今回のご紹介は、シートが置きクッション仕様になっているシェーズロングチェア(品番:UU4039)の
インナークッション部のクリーニングメンテナンスです。
カバーリング仕様のシートなので、カバー自体は外してクリーニング屋へ出されたそうですが、
内部のクッション本体は対処が出来ず、今回メンテナンス課でクリーニングを実施する事となりました。
↑修理工房に入荷されてきたインナークッション。 今回はクッションのみで入荷されてきました。
椅子の姿は右画像のようになります。
インナークッションのシミ汚れの状態。かなり大きな範囲のシミ汚れとなっており、初見の印象では
クリーニングを施しても痕は残る可能性が高いと感じておりました。
クリーニングには、2台のクリーナー機器を使い対処していきます。
①スチームクリーナー : スチームをあてて汚れを分解して浮かせていく機械。 高温の蒸気ゆえに殺菌の効果も期待できます。
②リンスクリーナー :
洗浄後に濯ぎをして汚水を取る機械です。水を噴射して汚れを除去しながら、バキューム機能で汚水を
回収していきます。
③作業として、まず汚れを浮かす為に洗浄液を噴霧し、布地を傷めない柔らかい毛先のブラシを使い
泡立てながら洗浄液を浸透させていきます。
④スチームクリーナーで汚れを浮かせて除去しやすいようにしていきます。スチームは高温なので、
ダニの除去や殺菌にも効果が有ります。
⑤リンスクリーナーを使い、水を噴射して洗浄しながら汚水をバキュームで吸い取っていきます。
⑥吸い取った汚水を容器に移し替えてみたところ、かなり濁っています。それだけ汚れが取れたという
事になりますね。
作業終了後、1日乾燥させます。 乾燥後汚れが浮き出る事もなく無事完了しました。
インナークッションに付いたシミ汚れがきれいに除去できました。
クリーニングメンテナンスはリンスクリーナーでクッションの表面に留まらず内部まで洗浄が出来るほか、
高温のスチームを使う事で殺菌、ダニの駆除が出来るのも大きなメリットです。
特に6月~9月の高温多湿な時期はダニが大量に繫殖しやすいので、気になる方はぜひご検討ください。
修理費用
技術料金 シート、モタレ置きクッション一式 ¥12,000(税別)
配送経費 ※お客様持ち込みの為発生しません
合計 ¥12,000(税別) ※当時の価格