食堂テーブル 天板の白化修理

こんにちは・・・・鹿児島営業所メンテナンス課です。
 

今回は食堂テーブルの天板に白い染みが出来てしまい、除去が可能なのか
ご相談を頂いたものです。後日入荷された天板を確認したところ、
大きく3カ所に柄が付いたような白い染みが付いていました。
 

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このような白化の原因のひとつとして考えられるのが、

天板上に水分を含んだもの(濡れた布巾やナベ敷きなど)の上に高温の物
(ナベ、やかん等)をのせ、一定時間置いていたりすると水分が天板内部に
浸透しやすくなり、白化現象がおきてしまうというケースです。
 

塗装を剥き取り、再塗装すれば完全に染みは消せますが、
お預かりして作業となり、時間もかかりますのでその間

ご不自由をお掛けする事になります。
 

そこで今回の除去方法として、内部に浸透した水分を除去して白化部分を
無くす方法を試してみる事にしました。
 
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このテーブルはウレタン樹脂塗装で、上塗りはクリアなウレタンフラット塗料で
仕上げてあります。

白化現象は、このフラット塗料の層が内部に浸透した水分の蒸発を邪魔して
留めてしまい、時間の経過とともに表面が白化してしまうと考えられています。

この原因が正しければ強制的に熱を加え、内部に留まっている水分を蒸発
させてしまう事で染みが消える可能性があります。


 

ただ、どんな種類の塗料を使っているのかが分かっていないと、アイロンの

熱で塗面を痛めてしまう恐れがあるので、必ず、製品品番や画像などの

情報がとても大切になります。
 
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アイロンはいきなり高温で当てるのではなく、低温から徐々に様子を見ながら
温度を上げ当てていきます。(蒸気が出ないようにして使用します)

 

①天板に傷が付かないよう、乾いたウエスで保護しながらアイロンで熱を加えていきます。

②20秒~30秒から何回か繰り返し、アイロンを当てた作業を行いますと白化した染みが消えました!

 原因は塗装の変色ではなく、水分の影響だったのでトラブルとしては軽傷です。
 
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あと2カ所の白化部分も同様に実施して消えました。

作業時間約10~15分で完了しました。
 
 
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白化は再発するケースが有るので、濡れた敷物の上に高温なものを長時間乗せない事、
水分が天板に付着したら早めに拭き取る事、日ごろのお手入れ等も水拭きした後は
乾いた布巾で拭き取るようにしてください。

また、天板のフラット層は経年劣化による傷などで水分が浸透しやすくなっている場合があります。
この症状が頻発するようでしたら、剥き取り再塗装修理をお勧め致します。

 

修理費用

修理工賃 ¥3,000~(税別)

■別途往復運賃が弊社手配の場合必要です。

20204現在価格になります。  



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