ナガオカケンメイ氏(※)が提唱する、企業の創業当時の原点商品を売り続けるブランディング活動「60VISION」の初の参加ブランドとして、カリモク家具が創業以来、作り続けているKチェアやロビーチェアを核に、2002年9月にカリモク60ブランドは誕生しました。ロングライフデザインというコンセプトで、トレンドに迎合せず、日本の真摯なものづくりを、現代の価値観にむけて再編集し、生活者へ提案する試みです。10年目をむかえる今年、取扱い店舗は全国で89店、卸額では約9億まで拡大しています。
カリモク60の代表的なアイテムとして、1962年に発売されたKチェア。年間で約13,000台強を販売するカリモク60の人気アイテムです。アメリカのミッドセンチュリーと言われる時代のデザインを色濃く反映し、そのミニマルなデザインは、特に20代から30代の男子に人気です。
今年はKチェア誕生50年を迎えることから、ロングライフデザインをこの機会に生活者の方へお伝えしたいと、1960年代当時の「カリモクFURNITURE」のブランドプレートを、Kチェアに取り付けた「復刻ブランドプレート仕様」を企画しました。この復刻ブランドプレート仕様は、2月より全国のカリモク60取扱店で、限定数量1万台にて発売をいたします。著名なデザイナーが関与した家具で、半世紀を越えるものはありますが、日本の工業製品として生み出された家具が、50年を迎えることは大変稀なことです。Kチェアの魅力は、ミニマルなデザインに留まらず、痛んだパーツの取替えが可能など、イージーメンテナンスというアフターサポートも挙げられます。
※ナガオカケンメイ
1965年北海道生まれ。日本デザインセンター原デザイン研究所を経て 1997年ドローイングアンドマニュアルを設立。
デザイナーの視点で、デザインと消費を考える「D&DEPARTMENT PROJECT」を主宰。デザインを造形として捉えるのでは、価値創造として普遍性を求めるデザイン活動を進める。企業の原点探しである60VISIONや、地域の原点探しのNIPPON VISIONなどを展開。
Kチェア概要
ブランド カリモク60
品番数 10品番(張地5種類×2アイテム)
価格帯 一人掛椅子(\32,550円~) 二人掛椅子(\51,450円~)
発表年 1962年(Kチェアの原型である#1000番が、刈谷木材工業より発売される。※現カリモク家具の前身。)
年間出荷台数 13,400台(2010年11月~2011年10月)
WEB www.karimoku60.com

