ダイニングチェアのぐらつき再接着修理(ホゾ折れ)

こんにちは、今回は東京南営業所のメンテナンス課からの紹介です。

お預かりしましたダイニングチェアは、ドマーニブランド「モーガントン」シリーズ
CHA355のモデルです。約20年ほどお使い頂いています。
 

背もたれ籐の張替え修理のご依頼もいただくことがあるダイニングチェアでシリーズの
人気製品です。このモデルとして2014年まで発売していました。

今回は、ぐらつきの再接着という事で、修理を承りました。

 
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拝見しましたところ、前桟と前脚の繋ぎ目のホゾの木材が折れていて少々重症のようです。 
 
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接合部の接着が切れて見えていますので、外せるところは外して作業します

接合部を丁寧にバラしていきます。



 
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前桟と前脚はやはりホゾが折れてホゾ穴の中にそのまましっかり残っている状態です。
 
今回の修理では新しい部材脚や前桟を新規に作成するのではなく、現状の材料で工夫して
接着をしていきます。
 

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電気ドリルで双方に直径10ミリの穴を2箇所同じ場所に合わさるように開けます。
 
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あけた穴の2箇所にダボを指して接着していきます。あけた穴の位置が合わないとダボが
うまく入らなかったり仕上がりも綺麗に上がらない原因にもなってしまいますので、
最も正確な作業精度が求められるところです。
  

組付け接着後は、今回ベルトをを使用して接合部に圧力を加えて均等に締め付けていきます。
水平取りをしてがたつきに注意しながら実施していきます。
 
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穴位置にずれもなく、問題なく接着できそうです。
このような接着をすることで椅子に掛かる体重をしっかり支えることが出来るのは
もちろんですが、現状の材料を生かすことによって椅子部材との色合いの変化も
無く修理前と同じように使っていただけるというメリットがあります。

■今回の修理価格は
再接着修理1脚、¥6,500(税別)
運搬費用往復で¥5,000(税別)になります。
以上、2017年11月現在価格になります。

2019年4月

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