肘掛椅子・底張り布地の張替え訪問修理

こんにちは・・・・東京南営業所のメンテナンス課です。
 

今回は、30年近くご愛用されている応接セットの肘掛椅子2脚で
底張り布の傷みが大きい為、張替え修理のご依頼を頂きました。

 

当初は、お預かりしての修理を予定しておりましたが、事前に送付
して頂いたお写真から、手持ちの修理工具で現場作業が出来ると
判断しましたので、お宅へ訪問して修理作業を行うことになりました。
 
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ご訪問して椅子を裏返した状態です。

底張りの金巾が経年劣化して、裂けて破れてしまっています。

新しい金巾に張替える為、古い金巾に留めてあるタッカー針を
取り除き剥がしていきます。
 
 

修理依頼品は、ロココ様式の「ネオクラシックシリーズ品番がUP8650GF

というモデルです。(1980-99年製造登録)

木部は手彫りの彫刻が施してあり、塗装はグレージングで仕上げアンティーク調に
仕立ててあります。張地は金華山織りで、当時グリーンとアイボリーが(柄が異なります)
用意されていました。

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金巾を剥がした状態です。コイル式のバネが見えています。
 

最近の製品にはあまり使用されていない形態のバネです。

荷重の際の安定性、クッション性に優れているのが特徴で、
1970年代初期の頃に使われ始めた構造体です。

このような機会がないと、目にする事が少なくなりました。

 
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バネやクッション材に目立った傷みは無いようです。内部もしっかり

造り込まれています。

 
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新しい金巾に張替えました。
尚、金巾張りは四カ所の脚周りの張り込み方
が難しいのですが、
綺麗に仕上げる事ができました。  

失敗すると金巾全体にシワが浮き出たり、隙間が出来て内部が見えて
しまったりする場合があります。

 

すべての張替え作業が終了しました。

椅子を元の状態に配置して完了致しました。

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今回はお客様に貴重なお時間をいただいて、お宅で修理作業をさせて
頂きました。ありがとうございました。
 
 

■今回の修理費用は、価格改定前のものになります。

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張替工賃¥6,000  現地出張費¥3,000  

合計¥9,000(税抜き)

(10月1日より新価格となっておりますので予めご確認ください。)

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2019年12月

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