カリモク家具

いい仕事は、いい椅子から。

その道のプロフェッショナルとして仕事を究めるために、
いい道具を選ぶ。
選んだ道具をきちんと手入れして、大切に扱う。
使えば使うほどに、自分に馴染んでくる。
たとえ高価なものでも、
あなたにとっての「いい道具」とは限らない。
如何に自分の仕事に、
自分のからだにあったものであるかが肝要である。

あなたの仕事にはどんな道具を使いますか?

料理人の包丁、画家の筆、演奏家の楽器、美容師のハサミなどいわゆる専門家の道具がすぐに頭に浮かびますが、どんな仕事にも道具はつきもの。なかでも、現代の仕事においては「パソコン」と答える人は多いことでしょう。 昨今はテレワークや在宅ワーク、リモートワークといった言葉がメディアでもよく取り上げられ、柔軟な働き方が叫ばれるようになってきました。多くの企業が「生産性の向上」や「業務の効率化」を求め、 パソコンさえあればどこでも仕事ができるような環境整備が進みつつある時代。そんななか、1日同じ場所に腰を据えてじっくり何かを研究する、創出するという仕事も忘れてはならない立派な働き方。

椅子はそんな人のからだを支える大切なパートナーです。より良い仕事にするため、より高いパフォーマンスを発揮するための道具として改めて考えてみたいものです。

リラックスと集中の切り替え

スポーツジャーナリスト・二宮清純氏

スポーツジャーナリストとして多方面でご活躍の二宮清純さんにお話を伺える機会がありました。事務所にいる日は、長い時には10~12時間は椅子に座って執筆をされるということもあって、椅子は座り心地が大事と言います。

椅子が柔らかかったり硬かったり、違和感があったりするとリラックスできないため、“椅子が良くないといい仕事ができない。”とその重要性を感じておられています。 集中して疲れた時に遠方をみて、椅子をリクライニングして休憩して、気分転換してまた執筆に入る。 そんな使い方もされている二宮さんが今お使いの椅子は、頻繁に買い替えるものでないから長く使うことを前提に、張地の色はリラックスしながら仕事をしたいという思いから選ばれたようです。

また、集中力を出すために執務室をちょっと狭くしたり、リラックスできるように窓から見える景色にもこだわるなど、執務空間全体としてトータルに考えて工夫されており、リラックスと集中の切り替えができることの大切さを窺い知ることができます。

椅子選びの基準はさまざまです。
機能、価格、耐久性、デザイン、そしてもちろん座り心地。椅子は寝具と並び、人生の大半を共にする大切なパートナー。 そこで、カリモクとして椅子の果たすべき役割、求められる要素についてもう一度考えてみました。その結果、たどり着いたキーワードが“健康”。快適に座れる椅子は、からだにやさしい。椅子について考えることは=からだについて考えることでした。

人間にとってもっとも心地よいのは、無理をしていない状態。
心もからだもリラックスして、あるがままの姿でいること。椅子がくつろぐための道具であるとするならば、人間本来の姿=自然体という要素を中心に据えなければ、座り心地のいい椅子は誕生しえないのです。 座っていると腰が痛かったりしませんか?立っていると疲れるから座る。でも座っていると腰が痛くなってしまう。 楽なはずの姿勢で身体に支障をきたしてしまうのは、どうしてなのでしょう。カリモクが『座り心地のいい椅子』についてさらなる研究をしてみようと考えた理由は、実はこんなシンプルな疑問がきっかけでした。

快適を科学する

それまで何万脚もの椅子の開発・製作に携わってきたわたしたちは、いわば椅子づくりのプロ。この疑問に答えを出すことはわたしたちの責任であるととらえました。

そこでまず取り組んだのが、『人間のからだを知ること』でした。「座ると骨格はどうなる?」「血流は?」「酸素の消費量は?」「心拍数は?」あらゆる角度からアプローチした結果、到達した答えが、 『人間のからだは立ち姿勢こそが自然な姿勢である』ということでした。言い換えれば、『座ることは不自然なことである』ということです。

快適を科学する

日本人は欧米人より腰痛になりやすい!?

研究を進めるうえで重要視したもうひとつのポイントが、日本人と欧米人との違い。椅子というものはもともと欧米人が作った道具です。 欧米文化のもと、欧米人のために作られた道具を、そっくりそのままの形で日本人が使うことには無理があるのかもしれません。 なぜなら、欧米人と日本人では体格に大きな違いがあるから。人間は長時間無理な姿勢で座っていると椎間板に負担がかかり、ひどくなると椎間板ヘルニアなどのトラブルを引き起こします。 もともと椎間板が大きい欧米人に比べ、椎間板の小さい日本人は少しの負担でもダメージを受けやすいのです。 座ることが不自然なことなのであれば、限りなく自然に近づけよう。欧米スタイルの椅子が合わないのなら、ジャパニーズスタイルの椅子をつくろう。 目指すべきところは『からだへの負担が限りなく小さく、自然体でいられる椅子をつくること』。これこそがカリモクの掲げるセオリーです。

個々の体格や好み、主観でバラツキのある“快適さ“。誰が座っても快適であるという普遍性を求めることは、まさにゼロからのスタートでした。 そして、紆余曲折、試行錯誤の結果たどりついたのが、人間工学=エルゴノミクスにもとづいた椅子づくり。 『快適さ』という主観的な感覚を追求するからこそ、客観的な科学の力が必要だったのです。感覚を数値化するなんて難しいように思えます。 もっとも科学からは遠い分野のような気さえします。しかし、扱うのはあくまでも物理的刺激として身体が感じるもの。「面白いorつまらない」「楽しいor悲しい」といった、心が感じる極めて微妙で曖昧な感覚を数値化するのとは違います。 圧倒的なサンプル数をもって、心理、生体の両面から計測を行い、その結果を徹底分析することで、自ずと答えは出てくるはずです。エルゴノミクスを応用することで、普遍性のある「座り心地」に到達することが新たな課題となりました。

いい椅子に座ると自然と姿勢もよくなる

いい椅子に座ると自然と姿勢もよくなる

実際に研究を行う中で、たくさんの発見や驚くべき事実に出会いました。中でも特筆すべきは、人間の骨格は実にさまざまだということ。 これほど多様な骨格をもつ人々の最大限に快適さを感じてもらうには、やはり科学の力が必要ということが改めてわかりました。さらにもうひとつ、これは当然のことかもしれませんが、いい椅子に座ると姿勢がよくなるということです。腰かけると自然に背中、 お尻、脚が本来あるべき位置へと導かれ、正しい姿勢で座らざるをえなくなるのです。結果として長時間座っていても疲れにくくなるというわけです。

エルゴノミクスは骨組み 最終的なファクターは“人”

逆説的な言い方ですが、なによりも大きな発見は、実は、『エルゴノミクスがすべてではない』ということ。わたしたちは科学者ではなく、目的は快適な椅子をつくることにあるのです。 エルゴノミクスはあくまでも骨組み、そこに肉をつけ、血を通わせるのは『人』です。データ的には100%でも、人が座って不快を感じてしまうのであれば、それは不出来な椅子なのです。 なるべくたくさんの人に座ってもらい、批評を聞く。そしてその声をもとに修正を加えていく。この工程を抜きに、1から10までエルゴノミクスに頼っていたのでは、わたしたちが目指す快適な椅子は誕生しませんでした。

エルゴノミクス

測定項目はおおよそ6つ。心理計測では、座ったときの疲労度合いや負担度合い、さらにAorBどちらが座り心地がいいか、などを測定します。 生体測定では、座ったときのからだの状態(血流や骨盤の傾斜角など)が適切な範囲内であるか、などを測定します。 適切な範囲内とは、約1000人の被験者からとった独自のデータや、人間工学研究所が調査した全国3万人のデータをもとに算出した判断基準のこと。 計測した数値がこの範囲内であれば快適であると判断することができるという目安です。

本物の座り心地

本物の座り心地

エルゴノミクス(人間工学)の見地に立って、多くの人々のからだの寸法や体圧分散など膨大なデータをもとに研究しました。

理想的な座り心地に必要な条件はさまざまありますが、特に重要なのは2つ。 まず「からだへの圧迫が軽減・分散していること」、さらに「背骨が正しく、腰部がほどよくサポートされていること」。 つまり、座ったときの体圧が断層的に広く分散し血流を妨げず、かつ背骨がC字にならずにS字になるような姿勢をサポートする背もたれとシート構造であることです。

The Best of Best

Ergonomic Intelligent System

「座り心地研究の椅子」の中でも、最新のエルゴノミクスにもとづいて定めた7つの項目「官能検査」「官能評価」「人体寸法計測」「体圧分散測定」「骨盤傾斜角測定」「血流測定」「着座姿勢角度測定」すべてにおいて、 適正な基準値を保っていると認められたもの、これらの商品については、「座り心地研究の椅子」のBest of Bestとしてカリモクオリジナルの認定マークをつけました。

検査内容例

  • 体圧分散測定

    シートともたれの計測値から1センチ角あたりの圧力値をすべて確認し、適切な範囲内であるかを調べます。

    体圧分散測定
  • 骨盤傾斜角測定

    骨盤に3次元角度センサーをつけ、傾斜の角度が適切な範囲内であるかを調べます。

    骨盤傾斜角測定
  • 血流測定

    血流量と血流測度を足の指先などからだの末端で計測し、適切な範囲内であるかを調べます。

  • 着座姿勢角度測定

    上半身と下半身の数ヵ所に3次元角度センサーをつけ、それぞれの角度が適切な範囲内であるかを調べます。

あなたの仕事に最適な座りを

XT583 model XT583 model

XT583 model

EIS+認定モデル。身体をやさしくサポートする背もたれ、シートの適度な傾斜とノンプレッシャー構造により、長時間の着座でも姿勢が安定し体の負担を和らげる。

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XT47 model XT47 model

XT47 model

掛け心地は、ベースモデルのXT42 modelを、長年の座り心地研究によりチューニングアップ。ワイドになったシートで長時間の着座時も身体の負担を軽減する。

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XT42 model XT42 model

XT42 model

S字に描かれた背もたれのフレームが特徴。腰にはほどよいサポート感があり、張り込まれたメッシュが背中全体を優しく包む。成型合板ならではのしなやかさもまた心地よい。

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XW33 model XW33 model

XW33 model

緩やかに弧を描く曲木仕上げのモタレやしっとりと手になじむ木製アーム。そして薄く曲面で構成されたシート。どんな空間にも合うようなコンパクトなチェア。

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XS06 model XS06 model

XS06 model

一体感のある薄型デザインで、リビング・ダイニングや、狭小空間でもマッチするコンパクトさがあり、タッチ感の良いファブリックを纏ったワークチェア。

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XF40 model XF40 model

XF40 model

座面には3次元の加工が施され、板座でも見た目ほどお尻が痛くならない。削り込まれた形状の美しさも見どころの1つ。背もたれの曲線の加工もまた背中の当たりを和らげている。

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XT44 model XT44 model

XT44 model

表面処理を一切行っていない革本来の感触・色が楽しめるヌメ革を使用。日光に反応して飴色へと変化が楽しめる。脚に飾り木をあしらった軽快な形状。

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アーロンチェア(X399 model)Herman Miller社製 アーロンチェア(X399 model)Herman Miller社製

アーロンチェア(X399 model)Herman Miller社製

全ての部品が、 どのように座っても正しい姿勢とバランスを保てるよう設計。特許取得済みのポスチャ ーフィットSLが背骨の自然なS字形状を維持し仙骨部をサポートし、パーソナルなフィット感を生み出す。

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リンク(X384 model)Davis社製 リンク(X384 model)Davis社製

リンク(X384 model)Davis社製

背もたれに体重を掛ければ、座る人の体形と体重に最適な角度に自然に傾く、シンプルで効率的な構造。特徴的な背もたれの「3Dネット」は、会議での使用にも、デスクワークにも最適な柔軟性がある。

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セイルチェア(X398 model)Herman Miller社製 セイルチェア(X398 model)Herman Miller社製

セイルチェア(X398 model)Herman Miller社製

背もたれは背骨が自然と「S」の字を保てるように計算された3D形状。背骨の部分ではより高いサポート力、その他の部分ではより少ないサポート力となるよう、厚みと強度が変えられている。

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XT584 model XT584 model

XT584 model

人気のワークチェアXT583 modelにハイバックタイプが登場。人間工学に基づく研究から生まれた快適な座り心地、頭までしっかりサポートするハイバックスタイルで「集中」と「リラックス」をかなえる。

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XT57 model XT57 model

XT57/56 model

圧倒的な首のサポート感が特徴。前にせり出した部分が、首のラインにフィットし、後ろにもたれた時の安定感がある。背もたれのクッションは肩から腰の部分にかけて厚くなるよう設計されている。

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XU77 model XU77 model

XU77 model

ゆったりくつろげるサイズ感と掛け心地。背もたれを倒して固定したり、足を伸ばしたり、長時間のデスクワークではリフレッシュのためのリクライナーとしての使用にも最適。

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