を完了する事が出来ます。
 
■地域によっては、お預かりしての修理対応になる場合もございますので、
事前に必ずご相談下さいますようお願い申し上げます。
 

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食堂椅子は無いと日常生活に支障が出てしまう家具なので、メンテナンスカーを
活用してお客様にご迷惑が掛からないよう、短時間での完了を目指しました。
また、目立たない箇所でしたが綺麗に仕上げる事を心掛け対処いたしました。
 
これからも大切にご愛用ください。
 
 

■今回の修理費用は

張替代¥3,600円(税別)(1脚¥1,200×3脚)

出張費¥3,000円(税別) 合計6,600円(税別) 

以上、2018年4月価格になります。



こんにちは、中部メンテナンス課です。

今回は、テレビボードの扉ガラスを交換する作業をメンテナンスカー内で行ったものを
ご紹介致します。
 
修理依頼品は品番QU6707MKという、18040401.jpg
幅200センチ 耐荷重120kgの強固な
構造体で65インチクラスのテレビに対応した
大型テレビボードです。


 


 
 

今回の修理にあたり、ガラス交換については比較的簡単な作業となるのですが、
要する時間と割れたガラスの取り扱いに対して、効率よく安全にすすめる為、
「メンテナンスカー」で現地へ向かい、その場で対処するように致しました。

 

 

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 ガラスは飛散防止フィルムが付いていますが、これだけ割れてしまうと目に見えないような
小さな破片が作業中に飛び散る場合があるので、お客様宅の室内では作業致しません。
テレビボード本体から扉を外し、メンテナンスカーの車内へ移動して作業を行ないます。
※ガムテープはガラスがこぼれないよう、お客様が貼られたものです。
 
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車内には作業台があり、今回のような作業には適した環境となっています。

交換自体はスムーズに無事完了しました。

 
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テレビボードに付け戻して、今回の修理業務は完了となりました。
 
 
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ガラスはちょっとした傷や割れが発生すると強度がかなり落ちてしまう為、
のちに粉々に壊れる恐れもあり大変危ないです。

◆地区にもよりますが、カリモクではメンテナンスカーを使い、現地で敏速にご対応させて
頂く事も出来ますのでお気軽にお問い合わせください。
 
 

■ガラス交換修理費用は、
ガラス部品代    9,660円
交換工賃       5,200円
出張費        3,000円
合計    17,860円(税別)
2018年4月価格となります。


 
 

こんにちは・・・・金沢シーョールーム 修理工房からの紹介です。
 
今回は、15年以上お使いの民芸デザインタイプのワゴン(AF6000ME)の
車輪の再接着のメンテナンス事例の紹介です。
 
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永年のご使用により
車輪の軸の接合部分の接着ゆるみによりグラグラな状態になっていました。
 
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まず、車輪を本体からとりはずすために
軸受けの駒をとりはずします。

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次に、左右の車輪の軸部品から、車輪本体にはめ込み接着してある
中央部分の「金属パーツ」を分離させ木管の木製スポークをすべて
車輪から取外します。
 
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永年のご使用によりはめ込み接合部分の接着が
緩んでしまったのがぐらつきの原因となっていました。

はめこみ接合の木製車輪穴側と木管木製スポークの接着面に
エポキシ接着剤での最大強度が得られるように両面塗布をします。
 
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車輪中央部分の「金属パーツ」の軸受けにもエポキシ接着剤を塗布して
ぐらつき、緩み対策をします。
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はみだした接着剤は硬化する前にシンナーと刷毛やウエスを使ってきれいに
拭き取りをしておきます。
 
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以上で、仕上がりです。

エポキシ接着剤が完全に硬化するまで一晩おき、本体に取り付けし直して完成です。
車輪のふらつきも完全になくなりまた、購入時のときのような使い良さが復活しました。


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永くお使いいただいているにかかわらず、大きな傷や塗装の不具合等も認められず

大切にお使いいただいていることが一目でわかりました。今回は車輪の緩みを

再接着修修理させていただきましたので、また今迄どおりお使いいただけると思います。

ありがとうございました。
  
 

今回の修理費用は

■再接着締め直し修理 \5,200(税別)

運搬費用別途見積もりとなります。

※20184月現在価格