ダニングチェア再塗装修理の紹介

こんにちは、金沢メンテナンスセンターです。

今回は、ダイニングチェアの再塗装修理を紹介します。
お預りしましたのは、スタンダードモダンシリーズで、1978年から1987年ごろまで
発売しておりましたCD0205ABという品番のモデルになります。

ブナ材を使ったオーソドックスなデザインで、塗装色は材料の濃淡を生かした
「ブラジリアンローズ色」仕上げでしたが、約30年くらいお使いいただいているため、
塗装の劣化、退色が進んだ状態でした。また、組付け接合部分の緩みでぐらつきも
ありましたので、まず再接着修理を完了後に再塗装修理の作業となりました。
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再塗装修理の場合は、座面の後側に貼付してあるカリモクのメーカーロゴラベルは
塗料がかからないようにマスキングして保護しておきます。
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最初の作業は、椅子全体の汚れを落とす為、シンナーを含ませたウエスにて拭きとる
ことから始まります。
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そして表面の凹凸をなくし、塗料の密着性を高める為、サンドペーパー#400を使って、
椅子全体をペーパー研削していきます。
モタレ前面などキズが多い箇所などは、全体を下地がみえるまで塗膜を丁寧に剥がします。
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木地着色用の塗料(ステイン)と目止め剤(フィラー)を調合したものを全体に
塗布したのち、余分な塗料をシンナーを含ませたウエスにて拭き取ります。
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木地着色が完了した後、角面のように特に色の剥げた部分はあらかじめ筆にて
色付けをしておきます。
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木地着色と筆による色付けが完了した後、スプレーガンにて全体に塗膜の
肉持ち感を出すための塗料(サンディングシーラー)を塗布していきます。

そして乾燥後、サンドペーパーにて空研ぎ研削してザラツキやホコリを
除去しておきます。

さらに色が剥がれた部分や、退色にて色が薄くなった部分にもスプレーガンにて
着色剤を吹きつけ塗装して全体のバランスを取りながら色をのせていきます。
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最後に、仕上げに上塗り塗料のウレタンフラット(4分消し)をスプレーガンにて塗布して
再塗装修理の完成です。
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退色していた塗装色もよみがえり、落ち着いた艶のある仕上がりになりました。
  
 

◆費用は、食堂椅子=1台当たり、
再塗装修理(税込¥14,040)
ぐらつき再接着修理(税込¥5,616)
※別途運賃が必要となります。
◆価格は2015年2月現在のものになります。



2019年4月

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