こんにちは、今回は東京北営業所 メンテナンス課からのご紹介です。
今回の修理内容は、当社のロングセラー『コロニアルシリーズ』のサイドボード
(品番:HC6050NK)です。
依頼品は、やはり35年の長きにわたりご愛用いただいており、今回は修理箇所として
ガラス扉木枠の接着切れ、本体幕板部のキズ、抽斗取手金具破損などを承りました。
接着を要する扉は一旦預かっての修理対応をさせていただき、
お預かりしたガラス扉は修理工房で木枠を分解します。
エポキシ系の強力な接着剤をはみ出さないよう丁寧に塗り込み、組直してハタガネ工具
で圧着、1日硬化させます。(接合部に段差や隙間ができないように慎重に組付けます)
後日修理が完了した扉を持参して再訪問。
先ずは現場で抽斗の取手金具の交換から始めます。
家具も他の工業製品と一緒で、年次改良、規格改定を実施しています。
この製品の取手金具も製造年度により、仕様が若干違います。
事前に品番や使用年月などの情報を頂いていたので、サイズの合うビスを
用意できました。
本体の下部幕板に付いたキズの修理です。
何か物が当たって木部が凹み、塗装が剥がれてしまっています。
木の粉と接着剤を混ぜ合わせ、パテ埋めのように平滑整形したのち、
面相筆を使い補色を行います。
取手金具の交換、傷の修理が完了しました。
ガラス扉を取付て修理が完了しました!他の扉も緩みがないか点検して、
扉に隙間が生じた時は、開閉時の衝撃で、ガラスが外れるようなことがあると
危険ですので、早めの修理をお勧めいたします。
お預かり修理となりますが、きれいに組直し接着修理ができます。
ありがとうございました。
【今回の修理費用】
扉組直し \7,000
取手交換 \2,160(取手パーツ含む)
キズ補修 \4,200
出張費+お預かり費 \5,000×2回
合計 \23,360(税別)
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以上、2020年6月現在価格となります。