長椅子 モタレ彫刻部欠け 修復修理

こんにちは・・・・横浜営業所のメンテナンス課です。

昨年7月、長椅子の張替え修理を頂いたお客様より、椅子のモタレに施してある彫りの

一部が欠けてしまったという事で、修復する事が出来ないかご相談を頂きました。

 

122301.jpg

 

欠けた場所はモタレ中央部の彫刻部分で、欠損した破片は無くなってしまったそうです。

しかし、欠損部は比較的小さいのと、残っている木部をベースに「パテ」などの充填材を

使えば、造形の修復は可能と判断。 また、一旦預かって工房で修理を行うと運搬に

伴う費用や日数も要する為、現場で修理を行う事にしました。

 

但し、欠損部分はモタレ中央の一番目立つ場所である事や、装飾部はすべて手彫りに

よるもので、欠けた部位の木の厚みは薄く、きれいに仕上げる為には高い修復技術が

要求されます。

 

122302.jpg

 

* 今回の修理依頼品は、木部の曲線が魅力的な(品番:UP8803 販売終了)ネオクラシックシリーズの

長椅子です。カブリオール(猫脚)といわれる伝統家具様式を精密に再現した脚部。彫刻部の凹みには

グレージング、凸部にはハイライティング塗装が施してあり、クラシカルで優雅な仕上げが印象的です。

当時は金華山織りの他、本革張り仕様のモデルも用意されていました。

  

 

122307.jpg

↑エポキシパテを適当な量で充填    ↑粗削り、調整

 

現地での修理は、お客様の時間を束縛してしまう事と修理作業上ある程度の

制限が出る為、その時の状況を十分理解した上でベストな修理方法を思案し

選択しなければなりません。

 

今回は速乾タイプの「エポキシパテ」を充填材に使用します。 

これは粘土のように盛り付けが出来るのと硬化が早い為、短時間で造形作業に

取り掛かる事が出来ます。

 

122304.jpg

↑ペーパーで丁寧に研磨し曲面を造形  ↑ラッカー塗料による補色、艶合わせ。

 

彫刻は手彫りの為、きれいになりすぎないよう刃物で彫ったような表面感を

出す感じで研磨していきます。 塗装は筆による補色でグレージング、ハイ

ライティングを施します。

 

122306.jpg

最後に艶合わせのフラット剤を塗布して完了です!

所要時間は約60分ほどで完了しました。

 

 

今回の修理代金

修復工賃¥6,300  現地出張費¥5,000  

合計¥11,300(税抜き) 

2021年1月現在価格

 

 

職人のひと言.jpg

今回はお客様の貴重なお時間を頂く事となりましたが、現地での修理を選択して

使用する資材、作業方法、所要時間など、イメージ通りに行わせて頂く事ができました。

ありがとうございました!

2021年1月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

リンク