2025年7月の記事

 こんにちは、横浜営業所メンテナンス課です。

 

今回は、布製ソファーのクリーニングをご紹介します。 

ソファーの張材には革や布などがございますが、布張りソファーは色柄、肌触り、価格など

革張り仕様とは違う魅力が有ります。 

 

しかし、長くご愛用頂くにつれ、皮脂や手垢などの汚れ、ばい菌やダニなどが発生し 

健康を損ねる要因を引き起こす可能性もございます。 

 

当社のクリーニングメンテナンスは、

蒸気を噴射して汚れを分解、殺菌効果をもたらすスチームクリーナーと、水の噴射と吸い込みを 

同時に行うリンスクリーナーを併用して行うので汚れだけでなく衛生面でも効果があります。 

 

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依頼品は、当社製の布張りソファー(品番U17612モデル)で、5年程ご愛用頂いているものですが、

シート中央に大きく丸いシミ汚れが付着している状態です。 

 

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本体を分割したところ、かなりの量の埃やゴミも付着していました。

モタレとシートの隙間は普段手が届かない場所なのでダニの温床となっている可能性もあります。 

 

ダニは高温多湿な6月から9月にかけて繁殖するといわれています。

暖かくて湿気の多い場所が好きなダニは髪の毛やフケなどを餌にして繁殖していきます。

条件に当てはまる布団やベッドのマットレスはダニが大好きな場所となりやすく、

布製のソファーも環境や使用状態によっては例外ではないと言えます。 

 

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クリーニング作業は、

①専用の洗剤液でブラッシングして繊維の中の汚れを掻き出します。

②ブラッシングで取れない汚れを、スチームクリーナーを使い汚れを溶かしていきます。

 高温のスチームにより60度以上の熱が届く範囲であれば、ダニは死んでいきます。

 ※ダニは60度以上の熱で死滅するそうです。 

 

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③リンスクリーナーで水を濯ぎながら、汚れた水を吸い込む機能を同時に行います。

 この時に細かなホコリやダニなどの死骸も吸い込んで処理します。

④吸い込んで溜めた汚れた水の様子です。かなり濁った色になりました。

 これだけの汚れが除去された事になります。 

 

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シート、モタレ それぞれのクリーニング作業が完了しました。 

 

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乾燥後、組戻してすべての作業が完了しました。

シートのシミや汚れが除去された事で肌触り感がとても良くなったのと、

スチーム処理により衛生的にも改善されました。 

 

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当社のクリーニングは、

汚れの除去と合わせてスチーム処理を施すことで、殺菌やダニ退治、脱臭の効果も期待されるものです。

衣替えのこの時期に、家具もクリーニングメンテナンスでリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

 

※クリーニングは張地の種類や状態により、縮み、破れ、変色などが起こる場合がございます。

 必ず事前にご確認ください。

※汚れの内容物やシミの状態により、完全に除去が出来ない場合があります。

※クリーニングメンテナンスは当社製品のみの対応となります。予めご了承ください。  

 

今回の修理代金は、

作業工賃¥20,000(税別)

工賃は2025年6月現在のものです。

 

こんにちは、中部メンテナンスセンターです。

今回ご紹介する修理は、当社のハイグレードブランド「ドマーニ」シリーズ食堂椅子(品番CLR405)

シートバネ落ち修理です。

 

バネを支えていた部分が壊れており、座るたびにバネ自体が底から飛び出してしまう為、座った際の

底抜け感を直して欲しいという依頼です。 

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入荷された椅子を見たところ、表張地に破れた箇所はありませんが、シート裏を確認したところ

バネが飛び出して、金巾の中央が山なりになっています。 

 

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シート裏の金巾を剥がしてみたところ、

①切れた麻テープが確認できます。これではバネが機能してませんね。

②傷んだ麻テープを外すと、バネの連結紐が切れてしまっているのと劣化し破けた麻シートが確認

 できましたので、これらは補修をしていきます。

 

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③連結紐を補修し、劣化している麻シートには緩衝材を当て補修します。

④次に、麻テープとバネの修理を行います。

 用意するものは、画像の左から、A:麻テープ、B:麻テープを引っ張る治具、

 C:麻テープとバネを連結する金具と、D:工具。

 

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⑤麻テープを治具で引っ張り木枠に固定後、テープ下に有るバネの配置を調整したあと、

 工具を使って連結金具で固定します。

⑥麻テープとその下に有るバネは、連結金具で1個あたり3点でしっかりと固定しています。

  

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⑦最後に底張り(金巾)を張り完了です。 

 

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今回の故障は体を支える為のバネが完全に落ちてしまっており、かなり不快な掛け心地になって

いたと思います。

修理依頼品は、クラシカルなデザインでカリモクでも高価な椅子の部類になります。

しっかりとした材料と部品を使い、造り込んだ逸品ですので出来る範囲でお客様のご要望に添え

部分修理をお受けいたしました。 

 

今回の修理代金は、

作業工賃(パーツ含む)¥12,400(税別)×6 

合計 ¥74,400‐(税別)

※工賃は2025年6月現在のものです。

 

 

 

 

 

 

 

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