食堂椅子「張地のクリーニング」修理について

こんにちは、横浜営業所メンテナンスセンターです。
今回は、食堂椅子の張地クリーニング修理の紹介です。

お客様から食堂椅子の座面のメンテナンスで
張布はしっかりしているので、汚れがなんとかなりませんか?
というお問い合わせをしばしばいただくことがあります。

さらに内容を詳しくお聞きしてみると、こんなお話しがあります。

■祖父の形見の椅子なので、布の張替えや傷の修理はせず、現状のまま
 布地だけをクリーニングをしたい。
■近々、我家に赤ちゃんが生まれるので、この機会に少しでも綺麗にしておきたい。
■すでに同じ張地が廃番で、1脚だけ違う張地にはしたくないので、クリーニングしてもらいたい。
■倉庫で預けてあった椅子を使い始めるにあたりクリーニングしたい。
などの内容です。

今回の紹介させていただく内容は、やはり張地の取扱いがすでに終了しており
1脚だけ、汚れがあるので何とかクリーニングできれいにならないでしょうか?
というお問い合わせでした。

クリーニングをお受けするにあたりましては、※注意点はのちほど詳しく明記しますが、
まず、布地に擦り切れや、破れがないことと、素材が合成繊維の平織布地
であることが条件です。

下記のモデルは、約10年ぐらいお使いの「ディレトーレ」ブランドの製品で
型番が、[C57410]というモデルです。
張地は平織で特に傷んだ部分はなく、全体のうす汚れと座面のシミなどが
ある状況でした。

14060201.jpgのサムネール画像

事前にその下処理作業として、ブラシを使って洗浄液を全体に
浸み込ませていきます。一般の洗濯で云う漬け置きの意味合いがあります。

14060202.jpg

その後、スチーム洗浄をします。
洗浄方法は、スチームマシンで高温の洗浄液を繊維の奥深くまで吹き付け、
同時に、洗浄液は強力バキュームモーターで回収する方法です。
洗浄は、通常2回行われます。

14060205.jpg

布地保護のため乾燥は必ず自然乾燥で行われます。

オレンジ抽出油と酵素を配合した100%自然分解性の洗剤を使用いたしますので、
環境に悪影響を与えません。もちろん、乾燥後には洗剤は自然分解され残りません。

14050206.jpg

洗浄前 洗浄後

最初あったシミの部分もきれいになっています。

※クリーニング実施の注意点です。
◆現状の布地に破れや擦り切れがないこと。
→→強力なバキュームモーターで洗浄液を回収するため、破れてしまうケースがあるためです。

◆毛足のあるモケット・金華山織布地、また天然繊維の素材(シルク・ウール・綿等50%以上)及び
人工スエード等はクリーニング作業ができません。
→→スチームマシンで高温の洗浄液を繊維の奥深くまで吹き付け、スチーム洗浄いたしますので
毛抜けの発生や立毛が寝てしまうことがあり、また天然繊維は変色の危険性があります。
縮み等の発生の場合、毛方向の調整が出来ません。

◆クッション材としてのウレタンの復元はないので、座り心地は変わりません。
◆汚れの中には、落ちないものもありますのでご了承下さい。

 
◆今回の費用は、1脚=¥4,428(税込み)となります。
タイプやサイズによって費用が変わりますのでご注意下さい。
【別途運賃が必要になります。】
◆価格は、2014年6月現在のものとなります。

2019年4月

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