2007年12月号

カリモクニュース

民芸家具のハイグレードシリーズ

アーリーアメリカンの民芸調意匠が息づくコロニアルシリーズコレクション。1972年にシリーズ化されて以来、カリモクの代表的なブランドの一つとして、ゆるやかな曲線を織り込んだ柔和なデザインとノスタルジーを誘うひなびた色調が、世代を超えた幅広い人気を集めています。

今号はシリーズの代表的機種でもある平織布張椅子 WC600モデルをご紹介します。

WC600モデル

WC600モデル

■仕様(椅子本体フレーム)

主材:
ブナ・ラバートリー
塗装:
コロニアルウォールナット色
クッション: ゴムシート

■仕様(置クッション)

表張材: 【WC60-0G5】
平織布地
A074 フリージア・グリーン色
(レーヨン42%・綿39%・麻19%)

■WC600モデルとは

1977年に発表されました、セパレートタイプのリビングチェアです。イメージモデルとなっているフレームWC600+置きクッションWC60-0G5の組合せは、年の移り変りとともに、新機能の追加や使い勝手の向上など、さまざまな試みを行ないながらも、表張地等の基本的な仕様は変えておりません。
当初1種類だった張地柄も、現在は3種類の通常品に加え、受注生産(COM)で10種類が選べます。
リクライナー、スツール、ロッキングチェア、ソファーベッド等の姉妹モデルも有り、提案性に富むコーディネートが可能です。
WC600モデル
 発表当時のカタログに掲載された情景写真。
 情景造りやライティングに時代を感じます。

■特徴

椅子フレームと置きクッションを別売設定し、将来的にクッションの買換え対応が出来ます。
張替え修理と比較して、手軽でローコストな点が魅力です。置きクッションは両面とも使用することが出来るので、ベッドのマットレスの様に両面の使用期間を定期的に替える事で、クッションの寿命が延ばせます。


フレーム部はブナ材を使用し、木肌の細かいブナ独特のツヤと、グレージング(拭き取りボカシ)を施した塗装仕上げはコロニアルシリーズ独特の個性となっています。
アームサイドを飾る*スピンドル(紡錘:ぼうすい)が、どことなく懐かしさを感じさせるカントリーイメージを引き立たせます。

*紡錘:ぼうすいとは、
糸を紡ぐ為の道具。長い木の先端に回転力を強める為、おもり代わりとなる円盤が付いたもので、コマの軸を長く伸ばしたような形になっています。



ソフトな掛け心地を提供するゴムシートを採用し、構造的にシンプルに仕上げてあります。クッションが滑りにくく、また汚れないようフェルトを重ねています。
長椅子ふうにアレンジする際に、椅子どうしのセットずれを抑える連結パーツを装備しています。

■豆知識

アメリカ伝統のコロニアルスタイルを取り入れた「コロニアルシリーズ」。
コロニアルスタイルの歴史は、17世紀後半からイギリスとの独立戦争が終了し、独立した1776年頃までの時代を指します。(アーリーアメリカンとも呼ばれています。)
当時腕の良い家具職人は少なく、製作技術の水準も低く、精巧な装飾を加えるだけの技術が無かった為、デザイン的に無駄が無くシンプルで実用性に富むスタイルとなったようです。
同時期にヨーロッパで流行した「バロック」や「ロココ」と比較してみると納得できます。

■PRICE&ITEM

品名
品番
サイズ(フレーム+置クッション組合せ寸法)
価格
肘掛椅子フレーム WC6000-K 幅745×奥行750×高さ810(座高400) 税込\32,550 (本体\31,000)
肘無椅子フレーム WC6005-K 幅575×奥行775×高さ810(座高400) 税込\22,050 (本体\21,000)
右肘椅子フレーム WC6008-K 幅665×奥行775×高さ810(座高400) 税込\26,250 (本体\25,000)
左肘椅子フレーム WC6009-K 幅665×奥行775×高さ810(座高400) 税込\26,250 (本体\25,000)
置クッション WC60-0A5 - 税込\16,800 (本体\16,000)
置クッション WC60-0G5 - 税込\16,800 (本体\16,000)
置クッション WC61-0G5 - 税込\25,200 (本体\24,000)
置クッション WC61-0
Aグループ(4種) COM
- 税込\19,950 (本体\19,000)
置クッション WC61-0
Bグループ(6種) COM
- 税込\25,200 (本体\24,000)

◇◆◇ 素材の話 ◇◆◇

「ブナ」

今号で紹介したコロニアルシリーズモデルに多く採用されているブナについてのお話です。
科目 ぶな科 ぶな属 落葉広葉樹
白色または薄いピンク系の白色
特徴 乾燥をきちんと行わないと、曲がり、よじれなど狂いを生じます。椅子用材としては有名で、曲げ加工に適しています。
欠点 乾燥がおくれると色がくすむ。伸び縮みが激しい。
用途 以前は枕木、チップ材、イス用材。現在は家具、内装材、フロアー用材、合板材。
落葉高木で高さ30m、直径1.70mにもなる。幹は直立してそびえ、湿帯林の主木で肥沃な土壌に群生します。日本では、北海道中部以南、本州、四国、九州に分布していましたが、関東地方以西はその大部分が伐採されてしまいました。
材は割合緻密でやや重硬な木材ながら切削などの加工は困難ではありません。強度や弾性的な性質もよく、表面仕上げも良好、器具、曲げを利用した家具、合板、床 板、枕木、盆、膳、漁船底、薪炭材と用途は多いです。
セン
 

◇◆◇ トピックス ◇◆◇

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【 ライフスタイルを考えて椅子を薦める  ソファ編】


様々なスタイルのインテリアが簡単に入手できるようになったこの時代。
お金と時間があれば、理想に近い住空間を手に入れることができるようになりました。・・・とはいっても、フルオーダーで家具を作るということは並大抵のことではありません。
特に椅子類はぱっと見ためのデザインが良くても、実際に座ってみなければいいものかどうかわかりません。ましてや座り心地に100点満点を求めてオーダーしても、実現することはまず不可能でしょう。
それは、体格や感覚など百人百様で違うのはもちろんのこと、その日の体調などによっても感覚というものは微妙に違ってくるものだからです。


ソファを選ぶときにまず気にしたいのが座り心地。それは皆さん同じ考えのようです。ただ、単に座り心地といってもどのようにくつろぐかがキーとなってきます。カリモクでは座り心地の研究に力を注ぎ、数々のヒット商品を生み出してきました。実際、座り心地のチェアは膨大なデータから数値を割り出し、血流や耐圧分布などあらゆる面の厳しい数値をクリアしてきた優れもので、恐らく他社には真似の出来ない逸品揃いです。・・・が、全てのお客様に当てはまるものでもありません。


できるだけお客様のご要望にあったソファをお薦めしたいと考えたとき、まず最初にお聞きするのがTVの位置と見るスタイル。いいか悪いのかは別として、日本のリビングはTV中心にレイアウトすることがほとんどです。きちんと座ることよりも、寝転がっていることのほうが多いようであれば、座面の奥行きが広いモールドフレックスのクッションではないものをお奨めしています。また、部屋を広く見せることを優先するのであれば、ローバックタイプをお奨めします。

また、リクライニングタイプのソファも人気があります。その際はリクライニングしたときの所要スペースを考えて、センターテーブルよりもスツールを優先してお勧めします。リクライニングしてくつろぐことが多いのであれば、大きなセンターテーブルは不要。動かしやすいサイドテーブルのほうが有効活用できます。

右の写真は2007年の新商品で非常に人気の高い座り心地研究ソファ。
このソファは座り心地研究椅子でなくてもきっとベストヒット商品になるお薦め品。組み合わせはシェーズロングが人気ですが、幅が大きくなりスペース的に難しいことも。また、ダイニングからの動線や窓際の出入りなどを考えてシェーズロングを断念することもしばしば。そういう時は、長椅子(W2060)とスツールでご提案下さい。ゆったりスツールがシェーズロングの代わりになります。2人掛けロング(W1760)もありますので、間取りによってお薦め下さい。

総張モデルは肘が低めに設定しているので、寝転んだときに調度いい高さの枕になります。

布張りの標準品はニュージーランド産ウールとマクロファイバーモールをバーズアイ組織で織り上げたボリューム感と上質感たっぷりな「オーガ」を採用。布COMもできますが、この「オーガ」が非常に人気があります。
もちろん、長い時間座っても身体に負担が少ないのは座り心地研究椅子ですが、あくまでもケースバイケース。お客様の中には、腰が極端に悪いため何に座ってもダメ・・・という方もいらっしゃいます。何を優先するかはお客様が決めることです。しかし、お客様の要望に振り回されすぎないように、それぞれのソファの特性を生かした商品セレクトをしてお薦めしていきたいですね。
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カリモク家具販売株式会社 カリモクニュース係 merumaga@karimoku.co.jp 古川・村上
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