2015年8月の記事

こんにちは新潟営業所のメンテナンス担当からの報告です。
  

今回は、新潟県ご在住のM様より、食器棚の扉金具の修理依頼をいただきました。
上置きガラス扉3枚のうち真中の扉が閉まりにくくなっており、蝶番の取替え修理対応と
取材をさせていただきました。本当に有難うございました。
  

お使いの製品は、品番が[ES4100NS]というモデルで、横幅117cm・高さ192cmで
主材はラバートリー材・塗装ナチュラル色(チェリー色)仕上げのものでした。
1985年~95年まで製造登録されており、お客様の製品は1986年6月に製造したもの
でしたので、29年間大切にお使いいただいています。
 
150801.jpg

赤丸部分の蝶番が、すでに正常に動かなくなっており、扉のスムースな
開閉が出来なくなっていました。
150802.jpg
金具が変形していて軸も抜けかかっているため、扉が開きにくくなっていました。
金属疲労の黒い粉かなりついていました。

扉金具(蝶番)の種類は、『アングル蝶番』と一般的に呼ばれているもので、30年~20年
くらい前まで、多くの収納家具の扉金具に使用されていました。

いろいろなサイズのものが存在して、【例】15×20(赤丸印)は(扉の厚み×本体側板の厚み)
を表す重要なサイズで、この寸法がアンングル蝶番の種類を限定するものです。

M様邸の[ES4100NS]モデルは、現在は、色も含め全く同じものはすでに手配が出来なく
なっていますが、(15×20)のサイズは同じものだけは手配可能です。若干違いがあるのは、
金属の色と扉側の座繰りサイズが大きさで、それが少し(5ミリ程長い)だけ大きいため
扉の木工加工が必要になります。

150808.jpg

左側が新しい金具(蝶番)で、右側が取付いていたものです。
画像ではちょっと判りづらいですが、扉側の円形部のサイズが違い、
また金属色の違いがあることもお客様に了解いだだきました。

150804.jpg

作業は、食器棚本体から扉を一旦本体から取りはずして行ないます。
ガラス扉には十分注意して、床にしっかりと当て布団を敷かせていただき、
新しい代替え蝶番が取付け出来るように、扉の座繰りを、5ミリ程大きく切り欠きしていきます。

150805.jpg

その後、蝶番を取付け扉を食器棚本体に取付けて元に戻していきます。

150806.jpg

扉を取付けたあと、がたつきや歪がないかをチェックして、全体の開閉バランスを
確認して終了になります。
 

今回は、上置き真中のガラス扉上下2カ所とも、経年による金属疲労で蝶番が
壊れており取替えをさせていただきましたが、もし、片方のみが壊れている場合
でも同じ扉内の蝶番は、全体の取付けのバランスのため、全てお取替えをされる
事 をお勧め致します。
 

以上、新潟県のM様邸にて、修理実施と取材をさせていただきました。
有難うございました。
 
◆修理費用は、
扉金具(代替え蝶番)820円×2個=1,620円(税抜)
取替え費用1,300円×2ケ所=2,600円(税抜)
出張費3,000円(税抜)
合計7,240円(税抜)になりました。
◆価格は2015年8月現在のものになります。