カリモク家具

Environment

環境方針

カリモクグループは、共生型・循環型社会を実現し、「木とつくる幸せな暮らし」を実現するため、事業活動において環境への影響に配慮するだけでなく、環境問題の解決につながる取り組みを積極的に行ってまいります。

1. 環境に関する法規制、各種要求事項の遵守
環境関連の法規制や遵守するとともに、必要に応じ自主管理基準を設けるなど、一層の環境管理の向上に努めます。
2. 気候変動への対応
気候変動への対応を重大な課題ととらえ、製造・販売・流通の各段階においてCO2排出量の削減に努めます。
3. エネルギー利用効率向上・省エネルギーの推進
事業活動における省エネの徹底や、自社で発生する木くずを利用したバイオマスボイラーの活用など、省エネ・創エネの両面からエネルギー効率の良い経営を目指します。
4. 化学物質による汚染の予防・環境リスクの低減
有害物質を含む原材料や資材を用いない「安心家具」を製造し、お客様の健康及び環境への悪影響の最小化に努めます。
5. 循環型社会の実現に向けた3Rの推進
製品の修理・回収や中古販売サービスの充実により、家具としての長寿命化や資材の再利用を促進し、廃棄物の削減、循環型社会の実現に貢献します。
6. 資源の有効活用
生産プロセス改善による歩留まりの向上等を通じ、木材、水等の資源の有効活用に努めます。特に、森林の持続性に配慮したFSCとPEFC認証材を利用するほか、未利用材の有効活用やリサイクル材の活用など、森林資源の有効活用を実現します。
7. ステークホルダーとの共同
事業活動における環境配慮を実現するため、従業員に対する教育を通じた環境意識の向上を図ります。また、サプライヤーをはじめとする取引関係者とも共同し、サプライチェーン全体を通じた環境への悪影響の低減および環境問題の解決を図ります。
8. 情報公開
自らの事業活動に伴う環境影響の把握に努め、適切な情報公開を行います。

森林資源の保全・生物多様性の確保

カリモクグループでは、家具作りに欠かせない、森林および森林経営の持続可能性を維持するため、
各種取り組みを行っております。

未利用材・低利用材の利用

紙パルプや燃料用のチップにされやすい国産広葉樹の小径木を家具用材として適正価格で取引し、国内林業に貢献します。小径木は節などのナチュラルマークや曲がりなどが多く、家具作りには手間を要しますが、技術や工夫によって有効活用を実現しています。

森林認証材の利用(FSCとPEFCのCoC認証)
認証FSC-C105621

カリモクは世界の森林認証制度であるFSCとPEFCのCoC認証を取得しています。
責任ある管理がなされた森林由来の材料を、製材・製造過程、お客様へのお届けまで繋がった管理を行なっています。
認証材を使用することで持続可能な森づくりに貢献しています。

リサイクル材の活用

ゴムの原料となるラテックスを収穫するのに用いられるラバーウッドは、成長するとラテックスの収穫量が減ることから、25年周期で植林と伐採が行われます。
カリモクグループでは、マレーシアに現地工場を設け、家具用材として活用しています。

気候変動への対応(CO2の削減)

カリモクグループでは、優れた環境的性能を持つ木材の活用を事業の根幹としています。木材は、金属やプラスチックなど他の資材と比べて、製造・輸送・販売・使用・廃棄・再利用までを通じたCO2排出量が少ない、再生可能な資源である、炭素の貯蔵効果をもつという大きな特徴があります。
事業を通じて空間の木質化を推進するとともに、人と自然が共生し続ける社会を目指し、カリモクグループはCO2の削減に積極的に取り組んでいきます。

コラム炭素の貯蔵効果とは?

森林の木々は、光合成により大気中のCO2を吸収し成長します。その光合成で吸収した二酸化炭素は、炭素として木の中に取り込まれることで、木の中に貯蔵されることになります。
木が伐採されて木材として使用されている間も炭素は木の中に貯蔵されており、その木材が燃やされない限りは、大気中から取り込んだCO2が放出されることはありません。
これを「炭素の貯蔵効果」といいます。身の回りに木の製品が増えれば増えるほど、結果的に大気中のCO2の削減につながります。

カリモクグループでは、「空間の木質化」を推進することで、CO2の削減に貢献するとともに、暮らしに安らぎを提供していきます。

再生可能エネルギーの活用

2013年より太陽光発電設備の導入を推進し、現在国内8事業所で発電を行っています。

太陽光発電設備による総発電量(2019年)

社名・工場名(導入年) 総発電量
カリモク皆栄株式会社(2013年)
9,360,792KWh
(グループ全体の購入電力量の約36%相当)
カリモク家具株式会社 総張工場(2013年)
岐阜キャビネット株式会社(2013年)
岐阜カリモク株式会社(2013年)
東浦カリモク株式会社 半田工場(2013年)
東浦カリモク株式会社 本社工場(2015年)
豊明木工株式会社(2015年)
知多カリモク株式会社(2015年)

また、当社は木材加工の過程で発生する端材を活用した木質バイオマスボイラーを1980年から導入し、継続的に工場内の乾燥室や空調設備の熱源として利用しています。

社名・工場名(導入年)

社名・工場名(導入年) 利用した木材量 重油ボイラーとの比較
豊明木工株式会社 衣浦工場(1980年) 344t 必要重油量
3,129,158ℓ
燃料費節減効果*1
2億15,286,070円
CO2削減効果
8千479t
豊明木工株式会社 本社工場(1982年) 1,291t
カリモク家具株式会社 総張工場(1983年) 718t
東浦カリモク株式会社 本社工場(1990年) 1,074t
東浦カリモク株式会社 半田工場(2000年) 915t
知多カリモク株式会社(1990年) 1,212t
岐阜カリモク株式会社(1990年) 1,410t
岐阜キャビネット株式会社(1982年) 613t
カリモク秋田株式会社(1991年) 340t
  合計7,917t

燃料費節減効果*1・・・重油単価68.8円/ℓで換算

省電力化に向けた取組

カリモクグループでは、工場やショールーム、本社等のLED化を順次進めています。
また一部工場では、エネルギーモニターを設置し利用量をチェックすることで、エネルギー利用の効率化を図っています。

物流面では、全国計8事業所との間で共同配送を実現し、輸送効率の向上につなげています。

共同配送のイメージ

廃棄物の削減

工場における廃棄物削減の取り組み

カリモクグループでは、木材という貴重な資材を有効に活用し、
廃棄となる木材が最小限となるよう、生産現場における取組を推進しております。

「木取り」技術による木材の有効活用

カリモクグループでは、丸太や大型木材から必要な材を切り出す「木取り」作業から自社で行い、卓越した技術を蓄積しております。木材の特性やナチュラルマークに応じた木取りを行うことで木材を有効活用し、廃棄される部分の削減につなげています。

「木取り」作業

バイオマスボイラーによるエネルギーとしての再活用

木材加工の過程において発生する端材やおがくずを廃棄することなく、バイオマスボイラーの燃料として活用しております。

通常であれば廃棄されるこうした材についても、エネルギーとして再活用することで木材の活用度をより高め、無駄のない利用を推進しています。

ボイラー

加工による木材廃棄の削減

貴重な資源である木材を最大限活用するため、小さな材も加工により活用しています。小さな材をフィンガージョイントによりつなぎ合わせ、部品材として利用することで木材を余すところなく使い、廃棄を最小限にとどめています。

フィンガージョイント材

輸送における廃棄物削減の取り組み

梱包材における古紙活用

カリモクグループでは、製品の輸送における梱包材となる段ボールには古紙を配合したものを利用しています。リサイクル材を優先的に活用することで、社会全体としての廃棄物の削減に貢献いたします。

製品の長寿命化の取り組み

修理・パーツ交換等のリユースシステムの確立

カリモクグループでは、ご購入いただいた製品を長くご愛用頂くため、修理サービスを充実させております。
適切なメンテナンス・修理を行うことで、家具は長い時間の使用が可能になり、廃棄物の削減に貢献しています。

2019年の家具修理件数 4,731件
修理パーツ販売件数  3,349件

修理サービス体制の充実

全国の拠点にサービス工場を設置しており、専門のサービススタッフが修理対応を行っています。
生産工場や愛知県の本社サービス工場と連携し、一括修理にも対応できる体制を整えています。
また、メンテナンスサービスカーを有し、現地メンテナンスサービスも行っています。

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