こんにちは、金沢ショールーム修理工房からの紹介です。
約２０年ほどお使いの食堂椅子ですが、倒してしまった拍子に、
背モタレの上桟左右の接合部分がヒビ割れてしまい、また割れた
そのかけらも紛失されたとのことでした。
お預かりいたしました椅子は、1983年～2001年まで製造して
いました［ＣＣ２７５５ＧＫ］というモデルで、コロニアルシリーズの
人気製品です。
修理処置としてまず最初に、背もたれ上桟割れ部分を分離させ、
向って右側の破損の欠落部分を同じ材の【※ブナ材の木片】を用意して
エポキシ接着材にて固定して埋め木の準備をします。
左側のヒビ割れ部分にもエポキシ接着材にて固定する処置をしておきます。
エポキシ接着材は主剤と硬化剤を混ぜ合わせることにより硬化しますが
接着が完全にできた後で、最初はヤスリを使って埋め木部分を削り段差の
調整をしていき、次にペーパーを使って木地をより滑らかにしていきます。
木地の調整処置後、ステインによる木地着色をして・・・・・・・
筆にて色づけしたあと、スプレーガンにてぼかし塗装をかけることで
より補修部分が違和感のないように修正していきます。
最後の仕上げにフラット塗料をモタレ全体に塗布して
塗膜とツヤのあわせをして完了です。 
接合部分のつなぎ目の段差もなく多少の木目違いの色の差はでますが
見た感じは気にならないレベルには復元できました。
今回の修理費用は
再接着修理 ￥１０,４００（税抜き）
お預かりお届け往復運賃は別途
必要となります。
２０１７年１２月価格になります。
