こんにちは、ドマーニ日本橋の冨田です。
先日、神奈川県立近代美術館で開催されている
《カイ・フランク―KAJ FRANCK GEOMETRY》を拝見してきました。
今年は、日本とフィンランドの国交樹立100年記念と
カイ・フランクが亡くなられて30年という記念の年だとのこと。

カタチ(円とか四角とか多角形など)と製作年代で括られていて
それぞれ、横に進むとカタチ別、縦に進むと年代順、
と展示台が整列しています。
最初、年代別に見始めたのですが
カタチごとに見るのもオモシロイ?と気付き、
途中からカタチを追うように。
行ったり来たりしながら、
見たいところに戻れたりするのも良かったです。
最後の展示ブースだけ、
特別に写真を撮らせていただきました。

外光が入り、ガラス作品がキラキラと・・・
とても美しかった!
こちらの展示什器、実はカリモク製なんです。
フィンランドのアアルト大学で学ばれ、
後にジャスパーモリソンのアシスタントデザイナーを務められた、
デザイナーの熊野亘さんがディレクションされていて、
その熊野さんより什器製作のご依頼をいただいたとのこと。
さりげない佇まいが、アートピースを引き立てていました。
展示の最後には、日本が大好きだったというカイ・フランクが
3回の来日時にご自身で撮影されたという
モノクローム写真が展示されています。
ご本人の姿も1枚だけ写っていましたよ。

記念に図録を。
表紙の色が4色(種類)あったのですが、
北欧らしい?グレーにしました。

余談ですが・・・
今回の展示会では、このクレムリン・ベルが
チラシだったり、ウェブサイトを飾っているのですが、

5月に東京ステーションギャラリーで行われたルート・ブリック展で
こちらを拝見しました。
右側に描かれているのが、このクレムリン・ベルではないかと
言われているとコメント書きされていました。
同じフィンランド出身で、アラビア製陶にも所属していたことがあるそうだから
交流があったのかな!?

併設されているレストランでは、カイ・フランクがデザインした
ティーマシリーズの食器で食事がいただけます。

カイ・フランク展は、神奈川県立近代美術館葉山で
12月25日まで開催しています。
生活に溶け込んだデザインを改めて知る、素敵な展示でした。