こんにちは・・・・西宮営業所メンテナンス課です。
今回の修理は、お客様宅で実施した食堂テーブルの幕板部分をのささくれ、補色修理を
ご紹介致します。
修理箇所はテーブル本体の「幕板」というもので、天板下の脚と脚との間に配置されている
長い板状の部分です。 この部材の役割としては、テーブル本体の補強や反りの防止、
デザイン性などが挙げられますが、
今回の傷みの原因として、経年劣化や出入りの際に膝などが接触するなどして塗膜が剥がれ
たり、角面にささくれなどが生じてきたようです。
修理の手順としては、まず速乾性の充填剤を塗布してささくれ部分を固めていきます。
充填剤が固着後、「目立てヤスリ」で凹凸した面を引っ掛かりが感じなくなるまでしっかりと
研磨していきます。
幕板の角面全体が平滑に出来たら、下処理の仕上げにスチールウールで表面を軽く研磨して
ならしておきます。 次に面相筆を使い、色が剥げた部分に補色していきます。
補色が完了しましたら、エアゾール式の着色スプレーで色合いが自然な感じになるよう軽く
塗布しておきます。
塗装の仕上げは、ラッカーフラット(透明の上塗り剤)を幕板全面に吹き付け、艶合わせを
施してすべての修理作業が完了しました。
仕上がり確認を頂いたお客様から、いままで来客がある度にささくれで洋服を傷つけないかと
心配でしたが、これで安心してテーブルが使えるようになりました、と喜んでいただけました。
ありがとうございました。
修理代は
幕板修理技術料金 ¥7,700
出張費 ¥5,500
合計 ¥13,200(税込み)
※技術料金は当時の見積価格です。見積額は破損状態により異なります。