2019年5月の記事

こんにちは、大阪営業所メンテナンス課です。
今回ご紹介する内容は、セパレートタイプ/コーナー5点革張り応接セットのプラスチック製脚

の取替え修理です。お客様宅へお伺いしての訪問修理対応をさせていただきました。

 

◆製品は、25年ほど前に製造されていました品番:ZS2805ZEモデルです
セパレートタイプのコーナー5点セットの本革張り仕様とL型にレイアウトした
組み合わせは、流行に左右されない雰囲気と豪華さを感じさせます。
 
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修理は、プラスチック製脚の経年劣化により、本体に差し込まれている軸部分が
折れてしまったために、新しい脚と取替えを実施します。
 
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画像は椅子本体を逆さまにした状態です。四隅の丸いのが「プラスチック製脚」です。

 

約25年大切にお使いいただいておられ、底面に張ってある金巾(茶色の部分)に

破れも無く、椅子自体のコンディションは良好なようです。



 
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破損したプラスチック製脚は、差し込み部分の軸が折れて、椅子本体側に残っています。

この場合、まず折れて残った軸を取り出すことが必要です。
 
軸の接着はしていませんので、マイナスドライバー等を中心に差し込んで手前に
こじり出せば、抜けるとこともありますが、今回は、椅子に傷をつけたり底面の金巾が
破れたりしないように、専用に作成した工具で丁寧に作業を進めていきます。
 
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現在、「プラスチック製脚」は、黒色のみの取り扱いになっています。

新しい脚はプラスチックハンマーでしっかりと叩きこんで取り付けます。
 
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5点セットの椅子も同様に、今回すべての脚を交換し、計20個の交換作業

を実施いたしました。

 
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椅子を元の位置に戻してすべての作業が完了しました。

 
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脚が折れてしまいお客様はご自身でがたつきを回避するために

脚と同じ高さになる板をあてがい使用されておられました。

「今回の修理でこれからは安心して使うことができます。」と

喜んでいただけました。

たかが脚 されど脚 部品ひとつの重要性を認識いたしました。
 

 
 

今回の修理費用は

・作業費用(脚部品込み)

 1カ所740円×20カ所 ¥14,800

・出張費 ¥3,000

・合計  ¥17,800(税込み¥19,224)

20195月現在価格となります。



 

 

こんにちは・・・・東京北営業所メンテナンス課からのご紹介です。
 

今回ご紹介する内容は、ご使用されて約14年ほどの食堂椅子で、左前脚の割れ
と組み付け接合部の裏側が部分的に欠けてしまったので修理が出来ないでしょうか?
とご相談を頂いたものです。

 

 

お使いのモデルは、「ディレトーレ」ブランド・スターベネシリーズの

「C57215」モデルで、標準色モデルは、画像の木部ナチュラル仕上げ
/シート張地イエロー色になりますが、カスタムオーダーで、木部カフェブラウン色・
張地ハンターグリーン色でご購入いただいたモデルになります。

 

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お預かりしました椅子を横から見た左前脚の割れ部分です。
 
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裏側の接合部も一部欠けています。瞬間的に大きな力が加わったのか

木部が割れて破損し、木片の一部が分離してしまっています。

 

また、シートを外してみたところ、ホゾ接合部が破損していました。
 
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破損状態は上の画像のように損傷がひどい為、既存部分を接着する修理では
強度が保てないと判断しました。

そのため左前
脚と座面前下桟の部品を工場にて再作成をし、部品交換して

組付けする修理対応をご提案いたしました。

 


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工場へ発注後約3週間程で、脚部品が営業所に入荷されてきました。

この「C57215」モデルは現在も製造中の製品ですので、部品作成が

可能でした。
 


 



 
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早速、入荷した脚部品の組付け修理作業を開始します。

組付ける為には、椅子の既存部分の分解を出来るところまで行います。
分解出来そうにない所は見極めて判断していきます。 
判断せず分解しようと無理をすると、木部が割れる恐れがあるからです。

部品と接合する既存箇所はヤスリなどを使い、接着剤などの付着物を取り除いておきます。

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次にエポキシ系接着剤をしっかり塗布し、バンドでしっかりと圧締めして接着剤が
硬化するまで一晩置きます。
 


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翌日、取り付けた脚部品がキチンと接着しているか、全体にガタツキが無いか
確認をします。
 

すべて異常が無い事を確認後、シートを元通りに取り付けて完了しました!
 
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折れた脚はホゾ穴部分に接着剤の残がいが邪魔して新しい部品が上手く組み付か
ない(隙間ができてしまう)場合がある為、できるだけきれいにして、一旦仮組みを行う
ことがきれいに仕上げるコツです。ありがとうございました。

 

■今回の修理費用は、

再接着組み直し(パーツ部品含む)¥8,000(税別)

+(運搬費往復)¥5,000(税別)=合計¥13,000(税別)

≪20195月現在価格になります。≫










 

 





こんにちは・・・・多摩営業所のメンテナンス課からの紹介です。

今回ご紹介するのは、24年程前にご購入され愛着を持って長年お使いいただいている

食堂椅子で、製品品番が[CS2635GW]というモデル4脚の修理内容です。

 

修理は、木枠接着が切れて緩んだり、籐は破れてしまってますが、日々の普段使いに

よる壊れ方なので今回の修理で新品時に近いコンディションに仕上げられそうです。

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お預かりしました椅子は、4脚でいずれも同じ内容の修理となりました

 
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≪詳しい修理内容≫

■背もたれ籐張りの破れのため張替え

■座面張地の張替え(革張りから合成皮革へ)
    ➡シートの完成品で取替え、ベースから新しく製作したもので付け替え
■木枠フレームのぐらつきの再接着締め直し修理

 

 

1.まず作業に入り前に、古い座面を取り外しぬるま湯に中性洗剤を少々いれて

  椅子全体をお湯拭きで清掃します。これは、籐の張替え時に塗装を施しますが

  汚れを落としておかないと汚れ痕が残ってしまうからです。

  ※また、補強ゴマが欠損していましたので、再作成しました。

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2.破れている藤部分は、周囲の籐芯を含めすべて背もたれから取り外します。
 そして緩みの有る無しに関わらず、ほとんどすべての木枠接合部を一旦分解していきます。

 また木枠のホゾやホゾ孔の接着剤の塊りは、きれいに取り除いてきれいにします。

 

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3.背もたれは、水に浸して柔らかくしておいた新しい籐を張り込み、
  乾いてピンと張るのを待ちます。また、フレーム木枠は接着剤にて組みなおし
  ベルトで圧締して丸一日乾燥させ圧着します。
 
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4.翌日接着剤がきれいに固着出来たかを確認後、籐のケバ取りを入念に行い下地
を仕上げます。 画像のようにモタレ部はマスキングテープを貼り、塗装作業時に
余分な塗料が付かないようにします。

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5.モタレ部を、ステイン塗料による着色、仕上げ用の平面を作るサンディング、
  補色を行い、上塗り剤のウレタンフラット剤を塗布してモタレの修理は完了です。
 
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6.最後にお選びいただきました張地で、予め作成したシート座面の
  新しい完成品
をボルトで固定します

 
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お預かりしました椅子も修理を終わると、見違えるようにきれいになりました。

今まで長い間、大切にお使いいただいてこその事だと思います。

ありがとうございました。
 
これからもまた、末永くお使いいただけると思います。

 

そして、シートの張り素材と張縫製には以下の注意点がありますのでご確認

下さい。

 

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今回の修理費用は、

■背もたれ籐の張替え1脚\13,800(税別)
■ぐらつき再接着修理1脚\5,200(税別)

■シート完成品取替え1脚\6,000(税別)合成皮革

合計¥25,000(税別)×4脚で\100,000(税別)になります。

※別途預かり配送費用が掛かります。

以上、2019年5月現在価格になります。



 

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