こんにちは、横浜営業所 メンテナンス課からのご紹介です。
今回は、食堂椅子のシート裏張り地「不織布:ふしょくふ」が傷み始めたという事で
張替え修理のご依頼をいただき、お客様宅にメンテナンスカーで訪問し対応させて
いただきました。
普段あまり気にしないシートの裏張地ですが、使用している張り材は「不織布:ふしょくふ」
という文字通り多種の繊維素材を織ったり編んだりしないで、機械的に化学作用を通して
接着して絡み合わせた布で、方向性がなく防縮性、通気性、保温性に優れています。
また、強度もあり、シワになりにくい等の特徴があり用途も幅広く椅子類の底張り地の他にも
衣料の芯地をはじめ様々な工業製品に使われている素材です。
修理依頼品は、約20年ほどご愛用されているもので品番がCC0705DKという、
当社の人気ロングセラーモデルです。
今回はメンテナンスカー車内での作業が可能と判断し、現地に出動することにしました。
メンテナンス内での作業
①まずは既存の「不織布」を留めているタッカー針を、ニッパーを使い
1本1本外していきます。
②シート表張り材はそのまま使う為、きれいに拭き取り掃除をします。
③次に「不織布」を必要な大きさにカットし、シート裏に張り込んでいきます。
尚、使用するタッカー針は塗装していないので金属色なのですが、
留めた箇所が目立たないように、黒色に塗装したタッカー針をつくり使用します。
④張り付け完了です。目にする事が少ない箇所ですが、シート形状に沿って
丁寧に整えながらシワが出ないレベルで張り込んでいます。
完成です。
今回3脚の底張りを取替えさせていただきました。
最後に張替えしたシートを椅子本体に取り付けて、全ての作業が完了しました!
今回のような修理内容はシートパーツのみ外し、メンテナンスカーに持ち込んで
お客様宅の近くで作業する事ができるので、短時間で作業を完了する事が出来ます。
■地域によっては、お預かりしての修理対応になる場合もございますので、
事前に必ずご相談下さいますようお願い申し上げます。
食堂椅子は無いと日常生活に支障が出てしまう家具なので、メンテナンスカーを
活用してお客様にご迷惑が掛からないよう、短時間での完了を目指しました。
また、目立たない箇所でしたが綺麗に仕上げる事を心掛け対処いたしました。
これからも大切にご愛用ください。
■今回の修理費用は
張替代¥3,600円(税別)(1脚¥1,200×3脚)
出張費¥3,000円(税別) 合計6,600円(税別)
以上、2018年4月価格になります。