こんにちは中部メンテナンス課です。
今回は食堂テーブルの再塗装修理のご紹介です。ご依頼品は約30年間大切に
お使い頂いている製品で、天板以外に脚や貫も同様に修理のご希望でした。
無垢天板仕様と違い、突板仕様の天板の場合、突板の打ち傷や擦り傷などの
損傷が進んでいて、きれいに仕上げる事が出来ないケースもあり、修理を断念
することがありますが、ご依頼品の状態は突板の深い損傷はなく、剝きとっての
再塗装修理を実施することが可能でした。
突板天板の再塗装修理は、傷み度合いを確認しながら作業を進めなければならず、
修理作業には時間がかかります。今回の品は、脚や貫にも損傷箇所があり、こちらの
剥きとり作業は無垢仕様であれば、大型の機械のレベルサンダーを使っての作業が
できますが、突板仕様はハンド工具での手作業で丁寧に剥きとり作業をするため
体力勝負です。脚は削れてしまっている箇所が有り、形状を作ってから手作業で
次の画像はベースカラーを塗布した状態のものです。
このテーブルは木のシミのような濃淡を着ける事でアンティークな風合いを出すのが特徴です。
天板の「周りブチ」を先に塗装してから中央部分を塗装することで濃淡を表現していきます。
周りブチ(無垢部分)と突板部分では異なる塗料を使って着色を行ないます。
次に「サンディングシーラー」剤を塗布し、空砥ぎを実施します。
サンディングシーラー剤は、木地と塗料を密着させる役目と画像のように
次に補色を行います。ここでも天板外側の方を先に補色(ぼかしと言います)を入れ、
更にアンティークな風合いを出していきます。
その後通常通り全体に補色を塗布し、色のバランスを整えていきます。
最後に「ウレタン」塗料を塗布して完成です。
■修理費用は
天板再塗装46,200円(税別)
貫の再塗装5,200円(税別)
脚再塗装15,600円(税別)
預かり配送料6,000円(税別)
合計73,000円(税別)
※2017年1月当時の価格になります。