2024年6月の記事

今回のご紹介は、シートが置きクッション仕様になっているシェーズロングチェア(品番:UU4039)の

インナークッション部のクリーニングメンテナンスです。

 

カバーリング仕様のシートなので、カバー自体は外してクリーニング屋へ出されたそうですが、

内部のクッション本体は対処が出来ず、今回メンテナンス課でクリーニングを実施する事となりました。

 

1-1.jpg 1-2.jpg 

↑修理工房に入荷されてきたインナークッション。 今回はクッションのみで入荷されてきました。 

 椅子の姿は右画像のようになります。 

 

1-3 クッションしみ.jpg 1-3 クッションしみ-2.jpg 

インナークッションのシミ汚れの状態。かなり大きな範囲のシミ汚れとなっており、初見の印象では

クリーニングを施しても痕は残る可能性が高いと感じておりました。 

 

1-4 スチームクリーナー.jpg 1-4 リンスクリーナー.jpg 

クリーニングには、2台のクリーナー機器を使い対処していきます。

①スチームクリーナー :                                                                                                 スチームをあてて汚れを分解して浮かせていく機械。 高温の蒸気ゆえに殺菌の効果も期待できます。

②リンスクリーナー  :                                            

洗浄後に濯ぎをして汚水を取る機械です。水を噴射して汚れを除去しながら、バキューム機能で汚水を

回収していきます。 

 

1-5 泡立て.jpg 1-5 スチーム実施.jpg 

③作業として、まず汚れを浮かす為に洗浄液を噴霧し、布地を傷めない柔らかい毛先のブラシを使い

 泡立てながら洗浄液を浸透させていきます。 

④スチームクリーナーで汚れを浮かせて除去しやすいようにしていきます。スチームは高温なので、

 ダニの除去や殺菌にも効果が有ります。 

 

1-6 リンスクリーナー バキューム.jpg 1-6 汚水.jpg 

⑤リンスクリーナーを使い、水を噴射して洗浄しながら汚水をバキュームで吸い取っていきます。 

⑥吸い取った汚水を容器に移し替えてみたところ、かなり濁っています。それだけ汚れが取れたという

 事になりますね。 

 

1-7 ビフォーアフター 1.jpg 

1-7 ビフォーアフター 2.jpg 

作業終了後、1日乾燥させます。 乾燥後汚れが浮き出る事もなく無事完了しました。 

 

職人の一言.jpgのサムネイル画像 

インナークッションに付いたシミ汚れがきれいに除去できました。

クリーニングメンテナンスはリンスクリーナーでクッションの表面に留まらず内部まで洗浄が出来るほか、

高温のスチームを使う事で殺菌、ダニの駆除が出来るのも大きなメリットです。  

特に6月~9月の高温多湿な時期はダニが大量に繫殖しやすいので、気になる方はぜひご検討ください。 

 

修理費用

技術料金 シート、モタレ置きクッション一式 ¥12,000(税別) 

配送経費 ※お客様持ち込みの為発生しません

合計   ¥12,000(税別) ※当時の価格

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