フィンガージョイントの接合修理

こんにちは、関西メンテナンスセンターです。

今回は、背もたれが折れてしまった椅子の修復修理の紹介をします。

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約20年ぐらいお使いの弊社ダイニングチェアをお預りしました。
1990年~1993年ぐらいまで作られていたモデルで
CS2850KWという品番の製品です。
背もたれのフィンガージョイント接合の部分が経年により外れています。

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接合部の真中に木製ダボが使われていますので、これも再生すれば
背もたれ強度はじゅうぶん保つことが出来るはずです。
フィンガージョイント呼ばれているのは、断面図が指先と指先を合わせた
ような接合面になるためそう呼ばれています。

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ミゾ部分の中を確認してみると、接着剤が不規則に残っているため、
このままでは密着させることができません。
ミゾの深い部分は、鋸先をうまく使って接着剤を取り除いていきます。

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ハタガネ固定で接着です。完全硬化まで約一日かかります。

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接着部のアップです。直径30ミリぐらいに細めの桟のため、
より強度を得るためエポキシ系の接着剤を使用して接合しました。
接合面の段差や隙間がまだ明らかに見えます。

140506.jpgのサムネール画像のサムネール画像

隙間の部分には、粉末状にした木の粉と瞬間接着剤を使って埋めていきます。
接着剤が硬化して少々盛り上がるぐらいになりますが、
表面を金属ヤスリで丁寧に削っていき平滑にしていきます。


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140508.jpgのサムネール画像

そして、塗装仕上げです。出来るだけ違和感のないように
周辺との色合わせや艶を合わせていきます。
左右アームにすぐ上が接合部分ですが、ほとんど
目立たなく仕上げっています。

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最後に張地を張り込んで、
背もたれ折れの修復修理完了です。

◆費用につきましては、再接着修理(一部塗装含む)で@¥8424(税込み)と
一旦背もたれを剥がして再度張込みをいたしましたので@¥7020(税込み)
が追加で必要になります。【別途運賃が必要となります。】

◆価格は2014年5月現在のものになります。

2019年4月

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